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2018年6月30日 (土)

東京の風景から 86~北品川

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夏越の大祓で品川神社に行ってきた。
6月は茅の輪くぐりと品川神社といえば、
阿那稲荷社の「一粒萬倍の御神水」。

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品川区東品川1丁目にある利田神社。

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東京湾にクジラが迷い込んだそうで
しかし江戸の頃から鯨は来ていたそうで
寛政10年(1798)5月、品川沖に鯨が現れ、
浅瀬に打ち上げられた鯨を葬った鯨塚。
長さ16mの大鯨は瓦版でも評判になり、
浜御殿に運ばれ、十一代将軍家斉公も
見物をしたという。その後、鯨は解体され、
骨は現在の利田神社境内に埋められた。

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2018年6月29日 (金)

ギャリック・オールソン 7

ギャリック・オールソンによるグラナドスを聞いている。
組曲「ゴイェスカス」、わら人形、演奏会用アレグロ
2011年5,6月にロンドンのヘンリー・ウッド・ホールで収録。
このところ、ギャリック・オールソンのピアノが大好きで
蒸し暑い夏に「ゴイェスカス」を聞くとまた気分は最高だ。
ちょっと余裕のあるリラックスした空気で演奏されるので、
何とも雰囲気があって、その世界に引き込まれてしまう。
ギャリック・オールソンのピアノは、粒立ちのよい音色で
もちろん音はこの上なく美しいし、色彩豊かな印象の中、
この漆黒の音楽が深みのある色合いで描き出されると
それはもう素晴らしくて、何ともいえなく感動的である。

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2018年6月28日 (木)

スティーヴン・ハフ 4

スティーヴン・ハフによるリストの作品集を聞いている。
巡礼の年 第1年「スイス」、グノーのオペラ・パラフレーズ
「別れ」「ファウストのワルツ」「シバの女王」より
2003年1,5月にロンドンのヘンリー・ウッド・ホールで収録。
スティーヴン・ハフは本当に素晴らしい。驚異的な鮮やかさ、
基本はスッキリと爽やかに見通しのいい音楽が展開されるが、
巡礼の年の「嵐」では、極限までの巨大な音量と激しさであり、
続く「オーベルマンの谷」での幻想的な情景に感動してしまう。
透明感のある音色の一方で、あまり色彩を感じさせないが、
このモノトーンな世界での濃淡の陰影が実に美しく、最高。
有名な作品集なので、細かくは意識して聞かないのだが、
リストのスイス旅行での印象であり、風景描写ではなくて、
旅の中での心情が音楽の中に込められて、それを想うと
ますます世界は広がる。1835年から1839年の4年間で
20代半ばのリストは、マリー・ダグー伯爵夫人とスイスや
イタリアを旅している。コジマ・ワーグナーの母として有名。

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2018年6月27日 (水)

マウリツィオ・ポリーニ 8

マウリツィオ・ポリーニでドビュッシーの作品を聞いている。
前奏曲集 第2巻と2台ピアノのための「白と黒で」
2016年9,10月にミュンヘンのヘルクレスザールで収録。
「白と黒で」では、ダニエレ・ポリーニと共演している。
前奏曲集 第2巻は、十年前に録音してほしかったが、
ポリーニはこの20年になるかずっと弾き続けてきたので
何が煮え切らなかったのか?待ちすぎて、ついに登場した。
今日のポリーニは、柔らかい響きで深みのある音色であり、
しかし変わらず立体的な音作りでまるで彫刻のような演奏、
ハッキリと陰影を効かせて、モノトーンながら発光は眩しく、
独特の感覚で、ポリーニらしさが感じられたのは、うれしい。
ポリーニの連弾や2台ピアノによる作品ははじめて聞くが、
「白と黒で」はダニエレとの演奏であり、さらに興に乗って、
文字通り2倍の楽しさがあるような、これは素晴らしい!

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8563の車検

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今日から8563が車検で三日間の代車で
新型の Note e-power を借りてきた。
なるほど、電気自動車の走り、気持ちいい!
これはたしかに一度乗ったらやめられないかも。
日産を出るときリセットして、東戸塚の環2から
保土ヶ谷バイパスを経由して、一般道で帰ってきて、
あっという間に燃費「22.5km/l」を記録したので、
エコの点でもかなりいい。金曜日までよろしく。

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2018年6月26日 (火)

