« 2019年3月 | トップページ | 2019年5月 »

2019年4月30日 (火)

ゲオルグ・ショルティ 24

サー・ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ交響楽団で
ベートーヴェンの交響曲全集を聞いていきたい。
交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱」
1972年5月にイリノイ大学グラナート・センターで収録。
平成最後の日にベートーヴェンの第9を聞いている。
ショルティのベートーヴェンで最初の交響曲全集だが、
非常に丁寧に音楽を進めて、同時にすべての瞬間に
異常な気合いと緊張感が漂い、独特な迫力である。
この集中力は、1970年代のショルティの充実度を伝え、
ここまで熱気に満ち、力強く、激しさのある演奏はない。
第3楽章の折り目正しい、彫りの深い表現というのも
こんなにも踏み込んでいる演奏は聞いたことがなく、
壮大さと緻密な描き込みでとにかく感動的な名演だ。

DECCA 475 9090

| | コメント (0)

2019年4月29日 (月)

東京の風景から 96~大森浜辺

この連休はどうもあまり天気がよくないのだが、
大森の浜辺でふるさとの浜辺公園に行ってきた。


20190429a

20190429b

この後、大森海苔のふるさと館に寄ってきて、
昭和の海苔づくりの風景が展示されているのだけど、
ここは面白い。昭和30年頃に海の汚染がはじまり、
首都高羽田線の開通や羽田空港の開業とともに
昭和30年代後半、大森での海苔づくりは幕を閉じた。

| | コメント (0)

2019年4月28日 (日)

横浜の風景から 548~和泉川

このところ、雨が多かったので、
日曜日に晴れて、和泉川を歩いてきた。
環状4号線と交差の赤坂橋からスタート。


20190428a

四ツ谷橋にて。

20190428b

地下鉄ブルーラインの通る草木橋にて。

20190428c

和泉川親水広場にて。

20190428d1

20190428d2

中之宮左馬神社で和泉川を離れ、
ヤマダ電機に寄って、帰ってきた。

| | コメント (0)

2019年4月27日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「眠くなるとなぜあくびが出るのか?」
勉強や仕事、食事をとると脳は休息しようとし、
寝てはいけないと思うと脳の血流量が増えるが、
すると脳の温度が上昇して、適温に保つため
温度を下げるのに空気を取り込み、あくびが出る。


「タコスミを食べないのはなぜか?」
イカスミは食べるが、タコスミは食べない。
イカとタコでは、スミとしての性質が違い、
イカスミは水中に漂って、分身の役割をして、
敵がイカスミを攻撃している間にイカは逃げる。
タコスミは煙のように敵の視界を遮り、驚かせ、
その間に逃げる。イカスミには、グルタミン酸や
多糖類などの旨味成分が含まれているが、
タコスミにも豊富に含まれて、しかしイカに比べ、
スミ袋を取り出すのが難しく、料理に向かない。


「世界で二番目に高い山は?」
世界で一番高い山はエベレストの8,848mだが、
二番目はカラコルム山脈のK2で8,611mである。
登頂はエベレストよりも困難であり、非情の山、
生きて帰れない山として、世界一過酷である。


「なぜティーカップには皿が付いているのか?」
17世紀の中頃、中国で紅茶が誕生した。
オランダ、イギリス、ポルトガルが輸入したが、
ティーポットはポルトガルが独占していたため、
たいへん高価であり、ティーカップに茶葉を入れ、
皿に注いで飲んでいた。18世紀にはヨーロッパでも
ティーポットが生産されるようになり、皿で飲むことは
なくなったが、ティーカップのセットはその後も残った。

| | コメント (0)

2019年4月26日 (金)

新宿末廣亭 4月下席

末廣亭の4月下席は顔付けがまたよくて、
今月、二度目の新宿で昼席に行ってきた。
小里ん師匠がトリで小燕枝師匠も出ているし、
今日は志ん橋師匠が代演。そのかわりに
権太楼師匠が休演にはがっかり。惜しい。


昼席
柳家り助:二人旅
柳家小はぜ:たらちね
ダーク広和:マジック
春風亭三朝:新聞記事
桃月庵白酒:ざるや
東京ガールズ:邦楽バラエティ
橘家半蔵:代書屋
入船亭扇遊:浮世床 夢
三増紋之助:曲独楽
柳亭小燕枝:短命
金原亭伯楽:親子酒
林家正楽:紙切り
柳家小さん:長短
-仲入り-
柳家海舟:ちりとてちん
笑組:漫才
金原亭馬の助:九年母~百面相
古今亭志ん橋:熊の皮
鏡味仙三郎社中:太神楽曲芸
柳家小里ん:蜘蛛駕籠


