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2019年5月31日 (金)

ジャン・フィリップ・コラール 2

ジャン・フィリップ・コラールのシューマンで
幻想曲 ハ長調 作品17、クライスレリアーナ 作品16
2016年4月4-6日にシテ・ド・ラ・ミュジークで収録。
感情の激しい揺れや緩急のコントロールは自由であり、
ジャン・フィリップ・コラールの巨匠的な芸風を感じるが、
シューマンの音楽に存在するロマンティックな世界を
極限まで拡大して表現しようとする想いが伝わってくる。
やはり意図的に左手の低音の響きを強調しているが、
立体的に音楽に深みが出て、陰影の豊かな演奏だ。
クライスレリアーナは求心力で凝縮された印象もあり、
力強く突き進むエネルギッシュな感覚も素晴らしい。
このとき68歳のようだが、円熟の演奏に感動した。

la dolce volta LDV 30

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2019年5月30日 (木)

横浜の風景から 549~中華街

関内から横浜中華街へ
山東の水餃子を食べてきた。


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お昼を食べた後、関帝廟にお参り。

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左側にいる狛犬。
中国でも狛犬というのであろうか。


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右側にいる狛犬。

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2019年5月29日 (水)

ゲオルグ・ショルティ 25

サー・ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ交響楽団で
ベートーヴェンの交響曲全集を聞いている。
交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
1973年11月にシカゴのメディナ・テンプルで収録
「エグモント」序曲 作品84
1972年5月にイリノイ大学グラナート・センターで収録
序曲「コリオラン」 作品62
1974年9月にウィーンのソフィエン・ザールで収録。
繰り返しを行い、遅いテンポ、時間が長いというので
昔から有名な演奏だが、ショルティは遅いというよりも
音楽のすべてをくっきりと明確に表現したいという、
その姿勢の表れなのであり、その気合いはすさまじく、
時間の長さはどこにも感じられない。巨大な存在感に
圧倒されるし、深みのある響きにもとにかく感動する。
完璧主義という印象でもないけれど、生真面目であり、
音楽に対して、真摯に向き合う姿には、ショルティは
やはり偉大で、「英雄」も序曲も本当に素晴らしい。
シカゴ交響楽団は、演奏は機能的でドライな音だが、
それを活かしつつ、不思議なぐらいに重厚な響きだ。

DECCA 475 9090

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2019年5月28日 (火)

ヤープ・ファン・ズヴェーデン 5

ヤープ・ファン・ズヴェーデン指揮香港フィルハーモニーで
ワーグナーの楽劇「ラインの黄金」から第3場と第4場。
2015年1月22,24日に香港文化センターのコンサートホール。
早くも香港フィルハーモニーの音色にも慣れてきたかも
という感じで、昨日よりもかなり印象はよくなってきている。
地底のニーベルング族が登場するこの第3場の世界観が、
私は好きでたまらない。不気味なところもあり、恨みや呪い、
アルベリヒの悪意に満ちた独特の音楽に仕上がっている。
ヤープ・ファン・ズヴェーデンはゆったりとした流れの中で
細やかなところにまで丁寧に精妙な表情付けを行っており、
今日のワーグナー表現では理想の仕上がりだと思うけど、
荒々しさや混沌とした濁りを持ち込んでももう少し変化や
メリハリを出してくれると輝くところはさらに眩しく、暗黒は
深い闇に陥り、聞きやすく、面白くなるような気がする。
洗練されて美しい響きだが、少々平坦な印象がある。
次回は来月、楽劇「ワルキューレ」を聞いていきたい。

NAXOS 8.660374-75

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2019年5月27日 (月)

ヤープ・ファン・ズヴェーデン 4

ヤープ・ファン・ズヴェーデン指揮香港フィルハーモニーで
ワーグナーの楽劇「ラインの黄金」から前半の第3場まで。
2015年1月22,24日に香港文化センターのコンサートホール。
暑くなって、夏を感じつつ、今年も「ニーベルングの指環」を
今日と明日で楽劇「ラインの黄金」を聞きたい。バイロイトが
7月25日から8月なので、ワーグナーは夏だが、日本では、
年末にその録音が放送されるので、どこか暮れのイメージで、
でもやはり夏がいい。ヤープ・ファン・ズヴェーデンの指環が
一年に一作ずつ制作され、昨年末にすべてが揃ったので
この夏は順番に聞く。指揮は細やかなところにまで気を配り、
丁寧に描き込まれているのを感じるが、香港フィルがどうも、
いかにも弱い仕上がり。端正に誠実さが伝わってくるけれど、
音に色合いも感じられないし、ヴォリュームの問題ではなく、
音楽がこちらに届いてこない。四年間の最初の公演であり、
だんだんよくなっていくかもしれないが、一方で注目なのは、
マティアス・ゲルネのウォータンであり、やはり存在感がある。

NAXOS 8.660374-75

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2019年5月26日 (日)