ダニエル・バレンボイム 26

ダニエル・バレンボイムでドビュッシーの作品を聞いている。
版画、月の光、レントよりも遅く、エレジーは最新録音で
2017年10月にベルリンのテルデックス・スタジオで収録、
そして後半は、前奏曲集 第1巻で1998年8月の録音、
スペインのレウスという町のペレ・マタで収録されている。
前奏曲集は映像収録されたもので、ずっと興味あったが、
CD化でやっと聞くことができた。映像のためということで
ペレ・マタという歴史的建造物で収録されている。病院?
ネットで調べた範囲だが、精神病院のようで、かなりの
美しい装飾の内装であるらしい。夏のスペインの空気で
演奏も洒落ている。バレンボイムの自在な描き込みだが、
基本的には力が抜けて、リラックスした雰囲気の中で
表情豊かに多彩な風景を描き出すことに徹している。
角の取れた柔らかいタッチで技巧的な要素は強調せず、
絵画的な色彩も抑え、セピア色の写真を見ているような
モノトーンとまでは行かず、淡い色合いが気持ちいい。
そして昨年秋の版画や月の光の演奏だが、より大胆に
ときには重厚な響きも取り入れて、ますます雄大だが、
しかし音の美しさには研きがかかって、透明感も魅力。

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2018年6月25日 (月)

チョ・ソンジン 2

チョ・ソンジンでドビュッシーの作品を聞いている。
映像、子供の領分、ベルガマスク組曲、喜びの島
2017年6月にベルリンのジーメンス・ヴィラで収録。
柔らかく滑らかな運動性で実に丁寧な音作りと表現、
ショパン・コンクールの後、レコードの制作としては、
これが二作目となるが、若手ピアニストとは思えない
成熟された完成度が聞けると思うけど、逆にいえば
じっくりと練り上げて、慎重に作り出すこの音楽が、
むしろ若手ならではの仕上がりなのかもしれない。
絶対に高い満足度と文句の一つもないのだけれど
音だけ聞いたときにこれがチョ・ソンジンだといえる
個性的な部分はまだないし、こちらもそこまでは、
聞き込めていない状況。しかし一発でわかるような
変わった演奏というのもどうかと思うし、それより
これからずっと長くファンでいられるような、そうした
自分の音楽に真面目に取り組む姿勢に共感する。

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2018年6月24日 (日)

今日の月は…月齢10.3

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朝のうちは雨だったが、午後は久しぶりの青空。
日没(19時00分)の少し前で18時58分に
南の空高くに見えた月齢10.3の月である。
6月28日の木曜日が、月齢14.3の満月だ。

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チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「タイムマシンがないのはなぜ?」
実はタイムマシンはもうできている。
新幹線のような高速で動いている物体の中では、
時間はゆっくりと流れており、相対性理論によれば、
例えば、新幹線で移動すれば、わずかでも未来に
行ったことになる。光の速さに近い乗り物ができれば、
未来に行けることになり、一方で、過去に戻る方法、
マイナスの速度を出せる乗り物はできていない。

「なぜ信号の色は緑なのに青信号というのか?」
信号の色は世界共通で「赤黄緑」と決められている。
1930年に日比谷にできた日本最初の信号について、
新聞は青と報じてしまった。白黒の写真であったため
緑を青としても疑問に思う人は、それほどいなかった。
元々日本では、「白黒赤青」の四色で色を分類して、
緑は青に含まれ、日本人には、緑のものを青と呼ぶ
傾向があった。緑色の野菜を青菜、緑色の虫を青虫、
その他、青りんご、青のり、青汁など、いろいろとある。

「なぜすっぱいと口をすぼめるのか?」
体にはよくない危険な毒のようなものだと思っている。
代表的なのは、腐っているものであり、ものは腐ると
酸を発生させる。すっぱいものを食べるとだ液が、
たくさん出る。吐き出すためにもだ液は必要であり、
弱アルカリ性のだ液は、酸を中和させる役割もある。
なぜ人間はすっぱいものを好んで食べるかというと
だ液で食欲が出て、たくさん食べられるのである。

「なぜハトは地面を突っついているのか?」
食べ物を消化するための石を食べている。
2mm程度の砂に近い石であり、歯の役割をする。
鳥の祖先は恐竜であり、恐竜には歯があったが、
地面で食べているときに狙われて、進化の過程で
飛びやすくするために歯を捨て、体は小さくなった。
体内に取り込んだ石で、飛びながらも消化できる。

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2018年6月23日 (土)

6月23日の感想

恵比寿ガーデンプレイスの東京都写真美術館へ
「世界報道写真展2018」に誘われて行ってきた。
今年はそれほど衝撃的な写真はないそうだが、
報道写真といっても奇跡の一枚ばかりであり、
伝えたい事件や社会問題を含んでいる一方で、
すごい瞬間を捉えて、色がきれいで、芸術的。

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2018年6月22日 (金)

アマデウス四重奏団 14

アマデウス四重奏団でベートーヴェンの弦楽四重奏曲を
録音年代順に聞いているが、続いて後期の作品であり、
第12番 変ホ長調 作品127、第16番 ヘ長調 作品135
1963年3,4月にベルリンのUFAスタジオで収録。
アマデウス四重奏団によるベートーヴェンのこの全集も
残り少なくなってきて、寂しくなってしまうが、名演が続く。
この凝縮された仕上がりというのは、いかにも60年代か。
洗練された感じはないのだけど、力強さで押し切られて、
それがまた気持ちいいという、豪快でスケール大きい。
後期の複雑な作風を明瞭に表現しようという意図はなく、
とにかく深みのある音色であり、そこに感動してしまう。

