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2019年9月30日 (月)

イーヴォ・ポゴレリチ 5

イーヴォ・ポゴレリチの久々の最新盤を聞いている。
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ ヘ長調 作品54
ピアノ・ソナタ 嬰ヘ長調 作品78「テレーゼ」
2016年9月にエルマウ城で収録。
ラフマニノフのピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調
2018年9月にライディングのリスト・ホールで収録。
実に21年振りの録音だそうで、奇跡を感じるけれど、
これを機に次々に録音が進む展開であってほしい。
ポゴレリチはずっとコンサート活動には熱心なので、
なかったのは新譜だけだ。少しずつ録音を貯めて、
作品の組み合わせで出てくるのかもしれないが、
エルマウ城でのベートーヴェンは録音が今一つ、
残念な印象ではある。しかし軽やかな響きが出て、
切れのいい動きも魅力であり、演奏は素晴らしい。
ラフマニノフが圧巻である。音色は暗く、沈んで、
強い孤独感が漂って、闇に包まれた美しい輝き。
ポゴレリチには、もっと巨大な存在を感じていたが、
ここにあるのは沈黙や瞑想、抑制が効いている。
このラフマニノフの感じでリストを聞かせてほしい。
DG時代の20年以上前の録音も新しい解釈で
ぜひ取り上げてほしい。ショパンやシューマンも。

SONY 19075956602

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