楽しみにしていた重要な要素に権太楼師匠がいたので、
休演には正直、ショックだったのだけど、それについては、
前日の代演情報で調べてあったし、こういうこともある。
小さん師匠が代演だが、寄席で聞く「長短」って大好きで、
今日聞いていても本当に魅力の詰まった噺だと思った。
馬の助師匠が与太郎のバカの小噺から酒粕の噺になり、
「からぬけ」であろうと思ったのだが、後半は権助さんで
「九年母(くねんぼ)」という噺であった。はじめて聞いた。
こちらも小噺の範疇で短いのだが、クネンボとは柑橘で
ミカンの品種のひとつだが、箱に九つ入っていたので、
それで「九年母」であろうと勘違い、中の二つを抜いて、
「七年母」といって、先方にお届けする。調べてみると
クネンボは、沖縄では「クニブー」と呼ばれるとある。
クニブーも聞いたことはないが、落語でも珍品の扱い。
小里ん師匠はお馴染みの「蜘蛛駕籠」だがよかった。

| | コメント (0)

2019年4月25日 (木)

アンジェラ・ヒューイット 10

アンジェラ・ヒューイットによるリストの作品集。
ピアノ・ソナタ ロ短調、巡礼の年「イタリア」より
ペトラルカのソネット 第47番、第104番、第123番、
ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
2014年5月19-22日にベルリンのイエス・キリスト教会。
アンジェラ・ヒューイットというとバッハのイメージなので
リストは意外な印象もあるけれど、大迫力ではなくて、
丁寧に音楽を解きほぐして、繊細な表現の美しさで
やはり独特なリストに仕上がっているとは思われる。
力強く巨大な塊がぶつかるような音は出にくいので、
そういうところでは柔軟な対応を見せて、無理のない、
何といってもロマンティックな表情で音楽をまとめている。
そうした方向性では、巡礼の年 第2年「イタリア」は、
実に魅力的であり、すると「スイス」も聞いてみたくなる。

hyperion CDA68067

| | コメント (0)

2019年4月24日 (水)

ダニエル・バレンボイム 37

ダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンで
ブルックナーの交響曲 第8番 ハ短調(ハース版)
2010年6月にベルリンのフィルハーモニーでライブ収録。
バレンボイムの新しいブルックナー交響曲全集である。
このシリーズはライブ録音ということもあって、動きがあり、
思い切った表情付けにバレンボイムの存在がハッキリと
表れているのだが、やはり交響曲第8番の荘厳な響きに
音楽に精妙に取り組む姿勢も伝わってきて、より一層に
深い感動で聞いている。長大な音楽のすべての瞬間に
バレンボイムの強い想いが反映されて、細かな指示が
綿密に行き届き、それは長年の演奏経験に基づいて、
積み上げられたものであって、独特な深まりがある。
ブルックナーでも第8番は、最も偉大な交響曲だが、
バレンボイムがいることで、一段と格別に感じられる。

DG 00289 479 6985

| | コメント (0)

2019年4月23日 (火)

ロリン・マゼール 46

ロリン・マゼールの指揮によるミラノ・スカラ座で
プッチーニの歌劇「マノン・レスコー」から第3幕と第4幕。
1992年2月11-15日にミラノのアバネッラ劇場で収録。
有名な間奏曲の後、後半の第3幕と第4幕を聞いている。
修道院に入るはずだったマノン・レスコーが大臣の妾となり、
デ・グリューと逃走を図って、結局は憲兵に連行されてしまう。
この第3幕では、娼婦として、植民地ルイジアナに送られて、
第4幕では、舞台はフランス領であった北米ルイジアナの
ニューオリンズという、少々訳の分からない展開なのだが、
音楽は圧倒的に素晴らしい。マノンとデ・グリューの二人の
悲痛な運命を反映して、第3幕の出航の場面は暗く彩られ、
第4幕の逃避行での荒涼とした音楽の広がりは感動的だ。
賑やかな前半とは全く違って、第4幕では響きも革新的で
その流れに身を置いて、この歌劇で感動しないわけがない。
マゼールもこの10年前の1980年代の前半だったならば、
もっと鋭く、半音階的な響きを際立たせて聞かせただろうと
そんなことを考えてしまったが、この1990年代に入って、
たっぷりと鳴らして、音の広がりは重厚に壮大である。
この深い響きは、たしかにプッチーニの音楽に厚みを
もたらすのだけど、心に突き刺さる激しさは稀薄となる。
原作の小説は、1731年に刊行されたとあり、プッチーニの
歌劇の初演が1893年だが、そうした時代背景なのだけど
フランスのルイジアナ支配は、1803年までだそうである。
ナポレオン・ボナパルトがアメリカ合衆国に譲渡した。