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2018年6月21日 (木)

パーヴァリ・ユンパネン 9

パーヴァリ・ユンパネンでベートーヴェンを聞いている。
ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 作品109
ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110
ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111
2011年6月にクーモ・アートセンターで収録されている。
非常に丁寧な音作りで響きも精妙にコントロールされて、
左手の低音部がよく聞こえるが音楽の構造が明瞭である。
スッキリとした透明感であり、力強い神々しさとも違うが、
これらの作品に共通する独特な神秘性や悟りの境地は、
顕著なのであり、私は強く惹かれて、これは感動した。
聞きはじめて、すぐに引き込まれて、お気に入りである。
ベートーヴェンの後期の作風で、変奏曲やフーガなど、
様式的な美しさが随所にあふれているが、その点でも
パーヴァリ・ユンパネンはこの上なく鮮やかな表現であり、
分析的で解説風な傾向はあるけれど、それも含めて、
隙なく素晴らしい。この静かで涼しい演奏に夢中になる。

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2018年6月20日 (水)

ウォルフガング・サヴァリッシュ 11

ウォルフガング・サヴァリッシュの指揮による
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏で
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いている。
交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱付き」
独唱はマーガレット・プライス、マリヤナ・リポヴシェク、
ペーター・ザイフェルト、ヤン・ヘンドリク・ローテリング、
合唱はデュッセルドルフ楽友協会合唱団である。
1992年12月にアムステルダム・コンセルトヘボウで収録。
ライブ録音だが、遠いところから全体を捉えている感じで、
どうもあまり音がよくない。それは残念な印象もあるのだが、
演奏はサヴァリッシュが一点一画を端正に描き出していき、
真面目そのもののような仕上がりに非常に共感を覚える。
表面的な効果を求めずにただただ誠実に内面と向き合い、
その点でサヴァリッシュの音楽が全力で表現されているが、
コンセルトヘボウのレコードとしては、この交響曲全集って、
どこか異色な存在にも感じられる。オーケストラのカラーを
ここでは抑え、自らに厳しく、すべてを音楽に捧げている
指揮者への尊敬の念が、音楽の中によく表わされている。

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京大阪の地震

6月18日発生の大阪北部地震での震度6弱の規模は、
1923年(大正12年)の観測開始以来、はじめてだそうで
慶長伏見の大地震にまでさかのぼるという。秀吉の時代で
1596年(文禄5年)に築城中の伏見城を巨大地震が襲い、
朝鮮出兵の撤退で謹慎中だった加藤清正が掛けつけて、
秀吉を救い出したのは有名だが、大河ドラマ「真田丸」でも
秀吉の命で真田昌幸が築城していた伏見城が完成間近に
崩落して、その大地震から400年に一度のことなのである。
阪神・淡路大震災は千年に一度というし、一般的に大阪は
地震が少ない地域とされていたので、京伏見の大地震は、
不思議に思っていたのだが、まさに今回、起きてしまった。
研究者が指摘しているけれど、日本中に活断層があり、
地震とあまり関係ないと思っている地域でも起こりうる。
観測記録が残っているのは、この百年ぐらいなのであり、
古文書からの史実の読み取りは、重要なのかもしれない。
そういう研究って実はされていて、知る機会があればいい。
※ 文禄5年は地震が多発し、慶長への改元が行われた。

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2018年6月19日 (火)

ルツェルン音楽祭2010

クラウディオ・アバド指揮ルツェルン祝祭管弦楽団による
ベートーヴェンの歌劇「フィデリオ」から第2幕を聞いている。
2010年8月12,15日にルツェルン文化会議センターで収録。
アバドの音作りは、隅々にまで明瞭に響いて、透明感があり、
引き締まったテンポ設定だが、暗く冷たい監獄の場面では、
何とも深く陰影に富んだ音色を引き出して、その印象では、
オーケストラの編成は、決して小さいわけではないらしい。
それでこの細やかな配慮がすべてに行き渡っている音楽を
生み出せるアバドの指揮というのは、やはり最高の感動だ。
第2幕では、注目はヨナス・カウフマンのフロレスタンである。
囚われの身であり、やつれているような弱々しさを出しつつ、
声の伸びが超絶的。その存在感にはとにかく圧倒された。
ドン・ピツァロは逆に投獄され、フロレスタンは見事に勝利し、
群集の祝福で盛り上がる後半だが、緊張感のある加速で、
これは演奏会形式ならではの集中力なのかもしれないが、
あまりにも素晴らしくて熱くなってしまった。これは名盤!

