« 12月9日の感想 | トップページ | ジュゼッペ・シノーポリ 8 »

2018年12月10日 (月)

ジュゼッペ・シノーポリ 7

ジュゼッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団で
ワーグナーの歌劇「タンホイザー」から第1幕、
1988年4-6月にロンドンのワトフォード・タウンホール。
パリ版での演奏で序曲の途中からバッカナールとなる。
同時期のバイロイトでの上演はドレスデン版であったが、
どうも厳密には、折衷版のようで、バイロイトでの経験を
踏まえて、シノーポリはパリ版での録音を望んだのか。
それともレコード会社の意向か、その辺はわからないが、
ティーレマンもいっている、あまりにも素晴らしい序曲を
後の歌劇とは切り離して、ただひたすら楽しみたいと
そういう思いからするとパリ版のバッカナールの展開は、
どうも好まない。しかし序曲と歌劇を一体に扱うならば、
その効果は重要であり、どちらがいいかは難しいところ。
シノーポリが引き出す音はあまりにも美しい響きであり、
間違いなく、いま存在している「タンホイザー」の録音で
ここまで研き抜かれ、透明感のあふれている演奏は
存在しないが、あのヴェーヌス(アグネス・バルツァ)も
洗練されて、不思議な印象である。つまりはその後の
巡礼の合唱などはまさに神々しく、この上ない感動だ。

DG 427 625-2

|

« 12月9日の感想 | トップページ | ジュゼッペ・シノーポリ 8 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ジュゼッペ・シノーポリ 7:

« 12月9日の感想 | トップページ | ジュゼッペ・シノーポリ 8 »