ロリン・マゼール 49

ロリン・マゼールの指揮によるクリーブランド管弦楽団で
ビゼーの「アルルの女」第1組曲と第2組曲(1978.5.5-10)
小組曲「子供の遊び」(1979.10.19-23)を聞いている。
クリーブランドのマソニック・オーディトリアムで収録。
マゼールの「カルメン」を聞いたので、その続きで
クリーブランドでの「アルルの女」組曲を聞いている。
「アルルの女」は有名すぎて、かえって聞かないのだが、
マゼールの音作りが美しくて、研き抜かれたフォルムで
完璧なバランス感覚とこの空気の気持ちよさは最高だ。
「アルルの女」の全曲って聞いたことがないのだけれど、
ミシェル・プラッソンの録音があったような、こうして聞くと
改めてどんな全貌なのかと、気になってくる。一般には
こうして組曲にまとめられた8曲しか聞くことがないので。
ビゼーの「子供の遊び」とか、あとは交響曲も魅力的だ。

DECCA 478 7779

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2019年5月25日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「なぜプールで水泳帽をかぶるのか?」
水泳帽などの水泳用品を売っている会社は、
元々はおむつカバーを作っている会社であった。
夏は蒸れるので、おむつカバーは売れず、
おむつの布で夏場は海水帽を作りはじめた。
しかし海ではなく、プールでかぶられることが多く、
最初は全国の学校でプールが少なかったため
売れ残ってしまったが、学校教育に水泳が
取り入れられ、プールも増加し、注文も増えた。
当時は、プールのろ過装置がよくなかったので
水が濁ることが多く、目立つ色の水泳帽を作り、
潜ってもわかることで指導する先生に喜ばれた。


「大阪のおばちゃんはなぜ派手なのか?」
江戸時代以前の暮らしぶりは質素であった。
徳川時代になり、争いごとがなくなって、
庶民も経済力を身に付け、歌舞伎役者の
着物や髪型、化粧などを取り入れた。
天保12年の天保の改革で贅沢は禁じられ、
権力に対する反発心から見えないところで
派手な身なりを続けていた。そして現在、
大阪のおばちゃんたちのアニマル柄は、
人を喜ばせるのが好きだからである。


「世界で二番目に足の速い動物は?」
世界で一番足が速い動物はチーターである。
二番目は北アメリカに生息するプロングホーンで
時速96kmともいわれている。6kmも走り続け、
持久力があり、かつては北米大陸にもチーターがいて
プロングホーンはアメリカンチーターの獲物であったが、
持久力が優り、逃げられたことでチーターは絶滅した。


「魚のエラ呼吸ってなに?」
魚はエラを使って水中の酸素を取り込んでいる。
水を一方向に流し込み、新しい水を取り入れて、
ヒダの毛細血管で酸素を取り込み、二酸化炭素を排出、
水中の少ない酸素を取り込むために表面積を広くした。

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2019年5月24日 (金)

リサ・バティアシヴィリ 4

リサ・バティアシヴィリのヴァイオリン独奏と
ダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンで
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲 ニ長調(2015.6)
シベリウスのヴァイオリン協奏曲 ニ短調(2016.7)
ベルリンのフンクハウスで収録されている。
バレンボイムのゆったりと巨大な存在があり、そこで
バティアシヴィリが緻密に切れ味よい演奏を聞かせて、
非常に細やかで豊かな描き込みながら、極めて正確、
驚異の鮮やかさですっかり引き込まれてしまった。
どっしりとした構えのオーケストラとの対比もあるし、
独奏においても技巧的な方向性と濃密な響きとで
実にメリハリが効いて、その自在さには圧倒される。
名曲中の名曲でこれまで様々な演奏を聞いてきたが、
間違いなく頂点を行く名盤であり、かつてない感動だ。
やはりバレンボイムはすごい。とんでもなく深い響きで
音楽には重厚な盛り上がりが存在し、その上で独奏は
自由に動き回り、可能性を発揮し、奇跡の仕上がり。

DG 00289 479 6038

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2019年5月23日 (木)

東京の風景から 100~原宿

原宿にある太田記念美術館へ
葛飾北斎の展覧会に行ってきた。
今度の日曜日、26日までである。


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原宿の神宮橋交差点にあるコープ・オリンピア。
清水建設の設計施工で1965年の竣工らしい。
当時の最先端、豪華マンションで億ションの第1号、
時代の付いた昭和の貫禄だけど、今でもカッコいい。


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お隣の代々木の体育館は、現在は工事中。
オリンピックに関連しての工事であろう。

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2019年5月22日 (水)