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2018年6月18日 (月)

ルツェルン音楽祭2010

クラウディオ・アバド指揮ルツェルン祝祭管弦楽団による
ベートーヴェンの歌劇「フィデリオ」から第1幕を聞いている。
2010年8月12,15日にルツェルン文化会議センターで収録。
古楽奏法というのではないが、あらゆる部分に古楽の要素が
ふんだんに盛り込まれて、音楽がいきいきと躍動するのだが、
管楽器の柔らかい音色や豊かに深みのある響きを聞かせて、
絶妙なバランス感覚の演奏に感動する。アバドのこだわりだ。
歌手も豪華な名前が並び、ニーナ・シュテンメのレオノーレ、
ヨナス・カウフマンのフロレスタン、ファルク・シュトラックマンに
ペーテル・マッティとアバドは素晴らしい録音を残してくれた。
ここでは、ファルク・シュトラックマンのドン・ピツァロが最高!
歌声に痺れてしまう。明日は後半の第2幕を聞きたいと思う。

DECCA 478 2551

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2018年6月17日 (日)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「ねぜ、応援は三三七拍子なのか?」
明治大学応援団の初代団長、相馬基が考案した。
「勝った方がいい、勝った方がいい…」の掛け声に
三三七の拍子を付けて、後に拍子だけが残った。
三・間・三・間・七・間と四・四・八の拍子であり、
日本人的なリズムで、次の動作のエネルギーを
生み出すために一拍の間を入れると考えられる。

「あっかんべーって、何?」
元々は「赤目」で、赤い目を見せることである。
あかめ ⇒ あかべ ⇒ あかんべ ⇒ あっかんべー
と変化していった。平安時代の書物「大鏡」の中に
記述があり、法師が鬼を退治するのに赤目で脅し、
恐ろしい形相をしたという伝説からはじまっている。
「べー」をベロと勘違いして、舌を出すようになった。

「くすぐったいって、何?」
天敵の虫から身を守るための防衛反応である。
くすぐったいという感覚は、蚊のような害虫が
皮膚に止まったときの不快な感覚に似ており、
くすぐられたときに身をよじらせてしまうのは、
脳のストレス反応が防御姿勢をとらせるのである。

「ワリカンって、何の略?」
「割前勘定」の略。前は一人前、二人前の前。

「なぜ、花にはいろいろな色があるのか?」
昆虫によって、色の見え方が異なり、虫に合わせ、
花も色を変えている。ミツバチは白と黄色が見え、
アゲハは赤が見え、集まる花には傾向がある。
紫外線が作り出す人には見えない花の模様もあり、
蜜のありかを教え、虫たちを花に集めている。

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2018年6月16日 (土)

東京の風景から 85~大森

梅雨で嫌な天気だ。雨は上がったが寒い。

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旧呑川緑地から終点の見晴らし橋にて。
大田区大森東5丁目で、対岸は昭和島。

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見晴らし橋から見る呑川水門。

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大森ふるさとの浜辺公園の浜辺にて。

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2018年6月15日 (金)

圓朝速記~真景累ヶ淵(四八)

新吉と甚蔵で惣右衛門の湯灌の場面である。

甚蔵「(前略)盥(たれえ)を伏せて置いて、仏様の
腋(わき)の下へ手を入れて、ずうッと遣って、
盥の際(きわ)で早桶を横にするとずうッと足が出る、
足を盥の上へ載せて、胡坐(あぐら)をかゝせて
膝で押(おせ)えるのだ、自分の胸の処へ仏様の頭を
押付(おっつ)けて、肋骨(あばらぼね)まで洗うのだ」

湯灌の方法が書いてある。

甚蔵「何うたってグッと力に任して、えゝ気味を悪がるな」
新吉「あゝ出た出た」

圓生師匠の圓生百席の録音で聞いていると
この「出た出た」のところが好きである。
新吉は死骸を相手に情けなく、何とも間抜けだ。

仏様の首がガックリ垂れると、何う云うものか
惣右衞門の鼻からタラタラと鼻血が流れました。
甚蔵「おや血が出た、身寄か親類が来ると血が出るというが
己は身寄親類でもねえが、何うして血が出るか、
おゝ恐ろしく片方(かたっぽ)から出るなア」

死骸から鼻血が出るのは、身寄親類が来たときだそうで。

甚蔵「納められるもんかえ、やい、是(こ)りゃア旦那は
病気で死んだのじゃアねえ変死だ、咽喉頸に筋があり、
鼻血が出れば何奴(どいつ)か縊(くび)り殺した奴が
有るに違(ちげ)えねえ」

甚蔵に首の二本の細引きの筋を見付けられてしまう。

甚蔵「(惣右衛門殺しを)なに手伝った、じゃアお賤が遣ったか」
新吉「それには種々(いろいろ)訳が有るので、唯縄を引張ったばかりで」
甚蔵「それで宜しい、引張ったばかりで沢山だ、お賤が引くなア
女の力じゃア足りねえから、新吉さん此の縄を締めてなざア
能く有る形だ、宜しい、よしよし早く水を掛けやア」

甚蔵はすべて、お見通しである。

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2018年6月14日 (木)

