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2019年2月 5日 (火)

カルロ・マリア・ジュリーニ 6

カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ウィーンフィルによる
ヴェルディの歌劇「リゴレット」から第2幕と第3幕。
1979年9月にウィーン楽友協会大ホールで収録。
ウィーンフィルのしなやかな響き、細部の精妙な表現で
本当に素晴らしい演奏だ。ヴェルディの「リゴレット」は
ストーリーも面白いし、実に悲劇的な結末に導かれるが、
得意の不条理による後味悪さ、それと暗く苦しい音色が
一体であり、聞く人を熱狂させるものがある。感動的だ。
マントヴァ侯爵の能天気さには、何とも腹が立つのだが、
リゴレットとの関係性では、まさに勝ち組、負け組であり、
それがあまりにもハッキリとして、光と影なのであって、
どこまでも幇間であり続けないといけない道化の怒り、
それが生命力の源である。実際に呪い、怒りという
負の要素が核心であり、ヴェルディの音楽の本質だ。
とはいいながら、やはりドミンゴの輝きには魅了される。
ジュリーニの音作りが、後の遅いイメージと全く違って、
圧倒的な鮮やかさであり、その明確で切れ味のよさは、
どこかクライバーのような感覚で、不思議な例えだけど、
そういう気がするのだから、仕方ない。これぞ名盤だ。

DG 457 753‐2

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