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2019年8月 1日 (木)

バイロイト音楽祭1958

バイロイト音楽祭1958から楽劇「トリスタンとイゾルデ」
ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮で第3幕を聞いている。
1958年7月26日にバイロイト祝祭劇場におけるライブ録音。
トリスタンの悲痛な想いが反映された前奏曲から感動的だ。
このときのサヴァリッシュって、35歳になる一か月前である。
バイロイトの二年目でまだ若手指揮者であったと思うのだが、
この迷いのない強い意志で生み出される音って、素晴らしい。
1960年に登場のマゼール(30歳)などと同じく若手の起用で、
一方でクナッパーツブッシュが指環を指揮していたときであり、
すごい時代にサヴァリッシュが存在を発揮していたと感激だ。
我々にとって、サヴァリッシュは大好きな存在でもあるので。
長大な第1場でのヴィントガッセンの歌に引き込まれるが、
ここでもサヴァリッシュの音楽が完璧に舞台進行を掌握し、
それに乗って、歌が何とも調和のある一体感で最高である。
第2場でのイゾルデの到着に歓喜するトリスタンの心情で
ここも不思議なぐらいに大きな抑揚による盛り上げであり、
折り目正しいサヴァリッシュの指揮ながらこの聞かせ方は
心の底から熱いものが吹き上げ、感動せずにはいられない。
1951年に戦後のバイロイトが復活し、それから8年目だが、
当時の楽団の実力は、まだまだ復興期だったに違いないが、
しかしここでのバイロイト祝祭管弦楽団の響きは驚異的で
バイロイトでのライブが、何かを起こす奇跡の音である。

ORFEO C 951 183 D

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