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2018年12月 6日 (木)

アンジェラ・ヒューイット 8

アンジェラ・ヒューイットによるシューマンの作品集。
ピアノ・ソナタ 第1番 嬰ヘ短調 作品11
フモレスケ 変ロ長調 作品20
2007年3月16-19日にドッビアコ・グランドホテル。
アンジェラ・ヒューイットの深みのある響きは最高だ。
何とも形容しがたい極上の質感に感動してしまう。
ゆったりと聞かせるところでの奥行ある豊かな陰影、
そして速くなったときのしなやかで絶妙な運動性と
こんなにも引き込まれた演奏はない。天才的だと
いや、すべては努力の上に生み出されているとも
緻密な設計とコントロールによって成し遂げられて、
これは決して感覚的に即興で生まれたものではない。
小品が得意のシューマンが、壮大なソナタ形式で
はじめてのピアノ・ソナタを書いたこの第1番では、
複雑すぎて、気合いが空回りしているかのような
そういうことがいわれるが、そこをうまく引き出して、
アンジェラ・ヒューイットが丁寧に聞かせていくので、
どこを聞いても魅力的な表情にあふれ、緩みなく、
こんなにも成功したことはない。フモレスケの方は、
私は昔から大好きなのだけど、これは間違いない。

hyperion CDA67618

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