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2018年6月 5日 (火)

クラウディオ・アバド 44

クラウディオ・アバド指揮モーツァルト管弦楽団による
シューマンの交響曲 第2番 ハ長調 作品61、
マンフレッド序曲 作品115、ゲノヴェーヴァ序曲 作品81
2012年11月にウィーンの楽友協会大ホールでライブ収録。
アバドが指揮するシューマンの交響曲というのは、これまで
聞いたことがなかったのだが、レコードで残してくれたのは、
この第2番が唯一の録音であろう。ベルリンフィル時代の
一時期と比べるとかなりゆったりとして、穏やかな響きだが、
アバドの独特のオーケストラ全員が互いの音を聞き合って、
交響曲の第3楽章などでは、非常に彫の深い格調高さで
決して感情移入し過ぎない中にも心に響いてくるものがある。
その感情的にならない部分では、端正な仕上がりで淡々と
隅々までバランス制御とやはり渋めな音色ではあるのだが、
「マンフレッド」序曲なども見事に色彩を消し去ったところに
不思議なぐらいに美しさが宿って、これまで聞いた中でも
最高の名盤だ。こうした演奏を聞いていると晩年の録音で
ブラームスの交響曲を最後に遺してほしかったと思えてくる。

DG 00289 479 1061

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