ロリン・マゼール 48

ロリン・マゼールの指揮によるベルリン・ドイツ・オペラで
ビゼーの歌劇「カルメン」から第3幕と第4幕を聞いている。
詳細なデータはないが、1970年頃のベルリンでの録音。
後半も素晴らしい。有名なアリアは前半に揃っているけれど、
「カルメン」は全曲を通して、あまりにも魅力的な音楽であり、
第3幕以降、しだいに不穏な空気が漂ってきて、音色にも
それが反映されるが、感動的である。ドン・ホセは道に迷い、
救いの存在がミカエラだが、その音楽は清らかで美しい。
ドン・ホセはフランコ・コレッリでミカエラはヘレン・ドナート。
マゼールの勢いのある音作りに圧倒されっぱなしだが、
この頃、というか少し前か、バイロイトで指環を指揮して、
聞いたことないけれど、どんな音をさせていたのだろうか。
放送用音源は残されているはずで正規盤を出してほしい。
クリーブランド時代のマゼールが好きだが、その十年前で
ベルリン・ドイツ・オペラやウィーンフィルとの録音も多く、
1960年代の録音に興味が湧く。少し遡ってみたい気も。

RCA 88697446202

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2019年5月21日 (火)

ロリン・マゼール 47

ロリン・マゼールの指揮によるベルリン・ドイツ・オペラで
ビゼーの歌劇「カルメン」から第1幕と第2幕を聞いている。
詳細なデータはないが、1970年頃のベルリンでの録音。
この「カルメン」は最高だ。若き日のマゼールの天才的な
鮮烈な響きに圧倒され、研き抜かれていながら、それは
激しく、荒々しく、あまりにもリアルな感触に痺れてしまう。
恐るべき緊迫感と集中力で音楽は力強く展開されている。
キビキビとして、勢いよく音が立ち上がってくるこの感覚は、
クライバーのようであり、大興奮だ。なんでもクライバーと
すぐに比較するのもどうかと思うけど、それくらいの魅力。
アンナ・モッフォが、いわゆるカルメンのイメージでいい。
第2幕ではピエロ・カプッチルリの闘牛士の歌が聞ける。

RCA 88697446202

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2019年5月20日 (月)

ミヒャエル・ギーレン 36

ミヒャエル・ギーレン・エディション(第7集)から
南西ドイツ放送交響楽団の演奏で
アイヴズの答えのない問い(1995.2.3)
ヴァレーズのアルカナ(1995.2.6)
ストイアマンの管弦楽のための変奏曲(1990.2.12)
ハンス・ロスバウト・スタジオで収録されている。
アメリカの現代作品が集められているが、これらは
現代音楽ともいえないか…もっと親しみのある作品。
ギーレンは鋭い感性により現代音楽に熱心であったと
そういうイメージが強いのだが、同時にそうした音楽を
我々のごく身近な存在へと紹介してくれたのであり、
ヴァレーズを聞いて、もはや現代音楽とも思わないか。
「アルカナ」は力強い迫力で、その炸裂はもう最高だ。

SWR>>music CD-No.SWR19061CD

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2019年5月19日 (日)

ダニエル・バレンボイム 38

ダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンで
ブルックナーの交響曲 第9番 ニ短調(ノヴァーク版)
2010年6月にベルリンのフィルハーモニーでライブ収録。
バレンボイムの新しいブルックナー交響曲全集である。
ゆったりとした重い足取りでそこには異様な威圧感もあり、
ただならぬものが感じられて、すぐに引き込まれてしまう。
壮大な広がりながら熱い想いが込められて歌われるので
とにかく感動的である。このシリーズは、表情付けなどで
親しみやすい響きが特長であったのだが、やはり第8番、
ここでの第9番となると独特の荘厳な音色であり、深い。
ときにハッとするような神聖な瞬間が存在して、偉大だ。

DG 00289 479 6985

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2019年5月18日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「ネコはなぜニャーと鳴くのか?」
本来は子ネコのときにだけニャーと鳴く。
お腹が空いたときやかまってほしいときに
鳴くのであり、ネコ同士では鳴かない。
大人のネコは単独行動だが、イエネコは
甘えたいときに人に対してニャーと鳴く。


「恐怖を感じたとき顔が青ざめるのはなぜ?」
恐怖を感じると血管収縮繊維が収縮して、
血液の流れを悪くし、顔は青ざめてしまう。
出血は命の危険であり、恐怖を感じた後、
一時的に血液が固まりやすくなることがある。


戦車と戦うときは、地上高が高いので、
キャタピラの間にもぐり込み下に隠れるとよい。
オオカミに遭遇したら、両手を大きく広げて、
自分の体を大きく見せ、低い声を出すとよい。
オオカミは警戒心が強く、人と距離をとる。


「磁石はなぜくっ付くか?」
物体のすべての粒子は、磁石で作られている。
原子自体が回転し、そこには磁力が発生して、
磁石はS極とN極が向きをそろえており、
強い磁力を発揮する。原子の向きがきれいに
そろえられることで磁石と鉄は互いにくっ付く。

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2019年5月17日 (金)

東京の風景から 99~羽田空港2

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離陸が見たくて、第2ターミナルに移動。
こちらではANAの機体が見られる。


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今日の離陸はD滑走路を使用で
B滑走路のこちらも着陸がほとんど。


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国際線のアメリカ便など、行先によって、
B滑走路でもときどき離陸が見られた。


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第2ターミナルでしばらく離着陸を楽しんで、
今日の羽田空港めぐりは終了。