ミヒャエル・ギーレン 30

ミヒャエル・ギーレン・エディション(第7集)から
シュレーカーのあるドラマへの前奏曲(1995.2.7)
ヒンデミットの交響曲「画家マチス」(1968.2.8)
ペトラッシの管弦楽のための協奏曲(1961.1.24,25)
シュレーカーとペトラッシは南西ドイツ放送交響楽団で
バーデン・バーデンのハンス・ロスバウト・スタジオで収録、
ヒンデミットはザール・ブリュッケン放送交響楽団の演奏。
「統合への道のり」と題された一枚。20世紀前半の作品。
シュレーカーとヒンデミットの録音は30年近くも離れるが、
聞いての印象はほとんど違和感がなくて、それは驚きだ。
ドイツの放送局の技術力の高さって、本当に素晴らしくて、
50年前のヒンデミットの演奏が鮮やかに甦る。感動した。
ギーレンの明解な音作りとキッパリといい切る歯切れよさ、
この当時も絶対的な支持者を獲得していたに違いない。
シュレーカーのあるドラマへの前奏曲はマーラーのCDに
収録されていたので、以前、そのときも聞いているのだが、
久しぶりに聞き直してみるとすごくよかった。聞きやすい。
ゴッフレド・ペトラッシの作品は、おそらくはじめて聞くが、
1961年のモノラル録音だけど、音質の点は気にならず、
力強い響きと圧倒的な鋭さで、すっかり引き付けられた。
ペトラッシは1904年生まれ、2003年没のイタリア人で
管弦楽のための協奏曲は8曲あるらしく、今回の曲は
1933年から1934年にかけて作曲された第1番であり、
気に入ってしまったので、すると他も聞いてみたくなる。

SWR>>music CD-No.SWR19061CD

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2018年6月13日 (水)

シュトゥットガルト放送交響楽団

ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団で
ハイドンのロンドン交響曲を聞いている。その第3回。
第95番 ハ短調、第99番 変ホ長調、第103番 変ホ長調
2009年9月7-12日にシュトゥットガルトのリーダーハレで収録。
ハ短調が特徴的な第95番は、昔から馴染みがあったのだが、
聞いたこともない軽さで自由そのものである。楽しくて仕方ない。
ちょっと深刻さを伴うハ短調で、ハイドンのユーモアに徹する。
運命の動機のような激しいフレーズがいきなり登場するが、
変形しつつも繰り返し、全体に影響を及ぼしていくようだけど
それもジョークのように聞こえてきて、さすがにアイデア満載。
第99番と第103番「太鼓連打」は、どちらも変ホ長調であり、
ロンドン・セットの第2期だが、どこか作風も雄大になって、
こうして並べてみると面白い。ノリントンの解釈は素晴らしい。

Hanssler CD 93.252

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2018年6月12日 (火)

サイモン・ラトル 3

サー・サイモン・ラトルの指揮によるベルリンフィルで
ビゼーの歌劇「カルメン」から第3幕と第4幕を聞いている。
2012年4月16-21日にベルリンのフィルハーモニーで収録。
昨日の続きで「カルメン」の後半だが、研き抜かれた表現で
やはり響きの美しさが格別である。引き締まった音楽であり、
派手な色合いを出さずとも十分に劇的な効果を築いているし、
シャープに洗練された「カルメン」で本当に聞き惚れてしまう。
ベルリンフィルの演奏なので、オペラ的な世界観を超越して、
シンフォニックに渋いながらも深い陰影のある情景に感動。
声を張り上げずに繊細な歌声を追及していったコジェナーと
室内楽のような緻密さを引き出したラトルの指揮が話題だが、
実際に体験してみると予想以上の完璧な調和が感じられて、
世界の頂点に位置する演奏だが、これは奇跡的であった。

EMI 50999 4 40285 2 7

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2018年6月11日 (月)

サイモン・ラトル 2

サー・サイモン・ラトルの指揮によるベルリンフィルで
ビゼーの歌劇「カルメン」から第1幕と第2幕を聞いている。
2012年4月16-21日にベルリンのフィルハーモニーで収録。
響きが美しくて、清々しいような洗練された印象は衝撃的だ。
ラトルの徹底したコントロールは隅々にまで行き届いており、
しかしバーミンガム時代のような作為的な作り込みではなく、
あくまでも自然体であり、とにかく素晴らしくて夢中になる。
劇場的な収録ではなく、完璧に整えられた仕上がりだが、
この前半の熱気に包まれた展開で盛り上がりの場面でも
派手にならずに端正に透明感で聞かせるのには感動した。
コジェナーのカルメンやヨナス・カウフマンのドン・ホセで
最強の歌手が結集して、この録音に臨んでいると思うが、
すっかり聞き惚れてしまって、やっぱり「カルメン」は最高!
明日はこの続きで後半の第3幕と第4幕を聞きたいと思う。

