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2019年2月 3日 (日)

ヴァレリー・アファナシエフ 8

アファナシエフでベートーヴェンのピアノ協奏曲全集
ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
ユベール・スダーン指揮モーツァルテウム管弦楽団
2002年3月20,21日にモーツァルテウムで収録。
この第4番は、アファナシエフ向きの作品かもしれない。
柔らかい響きの弱音が何とも効果的で、細部にまで
実に丁寧にそれを実現させるのは、遅いテンポだが、
やはりこの表現には理由があるし、説得力がある。
細心の注意で隅々まで丁寧に描き込まれているが、
この細やかな表情付けには、すっかり引き込まれて、
とにかく感動した。澄み切った空気と清々しい透明感、
アファナシエフのベートーヴェンへの想いの深さに
奇跡のような演奏が生まれている。天才的と思うが、
それよりもアファナシエフの音楽への誠実さの表れ、
ただ純粋に音の一つ一つに向き合った結果であり、
そこには雑念は存在せず、個性的なもの、自己主張、
自らの存在をも消し去ろうとしているのが感じられる。

OEHMS OC513

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