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東京の風景から 98~羽田空港1

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羽田空港第1ターミナルにある空港神社。

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第1ターミナルの屋上展望台にて。

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正面のA滑走路は着陸に使用されている。

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東京の風景から 97~JAL見学

JALの工場見学に行ってきた。

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見学開始までの時間は展示を見て過ごす。
ビートルズが着た日航の法被もあった。


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機内をすべて解体しての整備作業。

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高所から格納庫を見下ろす。

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下に降りて、格納庫内を見学。

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外から格納庫の中を見渡すが、
滑走路に出ることはできない。
なぜならば滑走路は外国なのだそうで
出国の手続きをしないと出られない。


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格納庫の正面にあるA滑走路を見る。
午前中が北風だったそうで着陸に使用。


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たしか777型機だと思うのだが。

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手前が767で奥が777型機かと。

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777型機の横を通って、見学は終了。

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2019年5月16日 (木)

5月16日の感想

「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」が
amazon prime の動画に最近、公開されて、
去年の夏、映画館で観たのだけど、疑問点があって、
昨日の晩、解決したくて、遅くまで観てしまった。
きちっと字幕を読み込んで、見落としないように。


今回から登場のホワイト・ウィドウ(妹)とゾラ(兄)だが、
母がマックスであるとの台詞があり、マックスというのは、
第1作にてTGVでCIAに拘束された武器商人のこと。
1996年の公開から2018年で22年が経過しているが、
時代は変わり、マックスの息子と娘が登場してくるとは。


最後のところで再び拘束されたソロモン・レーンが、
CIAからホワイト・ウィドウに引き渡される場面があるが、
字幕でわかったのは、ホワイト・ウィドウを仲介人として、
英国のMI6に身柄を移されたのであった。それにより
イルサ・ファウストのMI6との関係も終わったとある。
ついに晴れて自由の身になったということである。


ホワイト・ウィドウの存在がいかにも謎であったし、
ソロモン・レーンはまだ生きているので、次回作へ
引き継がれていくような印象もあったのだけど、
内容を吟味したならば、これはこれで完結していた。
深く見直すとますます面白く思えてくるのがすごい。

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ネルソン・フレイレ 5

ネルソン・フレイレでブラームスの作品を聞いている。
ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 作品5、
間奏曲 変イ長調 作品76-3、間奏曲 変ロ長調 作品76-4、
カプリッチョ ニ短調 作品116-1、間奏曲 ホ長調 作品116-4、
間奏曲 変ロ短調 作品117-2、間奏曲 イ長調 作品118-2、
バラード ト短調 作品118-3、4つの小品 作品119、
ワルツ 変イ長調 作品39-15
2017年2月にハンブルクのフリードリヒ・エーベルト・ハレ。
ネルソン・フレイレは独特な色彩感で歌にあふれており、
内省的なブラームスではないが、ピアノ・ソナタ 第3番では、
作品のリスト的な方向性が活かされて、勢いのある表現だし、
後期の小品は選曲も素晴らしくて、何とも感動的だ。最高!
ネルソン・フレイレが大好きで、こういう演奏を聞いていると
その幸福感はたまらないが、すっかり引き込まれてしまう。

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2019年5月15日 (水)

ヴァレリー・アファナシエフ 11

ヴァレリー・アファナシエフの2005年の東京公演。
シューベルトの3つのピアノ曲 D.946
ピアノ・ソナタ 第20番 イ長調 D.959
ショパンのマズルカ イ短調 作品67-4
2005年10月23日に浜離宮朝日ホールでライブ収録。
渋めの音で深みのある重厚な響きが強調されており、
アファナシエフならではの演奏に聞きほれてしまう。
1990年代の録音に比べ、ますます自在になっており、
それはライブ録音ゆえの仕上がりなのかもしれないが、
叩きつけるような、張り裂ける強さがあるかと思うと
消え入るようなささやきで柔らかい音が引き出され、
表現の幅は極限まで広げられている。その一方で
そうした可能性豊かな多様さが際立つことはなく、
全体が自然な流れに調和の中でまとめられており、
そこにアファナシエフの音楽との同化が存在する。
シューベルトの繊細な歌が強調されるのではなく、
ここまで巨大な音楽に響いてくることはないけれど、
これこそがアファナシエフであり、最高の感動だ。

WAKA 4115‐6

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2019年5月14日 (火)

落語につぶやき 302~苫が島

昨日の小満んの会で聞いてきた「苫が島」という噺、
紀州が舞台の紀州徳川家、初代の頼宣公の噺だ。


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淡路島と和歌山の間に二つの島があり、
沖ノ島(左)と地ノ島(右)という二島である。
沖ノ島、神島、虎島でひとつの島であり、
地ノ島を加え、四島の総称で友ヶ島というらしい。


