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2019年6月 6日 (木)

ヴァレリー・アファナシエフ 12

ヴァレリー・アファナシエフの2005年の東京公演。
シューベルトのピアノ・ソナタによる演奏会で
ピアノ・ソナタ 第14番 イ短調 D.784
ピアノ・ソナタ 第13番 イ長調 D.664
ピアノ・ソナタ 第16番 イ短調 D.845
2005年10月30日に浜離宮朝日ホールでライブ収録。
冒頭のイ短調のはじまりが、あまりの絶望的な雰囲気に
これはすごいことになって、夢中になって聞きはじめる。
さすがにアファナシエフでこの独特な世界は感動的だ。
明るく優美なイ長調もこの一歩ずつの重い足取りに
リヒテルの演奏を思い出すが、硬質な響きは厳しさで、
どこまでも深遠な荘厳な流れに衝撃を覚えるのである。
しかしアファナシエフとシューベルトの結び付きだが、
音楽に対する姿勢は自然体で不思議な調和があり、
ここまでの密接な一体感って、聞けるものではない。
後半、再びイ短調だが、こちらもかつてない重さで、
不思議な感覚に陥るのだけど、それが終楽章になり、
この日、最高の軽やかでしなやかに駆け抜ける姿は、
それはとにかく素晴らしくて、アファナシエフは天才。
クレーメルの伴奏者のイメージから30年以上に
アファナシエフのファンでずっと聞いているけれど、
今になって、ますます引き込まれ、本当に奥が深い。

WAKA 4119‐20

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