CDR941/942

| | コメント (0)

2019年4月22日 (月)

ロリン・マゼール 45

ロリン・マゼールの指揮によるミラノ・スカラ座で
プッチーニの歌劇「マノン・レスコー」から第1幕と第2幕。
1992年2月11-15日にミラノのアバネッラ劇場で収録。
マゼールとミラノ・スカラ座による「西部の娘」の上演から
ちょうど一年後の「マノン・レスコー」であり、この録音で
マゼールはプッチーニの主要な作品をすべて収録して、
若いときから熱心に取り組んできた。とは思ったのだが、
そういえば、「ボエーム」の録音がない。意外なところで
「ボエーム」がないのは、他に様々な名演があるからか?
しかしアバドやムーティと比べるとマゼールの熱心さは、
非常にありがたい存在であり、いろいろと聞いてきた。
「マノン・レスコー」は、プッチーニの前半の作品だが、
その特徴で、第1幕と第2幕が明るく、快活に進み、
後半で暗く沈む展開だが、その暗い方がいいのだけど、
今日はその前に美しく楽しい音楽を堪能している。
第2幕の後半で後に出てくる有名な間奏曲の旋律が
少しだけ登場して、こういうところが鑑賞の喜びだ。

CDR941/942

| | コメント (0)

2019年4月21日 (日)

4月21日の感想

明日が誕生日なのだが、年齢のことは考えたくなく、
しかしオニツカタイガーのシューズをプレゼントされて、
今年は大喜び。MEXICO66はカッコいいし、色もいい。


日曜日は「いだてん」だが、ますます面白くなってきた。
四三さんの方にも展開ありだが、注目は美濃部孝蔵。
志ん生の昔の本を読めば書いてあるのだろうけれど、
三遊亭小圓朝の一座に加わり、小圓朝が師匠となって、
浜松の勝鬨(かちどき)という寄席で興行を打っている。
朝太は「子ほめややかんばかりでは上手くならない」と
「付き馬」を高座に掛けて、しかし全くウケず、師匠から
「地方だから、どうせわからないと思ったのだろう」と
大ネタよりウケる前座噺をやれと叱られ、喧嘩になり、
どうも小圓朝とは反りが合わなかったのか、志ん生は
圓喬のことを尊敬して、小圓朝のことを語っていない。
宮藤官九郎はその辺のことをこの数回で描いている。

| | コメント (0)

2019年4月20日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「始球式で空振りするのはなぜ?」
1892年、アメリカでウエスタンリーグの開幕戦で
はじめて始球式が行われたが、そのときは州知事が
客席からボールを投げ入れた。始球式の空振りは
その後、日本が発祥であり、アメリカの選手が来日し、
早稲田大学の学生と試合をしたが、その記念として
大隈重信が始球式を行った。実際の試合と同じに
マウンドに立って投げたが、転がって、途中で止まり、
バッターの山脇正治は、機転を利かせ、空振りした。
偉人の大隈重信に恥をかかせてはいけないと思い、
それが始球式で空振りをするはじまりとなった。


「辛い食べ物はなぜ病みつきになる?」
味覚とは、甘み、酸味、塩味、苦み、うま味の5つで
辛いというのはない。辛さは熱いという感覚である。
辛さの元であるカプサイシンが入るとTRPV1が働き、
脳は43℃以上の熱を感じたと勘違い、人体にとって、
命の危険であると判断する。脳は痛みの信号を出し、
β-エンドルフィンという、脳内麻薬の成分を分泌し、
痛みの抑制と強い快感が繰り返される。それにより
辛いものを食べ続けたくなり、病みつきになってしまう。


「日本で二番目に速い電車は?」
日本で一番速い電車は新幹線であり、その中でも
東北新幹線のはやぶさとこまちが320km/hで一番。
二番目に速いのは、京成スカイライナーの160km/h。


「なぜジャンプしても地面に戻ってくる?」
地球の重力が関係しており、発見したのはニュートンで
万有引力の法則でりんごと地球は互いに引き合っている。
ではその重力はどのように生まれているのかは謎であり、
アインシュタインは、時空のゆがみであると導いている。
物体の重さ(質量)で時空のゆがみが生まれ、それに
引き寄せられる。地球の重力があまりにも大きいので、
人がそれ以外のものに重力を感じることはない。

| | コメント (0)

2019年4月19日 (金)

