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2018年6月 2日 (土)

鈴本演芸場 6月上席

小ゑん師匠が昼席のトリで
久々の鈴本に行ってきた。

昼席
春風亭きいち:たらちね
柳家圭花:一目上がり
松旭斎美智・美登:奇術
林家しん平:まんじゅう怖い
古今亭菊丸:たがや
のだゆき:音楽漫談
春風亭柳朝:猫の皿
宝井琴調:徂徠豆腐
ニックス:漫才
春風亭正朝:野ざらし
-仲入り-
柳家小菊:俗曲
柳家小八:夏泥
林家彦いち:睨み合い(人身事故)
鏡味仙三郎社中:大神楽
柳家小ゑん:恨みの碓氷峠

しん平師匠が「まんじゅう怖い」だと思うのだけど、
改作されているのと前半の部分のみで、仲間内で
あれが好きだ、これが苦手だと楽しいやり取り。
かわいがっている弟分に好きな茶菓子を聞いて、
すると「兄貴のかみさん」と答える。兄貴の留守に
上げてくれて、茶を入れて、菓子も御馳走してくれる。
あべこべに苦手なものを訊ねると「嫌いなのは兄貴」、
そのやりとりは面白かった。三平一門の兄弟風景で
この弟分というのが、しん平師匠自身に思えて笑える。
すると兄貴は誰なの?って、そこはわからないけど。
柳朝さんが「猫の皿」だが、端師の道具屋さんが、
中山道を江戸へ今夜は熊谷泊まり、その手前で、
茶屋で一休みだが、御維新で上野の御山が焼け、
田舎に逃れてきた茶屋の主人であり、道具屋さんが、
もう江戸とはいわない、東京だという、明治の様子、
台詞に入っている細かい時代設定、描写がよかった。
小八さんは、真打になって、はじめて聞くかもしれないが、
「梅の栄」で上がって、爆笑芸を目指さず、渋いところは、
喜多八師匠の芸風を受け継いでいると懐かしい印象。
貧乏長屋の家の主が弱々しい、どうも虚弱体質的な、
それが「殺せ!殺せ!」と次第に威勢がよくなっていき、
泥棒と立場が逆転していく様子は、それこそ、まさに
喜多八ワールドを思い出してしまった。リアルに恐いと
客の笑いは少なく、空気も凍り付くような雰囲気であり、
しかし上手くて、すっかり引き込まれているのであって、
置き泥の人がいいのを通り越して、いつの間にか、
泥棒が押され、怯え出している様子は、緊張の中に
大爆笑を生み出すかも。文蔵さんは、そんな感じか?
彦いちさんが面白かった。調べてみたら「睨み合い」で
その中の一場面(人身事故の車内)を取り上げたらしい。
実際にあった出来事を落語にして、ドキュメンタリー風。
トリは小ゑん師匠で「恨みの碓氷峠」。景山さんが登場。
今日も絶好調だ。面白すぎる。アリバイ工作で行くのが
浅草演芸ホールで、ここは鈴本なのにいいのかなって、
思っていたのだが、後半のアリバイ崩しの場面になって、
代演でプログラムを刷り直すのは「老舗の鈴本」って、
そう、今日もきちんと実際の出演者が印刷されていた。
鈴本の楽屋では、社長のこだわりで、ネタ帳はいまも
しっかり墨をすって、本物の筆で書いているらしい。
筆ペンなんかは使わない。他の寄席は筆ペンなのか?
というような、土曜日、上野での楽しい一日であった。

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