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2019年1月13日 (日)

第295回 柳家小満んの会

今年最初の小満んの会である。日曜日の開催で
それも三連休の真ん中だ。寄席は正月二之席で
落語の方では、まだまだこの時期、正月であり、
今日の噺も「御慶」だけど、正月気分って最高。
実際は、世間はもう新年の祝いでもないけれど、
終わるとすっかり現実に引き戻されるのであり、
その点では、この二時間って、本当に格別だ。
日本橋亭の入口にも正月飾りが付いていた。

金原亭駒六:元犬
柳家小満ん:弥次郎
柳家小満ん:二段目
柳家小満ん:御慶

今年は「弥次郎」から。途中で思い出したのだが、
南部の恐山の山賊の後、イノシシが出てくる。
猪の子供が16匹、シシ(4×4)十六ってギャグ、
そういうことだったのか。今年の「亥年」、干支で
「弥次郎」なのである。ここでのホラ話、嘘つきって、
落語的ということだが、センスがよくて何とも好きだ。
寒くて寒くて、水も氷り、湯も氷り、氷った湯をかじると
お腹の中で溶けだして、煮えたぎった熱湯になる。
火事の燃え盛る炎があっという間に氷って、それを
鋸で切り出し、持ち帰ろうとするが、南部の辺りで
すっかり陽気がよくなったものだから、炎が溶け出し、
荷を引いていた牛車が焼ける。消してくれ!というが、
それも無駄、というのも「焼け牛に水」というギャグ。
後半は「道成寺」のウソになったが、それにちなんで
逃げられて「安心した」と「安珍」を掛けたオチである。
続いて「二段目」、つまりは「忠臣蔵」に絡んでの噺。
これは圓生師匠などの録音がある「芝居風呂」かと。
でも喧嘩の内容で忠臣蔵の松の廊下でもめるので、
そこが少し違っているようで、速記本に残っている、
小満ん師匠のは、「二段目」という噺であるらしい。
詳しいことはわからないが、そういうことも書いてある。
風呂場での喧嘩に巻き込まれまいと帰ろうとする客が、
「着物はどこだ?」「棚の二段目」というオチであり、
これは「どこから落ちた?」「七段目」に似ているかも。
仲入り後は、新年の噺の代表ともいっていい「御慶」、
今しか聞けない。師匠の「御慶」はこれで四度目かと
この数年、定期的に演じられていて、よく聞いているが、
何度聞いても面白い。富くじで江戸時代の設定であり、
するとオチは「恵方詣り」でないといけないというのは、
以前も書いているが、「初詣」の言葉が広まったのは
明治の後半のことで、ここでの年末年始の風景って、
当時のことがいろいろとわかるのである。挨拶に来て、
それは二日以降のことかもしれないが、出入りの者は、
何軒も旦那方をまわって歩いて、つまり上がりこんで
振る舞い酒に酔っぱらっていては、しくじってしまう。
それで、正月も過ぎて、日が長くなってきたころには、
また改めて伺うことにいたしますと「永日」なのである。
日本人の新年に対する思いや風習って素晴らしい。
考えれば考えるほど、「御慶」は魅力的ではないか。
ということで、21日の月曜日が横浜の小満んの会、
「天狗裁き」「ふぐ鍋」「紺屋高尾」、再び関内ホール。

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