レイフ・オヴェ・アンスネス 4

レイフ・オヴェ・アンスネスでショパンのバラード。
バラード全曲の間に夜想曲のヘ長調 作品15-1、
ハ短調 作品48-1、ロ長調 作品62-1を演奏。
2018年1月7-12日にブレーメンのゼンデザール。
あまり表情付けをせずにシンプルにスッキリと聞かせ、
音の美しさが際立って、真っすぐな音楽に感動する。
清潔感があり、その場の空気が浄化されていくようだ。
力みはなく、軽めのタッチが多用されているけれど、
実に丁寧にショパンの記したすべての音を再現して、
音楽の構造にもよく目が行き届いて、立体的である。
この透明感と端正な客観性により温度は低いのだが、
穏やかな中で独特なショパンに仕上げられている。
アンスネスもこの20年ほど、ずっとファンなのだが、
いまのこのショパンって、またとりわけ響いてきた。

SONY 190758229324

| | コメント (0)

2019年4月18日 (木)

マルク・アンドレ・アムラン 16

マルク・アンドレ・アムランでシューマンの作品集。
幻想曲 ハ長調 作品17
ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調 作品22
交響的練習曲 作品13
1999年8,12月にヘンリー・ウッド・ホールで収録。
アムランの圧倒的な技巧は驚異の鮮やかさだが、
仕上がりは熱く、この鋭さと明瞭な響きからすると
もっとクールな印象になりそうだけど、それが違って、
情熱的な表現が効果を上げて、実に感動的である。
この20年間、ずっとアムランが好きなのだけど、
いまだに聞けば聞くほど、その凄さに驚かされて、
本当にこういう演奏をしている人は他にいない。
その存在感も格別だし、演奏が半端ない完成度。
ピアノ・ソナタ 第2番のスピード感覚は何なのだ。
交響的練習曲の高度な技巧がもたらす滑らかさ、
フォルムの美しさも最高である。一つ残念なのは、
遺作の5つの変奏が含まれておらず、通常版。

hyperion CDA67166

| | コメント (0)

2019年4月17日 (水)

フランソワ・グザヴィエ・ロト 4

フランソワ・グザヴィエ・ロトの指揮によるレ・シエクルで
シャブリエの狂詩曲「スペイン」
マスネの歌劇「ル・シッド」~バレエ組曲
ラヴェルの道化師の朝の歌
ドビュッシーの管弦楽のための映像~イベリア
2012年8月24日にラ・シューズ・デュー音楽祭、
2013年2月9日にパリのサル・プレイエル、
2014年3月28日にペルピニャンのラルシペルで収録。
スペイン色に彩られたフランス音楽を集めた作品集で
作曲当時の響きを再現するレ・シエクルのような団体で
こうした選曲を聞けるのは珍しいので楽しくて仕方ない。
いわば古楽器によるフランス音楽といったイメージだが、
すると衝撃の音色、目から鱗の響きを連想しそうだけど、
現代の価値観から外れることはなくて、むしろ自然だ。
道化師の朝の歌やイベリアでは、さすがに違うけれど、
説得力があるので、驚きよりすっかり納得してしまう。
全体にこの木質な響きが、ぴったりとマッチしている。
イベリアは何度聞いても素晴らしい。大好きである。

Musicales Actes Sud ASM17

| | コメント (0)

2019年4月16日 (火)

リッカルド・ムーティ 23

ムーティ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団で
ヴェルディの歌劇「仮面舞踏会」から第2幕と第3幕。
1975年6,7月にワトフォード・タウンホールで収録。
歌劇「仮面舞踏会」の後半であり、この作品では、
ヴェルディの独特の暗さはそれほど感じられなくて、
レナートの心境に怒りや憎しみの感情は現れるが、
音楽にはそれほど反映されず、優雅な時間であり、
その点では楽しい。もっと呪いに彩られ、怪奇的で
おどろおどろしい音色でもいいのだが、音だけだと
ヴェルディでも喜歌劇的な方向性なのかもしれない。
仮面舞踏会が暗殺の現場となるのだが、華やかで
美しい社交の場なのであり、リッカルドのドミンゴが、
若々しくいきいき歌っているが、一方の陰の存在で
レナートのピエロ・カプッチルリはやはり魅力的だ。

Warner 0190295945886

| | コメント (0)

2019年4月15日 (月)

