« ベルナルト・ハイティンク 37 | トップページ | アンジェラ・ヒューイット 8 »

2018年12月 5日 (水)

ヴァレリー・アファナシエフ 5

ヴァレリー・アファナシエフでモーツァルトの作品。
幻想曲 ニ短調 K.397、幻想曲 ハ短調 K.396、
幻想曲 ハ短調 K.475、ピアノ・ソナタ ハ短調 K.457、
アダージョ ロ短調 K.540 というすべて短調の選曲。
1993年4月6,7日にラ・ショー・ド・フォンで収録。
アファナシエフの新しい録音でモーツァルトを聞いて、
すると前の演奏も聞きたくなるのだが、考えてみると
25年前の録音ということになり、ついこの間のよう。
でも聞き比べて、アファナシエフは変わっていない。
遅いテンポと雄大な構えで重厚な印象もあるのだが、
それは音楽の構造をくっきりと描き出すためであり、
表情付けや細やかな表現には、優しさある弱音が
実に活きている。聞けば聞くほどにそちらの要素が
伝わってきて、2016年のモーツァルトに耳慣れて、
より一層、感じられるが、繊細な要素を聞き取りたい。
すべて短調の作品という点も調性が入れ替わって、
短調と長調のその色合いの変化が魅力なのであり、
ここでの音楽の流れが暗く感じられることもないし、
むしろただただ美しくて心に響く。アファナシエフは、
聞く人を虜にする力があって、これが天才の音楽。

DENON COCO70983

|

« ベルナルト・ハイティンク 37 | トップページ | アンジェラ・ヒューイット 8 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ヴァレリー・アファナシエフ 5:

« ベルナルト・ハイティンク 37 | トップページ | アンジェラ・ヒューイット 8 »