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この友ヶ島が、噺の苫が島であると思われる。

友ヶ島に伝わる大蛇伝説について調べてみると
友ヶ島のうち、沖ノ島にある湿地帯に大蛇が棲み、
島人はそこを蛇池と呼び恐れたが、夜な夜な暴れ、
娘をひと飲みにし、海上の船を荒らしてまわったので、
島民の嘆きを聞いた役行者(えんのぎょうじゃ)が、
島に鎮座する少彦名命に武運を祈り、神の啓示で
剣の池から一振りの神剣を得て、大蛇をつかまえ、
とどめを刺そうとしたが、大蛇が許しを乞うたので、
助ける代わりに大蛇の爪を剥ぎ、深蛇池に封じた。


こうした伝説が元になり、紀州徳川初代頼宣公の
大蛇退治として、落語にも残っているらしい。

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2019年5月13日 (月)

第297回 柳家小満んの会

13日は小満んの会で夕方から日本橋へ。
途中、ちょっと用事を済ませて行ったので、
その分、早めに出たのだが、早すぎた。
神田からゆっくり歩いて、それでも早い。


柳家り助:子ほめ
柳家小満ん:六郷の莨
柳家小満ん:苫が島
柳家小満ん:品川心中


今回の三席で共通のテーマは、六郷の渡しで川を渡り、
和歌山から苫が島に渡って、巻狩りをして、そして
品川の海では桟橋を渡って、海に落とされるのだが、
海とか川とか、水の出てくる三席である。たまたまか。
大蛇も出てくるが、「品川心中」では出てこないので、
そちらは忘れていいのかも。六郷の大蛇は道成寺。
師匠の「六郷の莨」は「棚卸し」以来、二度目だが、
初夏の景色が心地よく、何とも長閑な情景である。
江戸時代、煙草の火は火事の原因となり、火事早い
江戸の市中で、外で煙草を吸うことは禁じられていた。
外の空気を吸いながら気持ちよく煙草を吸いたいと
郊外に出掛け、川崎大師のお参りはうってつけである。
そこで渡しの手前でゆったり煙草を吸っている風景だが、
煙草好きが出会うと大変なことになる。しかし煙草を
わざわざご馳走してくれるのだから本当はいい人で、
何事も度が過ぎてはいけないし、押し付けは迷惑という。
煙管の種類と煙草の銘柄は、師匠の理解の深さで、
その紹介は素晴らしい。銘柄と産地が噺に登場する。
「苫が島」は紀州が舞台であり、今回の案内ハガキにも
師匠の昔のエピソードが紹介されたが、上方落語である。
はじめて聞いたし、一度ではなかなか覚えられないが、
私も地図を見てみたところ、和歌山と淡路島の間に
二つの島があり、地ノ島と友ヶ島だが、説明の通りに
この友ヶ島が「苫が島」のようである。紀州徳川家の
初代頼宣が、苫が島で巻狩りをする。大蛇が表れ、
薙刀の尻で叩くと鼻血が出たのだが、ちり毛を抜くと
三枚の鱗が剥がれ、鼻血が止まるというサゲ。
調べてみるとこの友ヶ島には大蛇伝説があり、
初代頼宣が退治したそうである。噺の方では、
頼宣の命を受けた家臣が退治したような気がする。
仲入り後は、お馴染みの「品川心中」である。
小満ん師匠のこの噺も何回か聞いているが、
改めて、やはり面白い。金蔵とお染のやり取りが
何といっても聞きどころだが、金蔵は強がっていながら
お染に頭が上がらず、すぐに優しい言葉を掛けては、
バカが付くほど人がいい。そういうところが特長で、
この辺の台詞は文楽師匠に教わったと、以前に
師匠にお聞きしたことがある。たしかに魅力的だ。
文楽師匠は「品川心中」は演っていなかったが、
演らない噺だって、みんな、頭の中に入っていて、
お弟子さんを前にしては、教えを伝え、ときには、
演じていたりもしていた。師匠の「品川心中」には、
そうした文楽流のキャラ作り、言葉遣いが生きている。
登場人物がいいので、聞いていても気持ちがいい。
たくさん笑って、品川の夜の海も堪能できたが、
ということで、次回は7月13日(土)の第298回、
「成田小僧」「縮み上がり」「中村仲蔵」の三席。

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2019年5月12日 (日)

マウリツィオ・ポリーニ 9

マウリツィオ・ポリーニでショパンの作品を聞いている。
2つの夜想曲 作品55、3つのマズルカ 作品56、
子守歌 作品57、ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58
2018年3,5月にミュンヘンのヘルクレスザールで収録。
昔のポリーニの強い集中力で凝縮した仕上がりを思うと
ずいぶん巨匠風でゆったりとした大きな演奏になったが、
ますます深い響きであり、重さの一方で高音の輝きは、
研きがかかって、細やかな表情付けは美しいのである。
完璧主義から解放されて、より自由な表現を獲得して、
とにかく素晴らしくて、引き込まれる。いまのポリーニも
やはりいい。演奏スタイルは変わったが、現在の想いで
それが衰えから来るものではないことに安心する。
再録音でも何でも構わないので、いまのポリーニが
弾きたいと思う作品をとにかく録音に残してほしい。