リッカルド・ムーティ 22

ムーティ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団で
ヴェルディの歌劇「仮面舞踏会」から第1幕。
1975年6,7月にワトフォード・タウンホールで収録。
ムーティは明るくスカッとした音で輝かしく歌い上げ、
まさにイタリア人のヴェルディという演奏に感動する。
アバドのヴェルディともちょっと違って、そこが面白い。
歯切れよくきびきびとした快調な加速感も最高である。
「仮面舞踏会」は、ヴェルディの中期といっていいのか、
次々と名作が生み出される中にあって、音楽は楽しく、
この前半は特に心地よさがあり、なんとも魅力的だ。
素晴らしい作品である。リッカルドはプラシド・ドミンゴ、
忠臣ながら裏切るレナートはピエロ・カプッチルリで
この時代のまさにというメンバーで歌にも聞き惚れる。

Warner 0190295945886

| | コメント (0)

2019年4月14日 (日)

黒門亭で小満ん・柳朝・馬の助

小満ん師匠を聞きに黒門亭に行ってきた。
雨の予報だったが、降られなくてよかった。


第1部
柳家り助:子ほめ
金原亭小駒:鰻屋
柳家小満ん:近江八景
春風亭柳朝:蜘蛛駕籠
金原亭馬の助:茶金


開口一番はり助さんで、世辞愛嬌のマクラだが、
語尾の印象が大師匠の小里ん師匠に似ている。
そして小駒さんは、おじいさんの先代馬生師匠に
そっくりで血は争えないというか、声が似ており、
何とも明るい表情、高座に華があって、すごくいい。
小満ん師匠は琵琶湖の名所で近江八景のマクラ、
噺も「近江八景」だが、去年9月の小満んの会で、
日本橋で聞いている。「八景」と「八卦」を掛けて、
占いの場面になるのだけど、近江八景に親しみ、
知っている点では、上方落語で定着しているのか?
東京では、琵琶湖は知っていても近江八景の方は、
さすがに知らない。近江八景の洒落というのが、
なかなかに難しい。東京で浸透しないわけである。
ならば、金沢八景ならいいのか?というとそれも
難しいであろう。金沢八景は、江戸名所図会に
紹介されているし、江戸時代には広く知られた
景勝地だが、いまの東京の人が知っているか?
ほとんど知らないであろう。横浜市の金沢区で
京急線に金沢八景という駅がある。金沢文庫と
その周辺に八か所の名所が存在していたのだが、
浮世絵に見る歴史上の話だ。それで考えれば、
大阪の人にだって、近江八景は知られてないか。
近江八景を盛り込んだ洒落の手紙は難しいが、
昨年聞いているので、噺の大筋はよく理解できた。
かなりの珍品ではあると思うし、聞けてよかった。
柳朝さんはトリにつないで簡単にとのことだったが、
噺は「蜘蛛駕籠」で仕上がりはしっかりであった。
時間は長くはないのかもしれないけれど、充実。
トリは馬の助師匠の「茶金」で、すごくよかった。
茶金さんの京言葉が印象よく、優しいだけでなくて、
目利きや仕事に対しては厳しさがあり、茶碗ではなく、
箱書き、色紙、短冊に値打ちが生まれて、千両の
値が付いたことを強調して、きちんと説明している。
聞いていると言葉の抑揚(声が高くなるところ)で
志ん生師匠に似ていて、「茶金」という噺では、
やはり志ん生のイメージが強いのか。よかった。


20190414

| | コメント (0)

2019年4月13日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「猫はなぜ魚が好きか?」
猫は本来、ライオンなどと同じく肉食動物で
ネズミなどの小動物を食べて生きている。
日本では、江戸時代の将軍綱吉の頃に
生類憐みの令で猫をつなぐことが禁じられ、
放し飼いにより急激に増えた。人の食べ残しを
エサにしていたため当時の人々の食生活で
魚を食べることが多かった。乳離れしたときに
食べたものを猫は好んで食べるようになり、
メキシコでは子猫がトウモロコシを食べるし、
イタリアではパスタを上手にすすったりする。


「学校にはなぜ校歌あるのか?」
校歌は明治30年代から作られはじめた。
明治維新で西洋の音楽を専門に研究し、
国家統治の方法として、愛国心をもつのに
歌を利用できると考え、フランスの国歌を
参考にした。校歌は文部省の許可が必要で
歌詞には国民の理想が歌い込まれていたが、
戦後には、希望や自由、平和といった内容で
時代に合わせ作り替えられることが多くなった。


「日本で二番目に大きい湖は?」
一番大きい湖は琵琶湖だが、
二番目は茨城県の霞ケ浦である。


「青春はなぜ青い春なのか?」
二千数百年前から中国では春は青と決まっている。
陰陽五行思想で木火土金水の五つのうち
木が青で春と決まっており、青春と組み合わせた。
日本では奈良時代から使われるようになったが、
若いという意味で、明治の後半には小説の中にも
用いられ、代表的なのが夏目漱石の「三四郎」。
青春とはどんなものかというのが小説に描かれ、
人々はそこから学び、青春という言葉が定着した。

| | コメント (0)

