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2019年7月15日 (月)

ヴァレリー・アファナシエフ 14

ヴァレリー・アファナシエフでシューベルトの作品。
楽興の時 D.780とピアノ・ソナタ ニ長調 D.850
2010年9月にルガーノのスイス放送局で収録。
独特な粘りのある表現で、先へと進もうとすると
残してきたものに後ろ髪を引かれ、振り返りつつ、
振り返りつつ、一歩ずつ歩んでいく、まさにこれは、
アファナシエフならではのシューベルト演奏である。
リズムが際立ち、しかしそれは少しの重みをもって、
強いアクセントが、激しい亀裂を生み出すのだが、
その緊張感に聞き手は深く引き込まれるのである。
という楽興の時であった。しかし後半、ソナタでは、
このニ長調はシューベルトでも明るく健やかであり、
珍しく前向きな進行で音楽の推進力が感じられる。
とはいっても、アファナシエフの解釈も一時のような、
止まりそうな時間の停滞というのはなくなっており、
流れは自然で、合理的な響きの構成が聞かれて、
ここまで力強く鳴りきっている演奏というのも貴重。

ECM 2215 476 4580

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