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2018年12月11日 (火)

ジュゼッペ・シノーポリ 8

ジュゼッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団で
ワーグナーの歌劇「タンホイザー」から第2幕、
1988年4-6月にロンドンのワトフォード・タウンホール。
第2幕で盛り上がらせるのはいかにもワーグナー風だが、
ここでかなりオペラ的に聞かせているのは、シノーポリの
独特な音作りである。イタリア人気質が発揮されるのと
するとあまりよい比較ではないのだが、ヴェルディ的で
後のバイロイトでのワーグナーとは異質な感じがする。
楽劇ではない19世紀前半の歌劇場の空気である。
前半のタンホイザー(プラシド・ドミンゴ)との二重唱で
チェリル・ステューダーのエリーザベトが特に印象的。
そして後半の歌合戦では、ウォルフラムとの対比だが、
タンホイザーがヴェーヌスのことを語りだすところでの
音楽は俄然勢いを増していき、細やかな動きは激しく、
異常な輝きで音にしていくシノーポリの指揮は最高だ。
次の瞬間、一気に落ち込んで、エリーザベトが嘆きで
神妙に歌っていくところもとにかくすべてが素晴らしくて、
この第2幕はやはり聞きどころ。実に感動的である。

DG 427 625-2

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