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2018年10月31日 (水)

末廣亭余一会 小満ん独演会

今年も10月余一会の小満ん独演会に行ってきた。

三遊亭あおもり:十徳
柳亭市弥:粗忽の釘
柳家一九:寄合酒
柳家小満ん:妾馬
古今亭文菊:権助提灯
-仲入り-
柳家小満ん:呼び継ぎ
柳家小菊:俗曲
柳家小満ん:坊主の遊び

あおもりさんが「十徳」で、私はこの噺が大好きである。
比較的珍しい噺だと思うのだけど、何回かは聞いていて、
一石橋の由来が出て来て、橋が流されて、川の両岸の
後藤さんと後藤さんがお金を出して、復興をしたので
名前を残そうと「五斗と五斗で一石」の話が出てくる。
小満ん一門から一九師匠が出演で「寄合酒」だった。
鯛を捌いていると犬が寄ってきて、兄貴分に追っ払えと
「食らわらせてやれ!」と言われるのだか、すると鯛を
食らわせてしまって、なくなってしまったのには笑えた。
これはあまり聞いた記憶がないのだけど、逆に鰹節で
出汁をとって、出汁の方を捨ててしまうのはなかったし、
よく聞ける「寄合酒」とは少し違った型のようで、新鮮。
小満ん師匠の今回のネタ出し「妾馬」は、一席目に登場。
お大名が町人の娘(お鶴)を見初める井戸替えの場面と
後半の八五郎が士分に取り立てられ、使者に行く場面、
馬が暴走し「文箱を抱え、火急のこと、どちらまで?」
との問いに「馬に聞いてくれ!」のオチまで。本寸法だ。
2011年の日本橋亭の小満んの会では、この形だったが、
2014年の関内では「八五郎出世」で、酒を馳走になって、
八五郎が酔って、陽気に歌うのは少々短縮版だったが、
馬に乗って使者に行くオチはありだった。それも4年前。
仲入り後は、新作の「呼び継ぎ」で、これが聞けたので、
今日はもう大満足である。2014年の棚卸しで聞いている。
面白かった。久しぶりの二度目だが、より楽しめたのは、
陶芸に関して、少しだけ知識が増えて、親しめたのかも。
前に聞いたときは、呼び継ぎの手法も知らなかったので、
噺で聞きながらその辺は想像していたのだろうけれど、
それに徳利の作者で「仁清(にんせい:野々村仁清)」も
その後、作品を見てきたので、一晩、水に浸けていたら
底にあった銘がなくなってしまったには、大笑いである。
そして三席目は「坊主の遊び」であった。これは珍しい。
この十年間ほどの小満んの会では出ていないのだが、
別の会では、何年か前に演じられているらしい。私は
小満ん師匠の「坊主の遊び」は、はじめてだったので
こちらも聞けてよかった。ちょっと調べてみたのだが、
2006年の関内で演じられている。と思ったら違った。
2015年5月の日本橋で出ていた。行けなかったので、
私が聞いていないだけだった。失礼。坊主の花魁は、
その後、どうなってしまうのだろうと考えると気になる。
少々ブラックな噺だけど、落語と思えば許されるのか。
しかしこういった花魁に仕返しする噺ってあるけれど、
実は意外に本当にあったことなのか?落語の中で
そういう意趣返しを果たし、気持ちを静めていたのか?
どちらにしても面白い。剃刀は持ち歩かない方がいい。

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