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2019年4月23日 (火)

ロリン・マゼール 46

ロリン・マゼールの指揮によるミラノ・スカラ座で
プッチーニの歌劇「マノン・レスコー」から第3幕と第4幕。
1992年2月11-15日にミラノのアバネッラ劇場で収録。
有名な間奏曲の後、後半の第3幕と第4幕を聞いている。
修道院に入るはずだったマノン・レスコーが大臣の妾となり、
デ・グリューと逃走を図って、結局は憲兵に連行されてしまう。
この第3幕では、娼婦として、植民地ルイジアナに送られて、
第4幕では、舞台はフランス領であった北米ルイジアナの
ニューオリンズという、少々訳の分からない展開なのだが、
音楽は圧倒的に素晴らしい。マノンとデ・グリューの二人の
悲痛な運命を反映して、第3幕の出航の場面は暗く彩られ、
第4幕の逃避行での荒涼とした音楽の広がりは感動的だ。
賑やかな前半とは全く違って、第4幕では響きも革新的で
その流れに身を置いて、この歌劇で感動しないわけがない。
マゼールもこの10年前の1980年代の前半だったならば、
もっと鋭く、半音階的な響きを際立たせて聞かせただろうと
そんなことを考えてしまったが、この1990年代に入って、
たっぷりと鳴らして、音の広がりは重厚に壮大である。
この深い響きは、たしかにプッチーニの音楽に厚みを
もたらすのだけど、心に突き刺さる激しさは稀薄となる。
原作の小説は、1731年に刊行されたとあり、プッチーニの
歌劇の初演が1893年だが、そうした時代背景なのだけど
フランスのルイジアナ支配は、1803年までだそうである。
ナポレオン・ボナパルトがアメリカ合衆国に譲渡した。

CDR941/942

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