2019年4月12日 (金)

アレクサンダー・クリッヒェル 1

アレクサンダー・クリッヒェルでリストの作品。
バラード 第2番 ロ短調、巡礼の年 第2年より
ペトラルカのソネット 第47番、第104番、第123番、
ヴェネツィアとナポリ、ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
2011年1月28‐30日にハンブルクで収録されている。
派手さと迫力で聞かせるリストではなくて、逆の印象の
繊細で精妙な表現が冴えわたるところに強く惹かれる。
華麗な技巧を押し付けてくるのではなくて、抑制が効き、
それゆえに純粋に美しい響きが強調されて、リストの
音楽の歌謡性がより表れてくるのである。造形的には
クリアで彫りが深いので、陰影に富んで立体感があり、
細部にまで丁寧に描き込まれていて、心に響いてきた。
これは感動的だ。アレクサンダー・クリッヒェルは注目。

Profil PH14037

| | コメント (0)

2019年4月11日 (木)

ラルス・フォークト 5

ラルス・フォークトでシューベルトの作品を聞いている。
4つの即興曲 D.899、6つのドイツ舞曲 D.820、
楽興の時 D.780で2016年3月29‐31日に
ケルンのドイッチュラントラジオ室内楽ホールで収録。
弱音による柔らかい響きがなんとも効果的であり、
非常に精妙に表情付けがされているが、ドイツ的な
優しさのある暖かみの音色でこれは最高の感動だ。
こういうシューベルトを聞けるとラルス・フォークトが
ドイツのピアノ界において、ちょっと抜き出てきたと
改めて感じるし、聞く人を幸福にする音楽である。
若いときに真っ先にラルス・フォークトを評価した
ラトルって、やはりすごい。それからまもなく30年。

ONDINE ODE1285-2

| | コメント (0)

2019年4月10日 (水)

ヴァレリー・アファナシエフ 10

ヴァレリー・アファナシエフの2003年の東京公演。
ベートーヴェンの最後の3つのピアノ・ソナタを演奏。
ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 作品109
ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110
ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111
2003年10月27日にサントリーホールでライブ収録。
独特の重さがあって、それが音楽の深みなのであり、
しかし何か無理をしているというところはなくて、
表現は不思議なぐらいに自然だ。合理的というのは、
アファナシエフには、似つかわしくないのだけれど、
こうあるべきという強いものを演奏の中に感じる。
作為的でないので、説得力というのも違っていて、
調和というのも何か作られたもののように感じられて、
違う気がするが、とにかくこの姿であってほしいという。
やはりここでもテンポは遅いのだが、時間の遅さは
気にならず、これがいいのであって、すべてに感動。
アファナシエフという特別な人の存在があってこそ、
こうした演奏が生まれたのだが、聞けば聞くほどに
アファナシエフは自身の存在を消し去って、そこに
偉大な音楽だけが残るのであって、そのすべてを
ベートーヴェンに捧げ、本当にすごいライブである。

WAKA 4102‐03

| | コメント (0)

2019年4月 9日 (火)

クラウディオ・アバド 53

クラウディオ・アバド指揮ミラノ・スカラ座で
ヴェルディの歌劇「マクベス」から第3幕と第4幕
1976年1月3‐8日にミラノのCTCスタジオで収録。
歌劇「マクベス」の後半で第3幕はバレエ音楽の後で
魔女たちの予言だが、アバドの切れ味のよい演奏、
鋭く踏み込んだ響きにやはりここでもすぐに夢中だ。
1970年代でミラノ・スカラ座との時代の前半だが、
20年後の我々が親しみのあるベルリンフィル時代、
1990年代のアバドの音作りが、この時代にすでに
聞かれていると納得する。ロンドンでの「カルメン」と
同じ方向性ではあると思う。ということは素晴らしい。
魔女の登場もあるが、マクベス夫妻の憑りつかれ、
第4幕でも心が病んでいく筋書きだが、その辺の
独特の怪奇趣味が、ファンにはたまらない世界観。
その一方でマクダフのドミンゴの歌には聞きほれる。
そしてマクベスへの反乱を決意するマルコムである。
攻め滅ぼさせるマクベスにとっては悲劇の結末だが、
全体としては、勝利に祝福で終わる展開は珍しい。

DG 479 0379

| | コメント (0)

2019年4月 8日 (月)