DG 00289 483 6475

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2019年5月11日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「おにぎりはなぜ三角か?」
古代は今以上におにぎりの形を重視していた。
先端を尖らせ、三角形にしたのは、神様への
お供え物だったからである。神は雲の上の
高いところに宿り、よって山の形を真似した。
三角形はお供えで、日常的に食べていたのは、
丸い形であり、主に貴族の召使が食べていた。
現在の三角形のおにぎりが普及したのには、
コンビニが三角で販売したことが大きく関わり、
運搬や陳列の便利さが理由とも考えられる。


「プロ野球で交換したボールはどうするか?」
ワンバウンドの汚れや傷で交換したボールは、
公式戦ではもう使われない。交換の条件は、
フィールドの外に出た場合、汚れや破損した場合、
ピッチャーが交換を求めた場合と定められている。
球全体のバランスが崩れると変化球となってしまい、
公正を期すためにボールを交換する。一試合で
120球ほどのボールを使用するが、交換した球は
練習用やファンサービスのボールに使われる。


「マラカスの中には何が入っているか?」
マラカという植物の実が入っている。
現在はマラカスの種類も増え、小石や貝殻、
鉄の玉や樹脂の粒などを入れたりもする。


「腹の虫って何?」
腹が立ったときの腹の虫がおさまらない、
虫の居所が悪い、虫の知らせなど、
その場合の虫というのは何かというと、
古くは、体や心を乱すのは鬼の仕業と考えられ、
病を治すには宗教に頼っていたが、医者たちが、
鬼ではなく、原因は虫であるとの考えを広め、
病気の数だけ虫がいた。江戸時代の後期には、
西洋医学により虫と考えられることもなくなった。

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2019年5月10日 (金)

ミヒャエル・ギーレン 35

ミヒャエル・ギーレン・エディション(第7集)から
南西ドイツ放送交響楽団の演奏で
ヤナーチェクのグラゴル・ミサ(1988.6)
狂詩曲「タラス・ブーリバ」(1986.11.25)
ツェムリンスキーの詩篇 第23番(1988.6.28)
グラゴル・ミサと詩篇はミュンスター・シュヴァルツァハ、
タラス・ブーリバはハンス・ロスバウト・スタジオで収録。
ミュンスター・シュヴァルツァハというのは修道院か?
グラゴル・ミサでは、オルガンの響きも重要だけど、
その豊かな音色は修道院の響きなのかもしれない。
ヤナーチェクは力強く迫力だけど、響きは美しい。
本当に素晴らしくて、どちらも大好きな作品である。
となるとシンフォニエッタの録音はないのだろうか。
ツェムリンスキーの詩篇 第23番ははじめて聞いた。
後期ロマン派の濃密で色彩的な響きは心地よい。
この曲は、新ウィーン楽派への移行というよりは
マーラーの影響が大きく、その点でも親しみやすい。

SWR>>music CD-No.SWR19061CD

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2019年5月 9日 (木)

落語につぶやき 301~たぬき

五代目小さん師匠の「たぬき」の噺を聞いていると
落語でよく耳にする昔の言葉がいろいろ出てきて、
「気散じ」とか、以前に調べて知っていたのだが、
すっかり忘れてしまって、意味を調べて、もう一度。


「独り者の気散じ」
気散じというのは、「気楽な」とか「気ままな」で、
罠にかかった子狸を逃がしてやって、子供たちに
小遣いをやったために無一文になったものだから
独り者の気軽さで、その晩はそのまま寝てしまう。


「昔気質の一刻者」
一刻者とは、頑固者とか、信念を通す人のことで
子狸がおかみさん代わりでお世話をするといい、
気持ちだけで十分だからもう帰ってくれというと
親狸は昔ながらの一刻者で、恩返しをするまで、
帰ってくるなといわれたという。律儀な狸である。
恩返しをしない狸は人間同様という、許されない。

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2019年5月 8日 (水)

ジャン・フランソワ・エッセール 4

ジャン・フランソワ・エッセールでモンポウの作品。
歌と踊り(1921-79)、郊外(1916/17)、魔法の歌(1919)
1995年5月3‐6日にパリの福音ルター派教会で収録。
モンポウはこれまであまり聞いてこなかったのだが、
やはり独特のスペインの空気感があって、心地よい。
調べてみると郊外と魔法の歌は、20世紀の前半で
モンポウの20代の作品である。それに対して、
歌と踊りは、1987年の94歳まで生きたモンポウが、
生涯にわたって、書き続けた作品ということがいえて、
全15曲だが、第13曲はギター、第15曲はオルガンと
ここに収録されている13曲で、ピアノのための曲は
すべてを演奏ということらしい。モンポウの心の内を
音にして、パリから故郷のカタルーニャのことを想い、
その点でもショパンのマズルカなどに類似している。
民謡と舞曲のリズムによっていることでもなおさらだ。
中で第6曲はルービンシュタインに献呈されており、
同時代の作曲家が、ルービンシュタインのために
書いた作品は傑作が多く、偉大な共同作業である。

ERATO 0190295651497

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2019年5月 7日 (火)