EMI 50999 4 40285 2 7

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2018年6月10日 (日)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「なぜサッカーは手を使えないのか?」
サッカーの起源は、イギリスのモブフットボールであり、
人数制限もなく、街や村全体が試合のフィールドで、
1つのボールを奪い合い、殴り合いになることもあった。
1863年にフットボール協会が設立され、ルールを作り、
怪我人が続出するために手を使うことは禁じられた。
一方で手を使うのは、ラグビーフットボールとなった。

「勉強中になぜペン回しをするか?」
指先を使う複雑な運動で脳をフル稼働させることができる。
ペン回しの練習をしているときは、脳の外側が活性化され、
できたときの快感は脳の内部を刺激、活動のスイッチが入る。

「ペットボトルの凸凹はなんのため?」
凸凹の形状は耐熱のペットボトルで、お茶や果汁飲料は、
中身と容器の殺菌のために高温の状態で入れる。87度程度。
凸凹がないと冷やしたときにペットボトルが凹んでしまう。
一方で凸凹がないのは、冷やすと膨らむ炭酸飲料である。

「レストランのシェフの帽子はなぜ高いのか?」
フランスの天才シェフでオーギュスト・エスコフィエは、
背が低いというコンプレックスがあった。料理長になって、
味も評判になったが、背が小さいことで威厳がないことが
悩みであった。そこで高い帽子を被り、料理するようになり、
他のシェフたちも真似をして、一流のシェフの象徴となった。
エスコフィエは、コース料理を考案し、注文を受けてから、
焼く担当、ソースを作る担当、付け合わせを用意する人と
作業の分業化を図り、フランス料理界に多大な貢献をした。

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2018年6月 9日 (土)

柿生の風景~浄慶寺

紫陽花が有名だそうで柿生にあるお寺に行ってきた。
川崎市麻生区上麻生6丁目にある浄慶寺。

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山門のまわりにある紫陽花。

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境内にはたくさんの羅漢像があり、
そのお姿が楽しくて、紫陽花よりも
羅漢様に夢中になってしまった。

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境内の紫陽花。いろいろな種類があって、
これだけの手入れをするのは大変だろう。

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庭園は秋の紅葉もきれいに違いない。

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2018年6月 8日 (金)

アマデウス四重奏団 13

アマデウス四重奏団でベートーヴェンの弦楽四重奏曲を
録音年代順に聞いているが、続いて後期の作品であり、
第13番 変ロ長調 作品130、大フーガ 変ロ長調 作品133
1962年9,10月にベルリンのイエス・キリスト教会で収録。
なんて素晴らしい演奏なのだろう。アマデウス四重奏団の
まさに全盛期の名演であり、この緊密な響きに圧倒される。
豪快なまでの力強さがあり、一方で音楽の構造に関しては
緻密に表現。聞く人の心をゆさぶる勢いある輝きの音色に
大きさと深さが感じられて、とにかく感動的だ。偉大である。

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2018年6月 7日 (木)

新宿末廣亭 6月上席

朝日新聞の懸賞で平日招待券が当たって、
母を連れて、新宿末廣亭に行ってきた。

昼席
柳家寿伴:平林
柳家さん若:のめる
ひびきわたる:漫談
春風亭一之輔:たらちめ
春風亭百栄:誘拐家族
ホンキートンク:漫才
三遊亭歌奴:新聞記事
五明楼玉の輔:お菊の皿
アサダ二世:奇術
三遊亭若圓歌:漫談
柳家小袁治:初天神
立花家橘之助:俗曲
三遊亭金馬:夢の酒
-仲入り-
柳家小傳次:寿司屋水滸伝
江戸家小猫:動物鳴きまね
柳家はん治:粗忽長屋
柳家小団治:大安売り
翁家勝丸:大神楽
柳家喬之助:締め込み

まもなく真打のさん若さんは久しぶりに聞いたけど、
さん喬師匠にそっくりで驚いた。小平太になるらしい。
一之輔さんが「たらちめ(たらちね)」で、実は土曜日に
鈴本で弟子のきいちさんの「たらちめ」を聞いたけど、
師匠のを聞いてみたら忠実に同じでそちらも驚いた。
それが師弟関係なのであり、教わった師匠の特徴が
すっかり移って出てきてしまうのは、不思議である。
百栄さんが「誘拐家族」で面白い。調子がずれていて、
意表を突く展開へと迷い込んでいく笑いは、いかにも
新作にはありがちな作りとなっているけれど、傑作。
小袁治師匠が「初天神」である。飴を落とすところまで。
はん治師匠の「粗忽長屋」は大好きだ。独特な喋りが
この粗忽ワールドに絶妙にマッチしていて、もう最高。
私は小団治師匠も大好きなのだけど、「大安売り」で
これはお馴染みなところか、スイッチが落ちてしまった。
トリは喬之助さんで、縁起を取り込む泥棒のマクラから
噺はそこに夫婦も加わる「締め込み」だったのだけど、
登場人物も三人とも若い印象だし、その辺の印象が
実にいい感じで、こういう噺は喬之助さんにぴったり。

