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2019年4月 3日 (水)

ロジェ・ムラロ 5

ロジェ・ムラロでリストの作品を聞いている。
巡礼の年「スイス」~ウィリアムテルの礼拝堂、
ベルリオーズ(リスト編曲)の幻想交響曲、
巡礼の年「スイス」~泉のほとりで、オーベルマンの谷
2010年9,10月にゲルノーブルMC2で収録。
リストが様々な管弦楽作品をピアノ編曲しているのは
有名であり、ベルリオーズの幻想交響曲の存在も
知ってはいたのだが、聞くのはこれがはじめてである。
ロジェ・ムラロの演奏が素晴らしい。オーケストラ曲を
ピアノに直して弾いているという印象ではなくて、
リストがはじめからピアノ曲として作曲したような
そういう仕上がりである。管弦楽の幻想交響曲も
もちろん傑作であり、決して忘れることはできないが、
リストの編曲の見事さは、原曲を忘れさせてくれる、
それだけの魅力がたしかにある。ベルリオーズの
管弦楽は大音響を伴って迫力をイメージするけれど、
ロジェ・ムラロは一台のピアノの中で、その枠から
はみ出すことはなく、ごく自然な調和の情景を保ち、
洗練された感覚でこの上なく美しい響きである。
巡礼の年「スイス」も含め、これは最高の感動だ。

DECCA 476 4176

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