フランソワ・グザヴィエ・ロト 5

フランソワ・グザヴィエ・ロトの指揮によるレ・シエクルで
ラヴェルのバレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲)
2016年にパリのシテ・ド・ラ・ミュジーク他で収録。
私は「ダフニスとクロエ」の特にこの全曲版が大好きで
フランソワ・グザヴィエ・ロトの演奏は注目の存在である。
条件を限定した中で雄弁な音楽を創り上げているような、
それ以上に思ったよりも激しく、色彩も豊かで刺激的だ。
通常のモダン・オーケストラの方が、巨大な編成ながら
コンパクトに音をまとめている気がして、こちらは逆で
とにかく最大限のあらゆる要素をスコアから拾い上げて、
かつてない多彩な音楽と音響効果で聞く人を圧倒する。
レ・シエクルのこれまで聞いた中では、一番面白い。
といって、枠をはみ出すことはなく、安心して聞ける。

harmonia mundi HMM905280

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2019年5月 6日 (月)

ウラディーミル・アシュケナージ 22

アシュケナージでドビュッシーの前奏曲集を聞いている。
第1巻は2017年10月29日にウィーン・コンツェルトハウス、
第2巻は1971年11月20日にニューヨークのハンター大学。
前奏曲集 第1巻は、アシュケナージの新しい録音であり、
肩の力が抜けて、非常に自然体な音楽が何とも素晴らしい。
ドビュッシーの響きを精妙に聞かせる演奏は、客観的であり、
緻密に徹しているのだが、アシュケナージは心にある音楽を
素直に考えすぎることなく表現していくので、前向きな姿勢で
明るく楽しい。親しみを感じさせる。そして後半の第2巻は、
46年も前の若いときの録音であり、残念ながら音は悪いが、
しかしそれでも響きの美しさ、透明感はハッキリとわかって、
これは感動的である。第1巻は新たに収録で、第2巻は
なぜ昔のライブ録音を持ってきたのだろうと疑問だったが、
聞いて納得する。この演奏は、現在はもうできないのだろう。
もちろんいまは、いまのよさがあるが、このときの集中力、
響きのコントロールは圧倒的だ。何となくわかってきたのは、
この第2巻の録音が残されていて、第1巻はなかったので
今回、追加で収録されたのかもしれない。録音はよくないが、
演奏は最高。驚いてしまうぐらいの出来にこうした録音って、
他にも残されていないのだろうか。眠らせておくのは惜しい。

Paladino music pmr0100

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2019年5月 5日 (日)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「写真を撮るときのはいチーズはなぜ?」
海外では、Say cheese! と声を掛けて、
cheeseといったときにシャッターを切る。
昔は写真一枚がたいへんに高価だったので、
緊張して撮影していたが、チーズの「イー」で
笑顔で写るように工夫した。日本の場合には
チーズの「ズ」の形に口がなってしまうので、
1+1=2や「おすし」「すきやき」などがよい。


「スリッパはなぜ履く?」
スリッパは日本が発祥であり、明治時代に
西洋人が土足のまま室内に上がったため
旅籠などで靴の上から履けるスリッパを用意した。
欧州にSlipperという室内履きがあり、それが語源。


「なぜ医者は白衣を着ているのか?」
古くは黒い礼服のフロックコートを着ていたが、
19世紀半ば頃に現在のような白衣になった。
当時の医学では、体の仕組みは解明されつつも
治療法についてはまだ確立されていなかった。
消毒法が発明され、医学はより科学的に発展し、
清潔感を示すため白衣にイメージチェンジした。


「ネジにプラスとマイナスがあるのはなぜ?」
+にはゴミが詰まりやすく、使う場所の汚れやすさで
使い分けている。現在は、9割がプラスネジだが、
汚れが溝にたまる外部や水回りで使われていない。
マイナスネジは、時計など、微調整には適している。
本田宗一郎がアメリカ視察からクロスネジを持ち帰り、
先駆けて導入して、オートメーション化に貢献した。


「讃岐うどんはなぜ香川名物になったのか?」
讃岐うどんのコシは、麺の足踏みによるのだが、
県外からの客には衛生的でないと評判悪かった。
個人店での麺の足踏みは許可されたのだが、
工場での麺の製造もはじまり、大阪万博に出店し、
うどんは評判となって、知名度は全国的となった。


「なぜ雲は落ちてこないのか?」
雲を作る粒はちりと水蒸気で上昇気流によって、
水や氷の粒となり、それが集まって雲となる。
雨や雪と同じく、雲の粒も重力で落ちようとするが、
空気抵抗と上昇気流の発生している場所でもあり、
落ちようにも落ちられず、持ち上げられてしまう。

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2019年5月 4日 (土)

黒門亭で天歌・丈二・小ゑん

のんびりお昼を食べてから行ったものだから、
そんなに遅くなったわけでもないのだけれど、
すでに結構な行列で驚いた。少しして札止め。
小ゑん師匠のときは、いつも混むのだけれど、
十連休の後半ということも大きいのだと思う。