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2018年6月 6日 (水)

ロリン・マゼール 35

ロリン・マゼール指揮クリーブランド管弦楽団で
チャイコフスキーの交響曲 第5番 ホ短調 作品64
1980年10月10日にマソニック・オーディトリアムで収録。
くっきりと明快に整理されていて、この個性的な仕上がりは、
いかにもクリーブランド時代のマゼールらしく、聞き惚れる。
響きは軽く、シャープに角を際立たせて、とにかく鮮やか。
徹底したこだわりで表面的なコントロールを追及するのと
力強い推進力が一体となって、実に引き締まった演奏だ。
最初に聞いたときは、ドライな印象が強く、深みがなくて、
何かが足りないようにも思われたのだが、繰り返し聞くと
この演奏の味わいがわかってきて、一度それに気付くと
どんどん集中できるようになる。ディテールを追及して、
すべてをクリアにすると音楽の自然な流れというのは
失われる傾向にあって、作為的な表情作りも多いのだが、
マゼールの演奏意図を感じて、するとやはり素晴らしい。

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2018年6月 5日 (火)

クラウディオ・アバド 44

クラウディオ・アバド指揮モーツァルト管弦楽団による
シューマンの交響曲 第2番 ハ長調 作品61、
マンフレッド序曲 作品115、ゲノヴェーヴァ序曲 作品81
2012年11月にウィーンの楽友協会大ホールでライブ収録。
アバドが指揮するシューマンの交響曲というのは、これまで
聞いたことがなかったのだが、レコードで残してくれたのは、
この第2番が唯一の録音であろう。ベルリンフィル時代の
一時期と比べるとかなりゆったりとして、穏やかな響きだが、
アバドの独特のオーケストラ全員が互いの音を聞き合って、
交響曲の第3楽章などでは、非常に彫の深い格調高さで
決して感情移入し過ぎない中にも心に響いてくるものがある。
その感情的にならない部分では、端正な仕上がりで淡々と
隅々までバランス制御とやはり渋めな音色ではあるのだが、
「マンフレッド」序曲なども見事に色彩を消し去ったところに
不思議なぐらいに美しさが宿って、これまで聞いた中でも
最高の名盤だ。こうした演奏を聞いていると晩年の録音で
ブラームスの交響曲を最後に遺してほしかったと思えてくる。

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2018年6月 4日 (月)

ベルナルト・ハイティンク 29

ベルナルト・ハイティンク指揮ロンドンフィルによる
ヴォーン・ウィリアムズの交響曲を収録順に聞いている。
田園交響曲(第3番)と交響曲 第4番 ヘ短調
1996年12月にワトフォード・コロッセウムで収録。
海の交響曲、ロンドン交響曲、そして田園交響曲と
この三曲には、番号が付いていなかったのだが、
それ以降の作曲と合わせ、この曲が第3番である。
「田園」といっても自然描写の牧歌的な印象ではなく、
何かとても神聖な風景であり、第一次世界大戦の
犠牲者を哀悼する作品であるらしい。第2楽章には、
軍隊のラッパの描写が現れて、荒涼とした情景は、
何とも独特な喪失感の漂う世界を感じさせる。
第4番は変わって、激しい作風は衝撃的なのだが、
この辺は、それほど聞く機会がないので、なかなか
覚えられなくて、毎回が新鮮だが、素晴らしい作品。

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2018年6月 3日 (日)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「戌年の戌ってどういう意味?」
「戌」とは植物の枯れている状態である。
十二支は、植物の成長を文字で表しているが、
覚えやすくするために動物を割り当てた。
後に時刻や方角にも使われるようになった。

「どうして歯を磨かないと虫歯になるか?」
動物は歯を磨かなくても虫歯にならないが、
生で食べると歯磨きしている状態にある。
人間は切って、加熱して、味付けをして、
料理をして食べるので虫歯になりやすい。
よく噛んで唾液をたくさん出すことが重要で
調理すると食べやすく、噛まなくなってしまう。
食べやすくなった結果、細かい食べカスが
歯の隙間に残り、虫歯菌の栄養となってしまう。
味付けをして、砂糖を入れるのも原因となる。
虫歯の予防にはキシリトールが効果的であり、
虫歯菌が酸を出すのを抑制する働きがある。

「どうして葉っぱは緑色か?」
太陽の光が葉に当たり、温度が上がり過ぎると
葉焼けして、枯れてしまう。植物は緑色の光を
吸収しないようにしている。その反射した光を
人は緑色として見ている。光合成に必要な
赤と青の光を植物は好んで取り込んでいる。