クラウディオ・アバド 52

クラウディオ・アバド指揮ミラノ・スカラ座で
ヴェルディの歌劇「マクベス」から第1幕と第2幕
1976年1月3‐8日にミラノのCTCスタジオで収録。
アバドによるヴェルディの歌劇の最初の録音であり、
その鮮やかで明瞭な響きにすっかり引き込まれた。
色彩は抑え気味にリアルな感触で緊張感がすごい。
鋭い動きでくっきりと描き出される音楽に感動する。
プラシド・ドミンゴがマクダフの役で出演しているが、
マクベスは、バリトンのピエロ・カプッチルリであり、
バンコのバスでニコライ・ギャウロフと重厚な歌声が、
実に魅力的で、ここでのヴェルディの音楽と協調して、
独特な世界は最高である。次々と血に染まる物語。

DG 479 0379

| | コメント (0)

2019年4月 7日 (日)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「なぜ夜は暗いのか?」
宇宙には涯(はて)がある証拠である。
宇宙が膨張しているならば、大きさに限りがあり、
星の数も無限ではない。星が無限にあるならば、
空が星で埋め尽くされ、夜になっても明るいはず。
宇宙が膨張していると遠い星ほど速いスピードで
離れていくのであり、夜もいまより暗くなっていく。


「寿司が二つ一緒に出てくるのはなぜ?」
寿司を作ったとされる華屋与兵衛の食べやすくする
気遣いであった。押し寿司を参考に作ったので、
握りは現在よりも大きく、食べづらいものであった。
こぼしたりすると下品であり、小さく握ることにしたが、
小さいと損した気分になるので、二つ出すことにした。
日本人は左右対称で二つ並ぶのを縁起がよいとし、
また一貫で寿司が二つと考えるのはこれによる。
寿司一貫で握り一つか、二つかは、意見は半々。


「日本で二番目に高い山は?」
富士山が日本一高い山だが、ならば二番目は、
山梨県の北岳で標高3,193mである。


イチゴを漢字で書くと…苺

「なぜ人は愛想笑いをするのか?」
人間が猿であった頃の名残であり、猿には、
おかしみの感情がなく、威嚇と服従の表明が、
笑いの表情である。コミュニケーションにおいて、
変な空気になったとき、人は緊張状態にあり、
上下関係において、服従の表れとして、
愛想笑いをするようプログラムされている。

| | コメント (0)

2019年4月 6日 (土)

横浜の風景から 547

久しぶりに馬車道の県立歴史博物館。
子供の頃は父に連れられてよく行ったが、
神奈川県の自然の展示が入生田に移って、
歴史に限定して、リニューアルしたのが、
20年ぐらい前だと思うけど、その当時と
途中も一度は行っているが、久しぶりだ。


20190406a1

20190406a2

昔からある懐かしい展示も残っているが、
江戸以降の街道の歴史や横浜の開港、
民俗資料で暮らしぶりの展示は面白い。
何度見ても飽きないし、また行きたくなる。


20190406b1

20190406b2

20190406b3

20190406b4

少し葉桜になりはじめているけれど、
まだ今週は間に合って、散りはじめで、
有名な大岡川の満開の桜である。
吉田町の辺りから都橋、日ノ出町まで。

| | コメント (0)

2019年4月 5日 (金)

新宿末廣亭 4月上席

埼玉の叔父夫婦が来て、こちらも母と新宿へ。
末廣亭の4月上席に行ってきた。10時半には
新宿三丁目で待ち合わせ、伊勢丹で買い物をして、
追分だんごで団子を買って、開演前に腹ごしらえ。
昼のトリが一九さんで、小満ん師匠も出ている。


昼席
春風亭一猿:子ほめ
柳家ほたる:動物園
ストレート松浦:ジャグリング
柳家一琴:山号寺号
橘家圓太郎:真田小僧
林家楽一:紙切り
桂藤兵衛:強情灸
柳家小はん:親子酒
三増紋之助:曲独楽
柳家さん喬:時そば
柳家権太楼:代書屋
アサダ二世:奇術
柳家小満ん:粗忽長屋
-仲入り-
春風亭勢朝:大師の杵
すず風にゃん子・金魚:漫才
柳家小さん:高砂や
桂南喬:壺算
翁家和助・小花:太神楽曲芸
柳家一九:妾馬


いい顔付けとは思っていたけれど、すごくよかった。
それぞれ噺もしっかり、時間も長めなのではないかと
途中、そんな印象であったのだが、時間通りの進行で
押すことはなく、それだけ充実していたのだなと思う。
一九さんは「妾馬」でたっぷり30分超。いい噺である。
さん喬・権太楼の流れはやはり最高であった。隙がない。

| | コメント (0)

2019年4月 4日 (木)

