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2019年5月15日 (水)

ヴァレリー・アファナシエフ 11

ヴァレリー・アファナシエフの2005年の東京公演。
シューベルトの3つのピアノ曲 D.946
ピアノ・ソナタ 第20番 イ長調 D.959
ショパンのマズルカ イ短調 作品67-4
2005年10月23日に浜離宮朝日ホールでライブ収録。
渋めの音で深みのある重厚な響きが強調されており、
アファナシエフならではの演奏に聞きほれてしまう。
1990年代の録音に比べ、ますます自在になっており、
それはライブ録音ゆえの仕上がりなのかもしれないが、
叩きつけるような、張り裂ける強さがあるかと思うと
消え入るようなささやきで柔らかい音が引き出され、
表現の幅は極限まで広げられている。その一方で
そうした可能性豊かな多様さが際立つことはなく、
全体が自然な流れに調和の中でまとめられており、
そこにアファナシエフの音楽との同化が存在する。
シューベルトの繊細な歌が強調されるのではなく、
ここまで巨大な音楽に響いてくることはないけれど、
これこそがアファナシエフであり、最高の感動だ。

WAKA 4115‐6

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