「バーベキューと焼肉の違いは?」
焼いてから食べるのが「バーベキュー」、
焼きながら食べるのが「焼肉」である。
16世紀の大航海時代にスペイン人が、
西インド諸島の木で櫓を組み、燻製する
バルバッコアという調理法をメキシコから
アメリカへと広めていった。その呼び名が
しだいに変化して、バーベキューとなって、
前日から準備をし、使用人が調理していたが、
奴隷解放宣言が出され、使用人がいなくなり、
現在のお父さんが中心となって、家族でする
アメリカ式のバーベキューが一般的となった。

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2018年6月 2日 (土)

鈴本演芸場 6月上席

小ゑん師匠が昼席のトリで
久々の鈴本に行ってきた。

昼席
春風亭きいち:たらちね
柳家圭花:一目上がり
松旭斎美智・美登:奇術
林家しん平:まんじゅう怖い
古今亭菊丸:たがや
のだゆき:音楽漫談
春風亭柳朝:猫の皿
宝井琴調:徂徠豆腐
ニックス:漫才
春風亭正朝:野ざらし
-仲入り-
柳家小菊:俗曲
柳家小八:夏泥
林家彦いち:睨み合い(人身事故)
鏡味仙三郎社中:大神楽
柳家小ゑん:恨みの碓氷峠

しん平師匠が「まんじゅう怖い」だと思うのだけど、
改作されているのと前半の部分のみで、仲間内で
あれが好きだ、これが苦手だと楽しいやり取り。
かわいがっている弟分に好きな茶菓子を聞いて、
すると「兄貴のかみさん」と答える。兄貴の留守に
上げてくれて、茶を入れて、菓子も御馳走してくれる。
あべこべに苦手なものを訊ねると「嫌いなのは兄貴」、
そのやりとりは面白かった。三平一門の兄弟風景で
この弟分というのが、しん平師匠自身に思えて笑える。
すると兄貴は誰なの?って、そこはわからないけど。
柳朝さんが「猫の皿」だが、端師の道具屋さんが、
中山道を江戸へ今夜は熊谷泊まり、その手前で、
茶屋で一休みだが、御維新で上野の御山が焼け、
田舎に逃れてきた茶屋の主人であり、道具屋さんが、
もう江戸とはいわない、東京だという、明治の様子、
台詞に入っている細かい時代設定、描写がよかった。
小八さんは、真打になって、はじめて聞くかもしれないが、
「梅の栄」で上がって、爆笑芸を目指さず、渋いところは、
喜多八師匠の芸風を受け継いでいると懐かしい印象。
貧乏長屋の家の主が弱々しい、どうも虚弱体質的な、
それが「殺せ!殺せ!」と次第に威勢がよくなっていき、
泥棒と立場が逆転していく様子は、それこそ、まさに
喜多八ワールドを思い出してしまった。リアルに恐いと
客の笑いは少なく、空気も凍り付くような雰囲気であり、
しかし上手くて、すっかり引き込まれているのであって、
置き泥の人がいいのを通り越して、いつの間にか、
泥棒が押され、怯え出している様子は、緊張の中に
大爆笑を生み出すかも。文蔵さんは、そんな感じか?
彦いちさんが面白かった。調べてみたら「睨み合い」で
その中の一場面(人身事故の車内)を取り上げたらしい。
実際にあった出来事を落語にして、ドキュメンタリー風。
トリは小ゑん師匠で「恨みの碓氷峠」。景山さんが登場。
今日も絶好調だ。面白すぎる。アリバイ工作で行くのが
浅草演芸ホールで、ここは鈴本なのにいいのかなって、
思っていたのだが、後半のアリバイ崩しの場面になって、
代演でプログラムを刷り直すのは「老舗の鈴本」って、
そう、今日もきちんと実際の出演者が印刷されていた。
鈴本の楽屋では、社長のこだわりで、ネタ帳はいまも
しっかり墨をすって、本物の筆で書いているらしい。
筆ペンなんかは使わない。他の寄席は筆ペンなのか?
というような、土曜日、上野での楽しい一日であった。

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2018年6月 1日 (金)

ウラディーミル・ユロフスキ 1

ウラディーミル・ユロフスキ指揮ベルリン放送交響楽団で
R.シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」
マーラーの交響詩「葬礼」、交響的前奏曲 ハ短調
2016年6月にベルリン放送局本館で収録されている。
ユロフスキの演奏もクライバーに似ているという批評を
見かけることがあるが、休符を置かずに展開を重視して、
音楽が流れるようにその心地よさはたしかに同じである。
テンポが速いだけでなく、じっくりと濃密に歌い込まれて、
全体像としては速い印象を受けない。突き進むところと
感動的に歌い上げるところで、そのバランスは絶妙だ。
マーラーの「葬礼」は「復活」の第1楽章(初稿)であり、
ブーレーズ盤で聞いて以来となるか?久しぶりに聞くと
最終稿と比べて、まだ整理されていない部分があり、
これはこれで興味深いけれど、ユロフスキの「復活」は
ロンドンフィルとのライブ録音があり、次はそちらを。

PENTATONE PTC 5186 597

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