ラルス・フォークト 4

ラルス・フォークトでシューベルトの作品を聞いている。
ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960(2006.10)
3つのピアノ曲 D.946(2007.9)
ケルンのドイッチュラントラジオ室内楽ホールで収録。
落ち着いた響きでいかにもドイツのピアニストという、
イメージにぴったりの演奏が心地よい。ゆったりとした、
穏やかな足取りで、スタッカートもシャープではなく、
しっとりとした深みのある陰影が特長、実に感動的だ。
ドイツの伝統的な演奏スタイルって、緩急の変化や
鋭くメリハリを付けることをあえて避けているけれど、
ラルス・フォークトもまさにそうした流れにあるのだが、
聞く人を引き込む味わいがあって、この長丁場でも、
気が緩むことはなく、集中力は素晴らしいのである。
想いが詰まって、心の感じられる演奏はやはりいい。

CAvi music 8553098

| | コメント (0)

2019年4月 3日 (水)

ロジェ・ムラロ 5

ロジェ・ムラロでリストの作品を聞いている。
巡礼の年「スイス」~ウィリアムテルの礼拝堂、
ベルリオーズ(リスト編曲)の幻想交響曲、
巡礼の年「スイス」~泉のほとりで、オーベルマンの谷
2010年9,10月にゲルノーブルMC2で収録。
リストが様々な管弦楽作品をピアノ編曲しているのは
有名であり、ベルリオーズの幻想交響曲の存在も
知ってはいたのだが、聞くのはこれがはじめてである。
ロジェ・ムラロの演奏が素晴らしい。オーケストラ曲を
ピアノに直して弾いているという印象ではなくて、
リストがはじめからピアノ曲として作曲したような
そういう仕上がりである。管弦楽の幻想交響曲も
もちろん傑作であり、決して忘れることはできないが、
リストの編曲の見事さは、原曲を忘れさせてくれる、
それだけの魅力がたしかにある。ベルリオーズの
管弦楽は大音響を伴って迫力をイメージするけれど、
ロジェ・ムラロは一台のピアノの中で、その枠から
はみ出すことはなく、ごく自然な調和の情景を保ち、
洗練された感覚でこの上なく美しい響きである。
巡礼の年「スイス」も含め、これは最高の感動だ。

DECCA 476 4176

| | コメント (0)

2019年4月 2日 (火)

横浜の風景から 546

20190402a

近所の善部神明社にて、満開の桜。

20190402b1

20190402b2

20190402b3

20190402b4

東京に比べると、開花が遅い気がするが、
これだけ開いていれば、満開であろう。
つぼみが残っているのでもう少し開きそう。

| | コメント (0)

リッカルド・ムーティ 21

ムーティ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団で
ヴェルディの歌劇「アイーダ」から第3幕と第4幕。
1974年7月にウォルサムストウ・アセンブリー・ホール。
エジプトの勝利で盛大に歓喜した第2幕の後であり、
第3幕は捕虜となったエチオピア側の情景となるので、
一転して憎しみや復讐心に彩られた音楽となって、
こうしたところでのヴェルディの音楽はやはり最高だ。
エチオピア王のアモナズロはピエロ・カプッチルリで
そうした色合いが絶品。そこに登場するラダメスは、
プラシド・ドミンゴであり、勝利の英雄にありがちな、
ちょっと能天気に道を見失う印象であり、失態から
悲劇に陥っていく。歌劇に典型のストーリーだが、
ムーティの作り出す力強い響きはいかにも鮮烈で
なんて感動的な音楽、一段と緊迫した響きである。

Warner 0190295945886

| | コメント (0)

2019年4月 1日 (月)

リッカルド・ムーティ 20

ムーティ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団で
ヴェルディの歌劇「アイーダ」から第1幕と第2幕。
1974年7月にウォルサムストウ・アセンブリー・ホール。
ムーティの若いときの録音って、私は好きなのだが、
ロンドンでフィルハーモニア管弦楽団との演奏であり、
メリハリが効いて、その鮮やかさは驚異の眩しさで、
天才的な感覚に夢中になる。明快にくっきりと鳴り、
快速に飛ばすけれど、造形は厳格に徹底している。
第2幕の凱旋のように明るく祝典的な場面では、
まさに弾ける勢いでプラスの要素は全開なのだけど、
その直後には暗雲が立ち込め、悲劇的な色合いが
にじみ出てくるヴェルディ独特の音楽なのであり、
そうしたところがムーティの音作りと見事に一致し、
感動的な演奏だ。明日は後半の二幕を聞きたい。

Warner 0190295945886

| | コメント (0)

« 2019年3月 | トップページ | 2019年5月 »