第2部
入船亭扇ぽう:元犬
三遊亭天歌:無限しりとり
柳家小三太:万金丹
三遊亭丈二:大発生
柳家小ゑん:卒業写真


顔付けで新作落語の会になるだろうとは思ったが、
新作の三席はすごくよかった。期待通りの面白さ。
天歌さんの「無限しりとり」は、助けを求める中島君に
磯野が応え、番長に闘いを挑み、つまりサザエさんで
ここは大笑いだけど、それはつかみ、配役はよくて、
しりとり部への入部を賭け、しりとり番長と決闘をする。
もちろんしりとりである。番長の連続「ズ」攻撃を受け、
ついに「図鑑」で降参。そこにさっそうと現れるのが、
沖縄出身の具志堅君で、沖縄には「ん」の言葉が
たくさんあると「ん」のしりとりが続いていく。ついには
沖縄言葉は禁止となり、世界中の「ん」が出てきて、
この言葉の扱いは本当にすごい。面白くて感心した。
丈二さんの「大発生」は二度目で、この噺は大好きだ。
ある日、島にふらっと中村さんがやってきて、その後、
ときどき中村さんを見かけるようになったものだから、
増えたのかな…って思っていたら、気付いたときには
手遅れであり、島には中村さんが大繁殖。浜辺は
中村さんで埋め尽くされ、野生化して、勝手に家に
上がり込み、冷蔵庫を開け、食べ物をあさっている。
この発想、面白すぎだ。奇想天外なようで、題材は
ごく身近なところのわかりやすさがあり、最高である。
そして小ゑん師匠の「卒業写真」。私のお気に入り。
中学生が登場の噺では「新竹取物語」があるけれど、
こちらは高校生のシゲル君とマー坊の写真部である。
ちなみに大学生だと「牡丹灯籠42.195km」だけど、
それはいいとして、飯山東高校の長野県の設定も
いろいろな風景を浮かび上がらせるし、シゲル君は
オタクキャラだが、帰国子女の酒井マイ子さんに
恋心を懐いて、その真っすぐな振る舞いと純朴さが
実にいい雰囲気を出している。何とも心地よい噺。
この「卒業写真」は傑作だと思う。そして爆笑の連続。
連休も終わりが近づくが、もうこれでいい。堪能した。

20190504

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2019年5月 3日 (金)

ダヴィッド・フレイ 5

ダヴィッド・フレイでシューベルトの作品を聞いている。
楽興の時 D.780、アレグレット D.915、4つの即興曲 D.899
2009年4月25-29日にベルリンのテルデックス・スタジオ。
ダヴィッド・フレイのピアノは最高だ。とにかく弱音である。
シューベルトの音楽は、滑らかな響きで優しく進めていく。
弱音が主体の音楽にも強弱のメリハリは存在するけれど、
つい勢いで強くなりそうなところも美しく歌い上げている。
心のこもった表現でシューベルトはこういう演奏で聞きたい。
すべての音を大切にして、どの瞬間にも音楽に表情があり、
聞けば聞くほど、なんて素晴らしい。するとふと思うのは、
ベートーヴェンが聞いてみたくなる。ダヴィッド・フレイの
この感じがよくて、それで「熱情」など、弾いてくれないか。

ERATO 50999 694489 0 4

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2019年5月 2日 (木)

イザベル・ファウスト 2

イザベル・ファウストによるバッハで
無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータから
ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
パルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002
ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
2011年8,9月にベルリンのテルデックス・スタジオ。
第1集(BWV1004-1006)から二年後の録音であり、
昨日から続けて聞いているとこの渋く厳粛な音色が
心に沁みわたってくるようであり、波長が合ってきた。
音楽に厳しく向き合って、やはり辛口なのである。
感覚的な心地よさとは違って、深く抉られるような、
心に突き刺さってくる衝動に引き込まれてしまう。
表面的な楽しさや喜びに比べて、こちらの世界に
身を置いてしまったら、抜け出せないかもしれない。
聞けば聞くほどにそれだけの感動が伝わってくる。
イザベル・ファウストの無伴奏ヴァイオリンの演奏は、
この十年では、最も評価されている名盤なのだけど、
やはり圧倒的な存在で、聞いていて時間を忘れる。

harmonia mundi HMC902124

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2019年5月 1日 (水)

イザベル・ファウスト 1

イザベル・ファウストによるバッハで
無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータから
パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
2009年9月にベルリンのテルデックス・スタジオ。
古楽奏法が取り入れられて、音色に渋さもあるし、
辛口の演奏である。色彩はなく、荒々しさや激しさ、
真に迫る厳しい表情が特長であり、優美さはない。
音の美しさを楽しむようなところもなく、独特である。
近年の方向として、こうした演奏が主流となって、
イザベル・ファウストの名演はまさに代表のような、
そうした存在だが、これだからこそ、心に響いて、
何か真実に触れられたような特別な想いになる。
即興的な要素で装飾音の扱いなどは古楽風だが、
奏法に詳しくないので、私には勉強が必要だ。

harmonia mundi HMC902059

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