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2018年8月 8日 (水)

クリスティアン・ティーレマン 3

クリスティアン・ティーレマンの指揮によるミュンヘンフィルで
R.シュトラウスの歌劇「ばらの騎士」から第3幕を聞いている。
2009年1月31日にバーデン・バーデン祝祭劇場で収録。
ドタバタ喜劇も頂点に盛り上がる居酒屋の最後の場面だが、
貴族の世界から抜け出た情景であり、そこに身近さがある。
フランツ・ハヴラタのオックス男爵がなんともいい。お気に入り。
バイロイトでのハンス・ザックスと重なっているところがあって、
しかしそこは、全く逆な役柄でもあって、こちらは少々道化だ。
前半はオックス男爵の悪事露見でいいように懲らしめられるが、
でも罠にはめるオクタヴィアンも若さゆえの暴走で、その辺りを
見事に裁きまとめる元帥夫人の佇まいが、「ばらの騎士」での
最大の感動となっているのであろう。第1幕の終わりの場面で
この先の不安を憂えるところや第3幕での最後に若い二人を
祝福する一方で自らはひとり、孤独感に襲われるのであって、
有名な三重唱から終曲は、やはり印象的である。元帥夫人の
登場とともに俗っぽさを取り払って、ティーレマンが深い音色の
奥行ある音楽を聞かせて、それは素晴らしい。これは名演だ。

DECCA 478 1507

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