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2018年5月17日 (木)

第145回 柳家小満んの会

13日の日本橋に続いて、横浜での小満んの会。
今回は中三日だ。夕方から吉野町へ。暑かった。

林家彦星:道具屋
柳家小満ん:出来心
柳家小満ん:鍬潟
柳家小満ん:茶の湯

「出来心」は、師匠も寄席でよく掛けていると思うけど、
小満ん師匠でこの噺を聞くのは、今回がはじめてだ。
普段の寄席版と違って、後半の「花色木綿」までであり、
題名の「ほんの出来心でございます」の言い訳もあり。
「花色木綿」の部分は久しぶりに聞いたが、大家さんの
事情聴取で盗難届のやり取りは面白い。なんでも裏は
花色木綿になってしまうのである。どうしてこう、物事が
わからないのだろう…って、思ってしまうけど、そこが
落語の登場人物としては典型的で、つい笑ってしまう。
前半、主役であった泥棒が、後半には台所の床下に
隠れてしまって、すっかり脇役に消えてしまうところが、
展開としては惜しいところだが、これって、落語では
よくあることで、その点では、前半のみの寄席版って、
まとまっているし、聞きやすい。羊羹を喉に詰まらせ、
名前を聞いて、逃げ帰ってくるけれど、下駄を忘れる。
続いて「鍬潟」、小満ん師匠でしか聞いたことがないが、
これまで何度か聞いているので、はじめて聞いたときの
この噺は何だろう?一体、どういう話なのだろう…という
探りながらに比べて、ずいぶん楽しめるようになったし、
小さい鍬潟が大関の雷電と義兄弟の契りを交わす話、
その辺は真面目にいい話で、じっくりと聞いて味わいだ。
地味な印象もあるけれど、三席の中では、いいバランス。
そして最後にたっぷりと「茶の湯」である。40分超だった。
小満ん師匠は江戸千家だったか?お茶の心得があって、
茶事について、しっかりと説明があって、様子を知って、
その上で、噺の中ではわざわざ作法がぶち壊されるので、
やはりその辺は、結果、印象も変わってくると独特である。
しっかりと流儀の確立されている茶道のイメージに対して、
滅茶苦茶なお茶を入れて、不味く、とんでもない一口を
吹き出しそうになりながら、風流だな~って、実にいい。
ご隠居さんと小僧の定吉のやり取りがほとんどだが、
一方の粗っぽい豆腐屋の親方と鳶の頭、登場人物も多く、
場面のメリハリもくっきりと変化があって、面白かった。
ということで、次回は7月19日(木)の第146回であり、
「道具屋」「麻のれん」「付き馬」の三席である。楽しみだ。

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