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2019年4月10日 (水)

ヴァレリー・アファナシエフ 10

ヴァレリー・アファナシエフの2003年の東京公演。
ベートーヴェンの最後の3つのピアノ・ソナタを演奏。
ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 作品109
ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110
ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111
2003年10月27日にサントリーホールでライブ収録。
独特の重さがあって、それが音楽の深みなのであり、
しかし何か無理をしているというところはなくて、
表現は不思議なぐらいに自然だ。合理的というのは、
アファナシエフには、似つかわしくないのだけれど、
こうあるべきという強いものを演奏の中に感じる。
作為的でないので、説得力というのも違っていて、
調和というのも何か作られたもののように感じられて、
違う気がするが、とにかくこの姿であってほしいという。
やはりここでもテンポは遅いのだが、時間の遅さは
気にならず、これがいいのであって、すべてに感動。
アファナシエフという特別な人の存在があってこそ、
こうした演奏が生まれたのだが、聞けば聞くほどに
アファナシエフは自身の存在を消し去って、そこに
偉大な音楽だけが残るのであって、そのすべてを
ベートーヴェンに捧げ、本当にすごいライブである。

WAKA 4102‐03

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