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2019年8月19日 (月)

バイロイト音楽祭2009

バイロイト音楽祭2009からペーター・シュナイダー指揮で
楽劇「トリスタンとイゾルデ」より第2幕を聞いている。
2009年8月9日にバイロイト祝祭劇場におけるライブ録音。
ペーター・シュナイダーの明るく眩しい音色がぴったりに思え、
この第2幕は特に素晴らしい。抑制の効いた速度感の中で
音楽の表情を非常に丁寧に扱い、細やかなところにまで
舞台の隅々にまで配慮が行き届いて、本当に感激する。
トリスタンが登場してからの長大な第2場の時間の流れは、
まさに夢の世界であり、過剰な盛り上げはなく、どこかに
冷静な距離感を保ちつつ深く引き込まれていくのは職人技。
ロバート・ディーン・スミスが大好きで、そのトリスタンだが、
イゾルデはイレーネ・テオリン、ローベルト・ホルのマルケ王、
とにかく感動的な第2幕である。マルケ王の軍の登場も
激しさはないし、着実な展開であり、マルケ王のモノローグ、
それに応えるトリスタンの語りで第2幕の後半も驚くほど、
軽やかに淡麗な響きだが、聞けば聞くほどに最高である。
バイロイトの重厚な響きからこの繊細さと柔らかな感触を
引き出したのって、まさにペーター・シュナイダーならでは、
奇跡のように思えてくる。近年では貴重な存在であった。

OPUS ARTE OA CD9033D

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