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2018年2月20日 (火)

柳家小満ん 夜会

小満ん夜会で夕方から人形町に行ってきた。

春風亭一花:やかん
柳家小満ん:うどんや
三笑亭茶楽:芝浜
柳家小満ん:雪とん

小満ん師匠の一席目はお馴染みの「うどんや」で
忠実に柳家の「うどんや」であり、特別な演出は
あえて加えていないと思うのだが、気付いたのは、
「鍋焼きうどん」の売り声に子供が寝たばかりだと
怒られる場面、「新道に入(へえ)ってみるかな」と
そういう台詞があって、毎回そうらしいのだけど、
なぜか今日はそれが耳に入ってきた。なるほど、
新道を通り抜ける風景である。風邪っぴきの客が
食べている途中に目を合わせるところがあって、
じっとうどん屋が、客が満足して食べているか?
観察している様子が伺われて、こういうところは
細かな所作が光っている。実演でわかる面白さ。
ゲストは三笑亭茶楽という、はじめて聞いたので
往きに調べてみたのだが、八代目可楽の弟子、
師匠の死後、一門の夢楽門下に移っているが、
芸協にこういういい師匠がいたとは知らなかった。
時間的には、コンパクトにまとまっているけれど、
足りなく感じるところはない。滑らかな仕上がり。
最後は小満ん師匠で「雪とん」である。この噺は
師匠がときどき演じていることは知っていたが、
これまで逃していたので、今日はついに聞けた。
小町と深草少将の百夜通いのパロディだが、
江戸見物の若旦那で恋煩いになるのが田舎者、
それに対して、横から邪魔して入るのがいい男で
なんとお祭佐七というのが面白い。この男を扱う、
まさに「お祭佐七」という一席もあり、圓生師匠の
録音も残されているが、最後に船宿のおかみから
「お祭佐七という仕事師の頭ですよ」と聞かされて、
お祭りには欠かせない、引く手数多のいい男で、
「それで出し(山車)にされた」という、オチが付く。
先週の段階では、「雪」の予報も出ていたので、
まさに「雪とん」の情景になりそうだったのだけど、
晴れてくれて、無事に会場に着けてよかった。
というのもこれは、落語では毎度のことながら
冷たい雪の中を一晩中、若旦那を放浪させて、
田舎者を雪ダルマのようにして笑いの種にする…
ちょっとかわいそうな話である。小さな行き違いで
まわりの人たちには罪はないのかもしれないが、
勝ち組、負け組がハッキリとして身につまされる。

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