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2019年3月28日 (木)

ロリン・マゼール 44

ロリン・マゼールの指揮によるミラノ・スカラ座で
プッチーニの歌劇「西部の娘」から第2幕と第3幕。
1991年1,2月にミラノ・スカラ座でライブ収録されている。
西部劇の雰囲気は異色ではあるのだが、その響きは、
新しい音楽ということも感じられることはないのだが、
第2幕の音楽は素晴らしくて、ディック・ジョンソンが
ミニーの部屋を訪れる場面での美しい情景や後半での
保安官ジャック・ランスとのポーカー勝負の緊迫感など、
「西部の娘」は夢中にさせるものがある。マゼールには
もっと鮮烈で鋭く、生々しいリアルな感触が音作りに
欲しかったのだが、この時期は穏やかな仕上がりだ。
プッチーニの生み出す悲劇的な色合いというのは、
聞く人を陶酔させる深まりが存在しているのであり、
しかし「西部の娘」では、あまり没入しすぎることなく、
西部劇のどこか娯楽的なストーリーが救いとなって、
第3幕では、明るく解放されていく展開が心地よい。

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