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2019年10月31日 (木)

バイエルン放送交響楽団

サー・サイモン・ラトル指揮バイエルン放送交響楽団で
マーラーの交響曲「大地の歌」を聞いている。
独唱は、メゾ・ソプラノのマグダレーナ・コジェナー
テノールのスチュアート・スケルトンが出演している。
2018年1月25-27日にヘルクレスザールで収録。
ラトルの音作りもずいぶん変わってきており、かつての
ひたすら雄弁に歌い上げる感じはなくなって、さっぱりと
より自然な響きに仕上がっている。濃厚さはなくなった。
バーミンガム時代の異常な細部へのこだわりからすると
現在はシンプルだ。ベルリンフィルの時代にもラトルは、
かなり頻繁にマーラーを指揮してきたが、その先にある、
この響きが到達点だと思うと興味深く、感動的である。
スチュアート・スケルトンが冒頭から力強い歌声であり、
アルト独唱のところをコジェナーが歌っているので、
最初は声が高いと独特な印象だが、そこはやはり
コジェナーなのであり、すっかり引き込まれてしまう。
歌手との緻密な音楽作りもラトルのこだわりである。
繊細になったが、細やかな表情付けはやはり最高。

BR 900172

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2019年10月30日 (水)

クラウディオ・アバド 55

クラウディオ・アバド指揮ミラノ・スカラ座で
ヴェルディの歌劇「シモン・ボッカネグラ」から
昨日に続いて、第2幕と第3幕を聞いている。
1977年1月3‐10日にミラノのCTCスタジオで収録。
アバドの音作りは透明感のある研き抜かれた感覚が、
聞いていて実に気持ちいいのだが、この音というのは、
ヴェルディの音楽に特化するものではなく、すべての
あらゆる音楽に魅力を発揮するアバドの普遍性であり、
その辺がムーティとの違いなのであろうと納得する。
ピエロ・カプッチルリが歌っているシモン・ボッカネグラ、
アメーリアにはミレッラ・フレーニ、他にホセ・カレーラス、
ニコライ・ギャウロフ、ジョゼ・ファン・ダムも出演して、
この名演を再現するのは、永遠に不能とまでいわれ、
緊張感のある展開であり、まさに隙なく感動的である。
フィエスコとの和解、そしてアメーリアとガブリエーレの
二人の未来を切り開いて、自身は裏切りによる毒殺で、
静かに死んでいくシモン・ボッカネグラの悲劇性であり、
ヴェルディの作品の不条理への熱狂は特有である。

DG 479 0379

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2019年10月29日 (火)

クラウディオ・アバド 54

クラウディオ・アバド指揮ミラノ・スカラ座で
ヴェルディの歌劇「シモン・ボッカネグラ」から
プロローグと第1幕を聞いている。
1977年1月3‐10日にミラノのCTCスタジオで収録。
「シモン・ボッカネグラ」というと昔からこのアバド盤が
有名だと思うのだが、華麗で色彩的な音色の一方で
音楽の骨格は引き締まって、抑制が効いているのに
アバドらしさを感じて、引き込まれる。この作品もまた
バリトンが主役を歌い、脇もバスなど低声が固めて、
重苦しい物語を濃密に聞かせるのに感動させられる。
ヴェルディの中期の作品ではあるが、初演は失敗で、
その後の上演に恵まれず、後に台本から音楽まで、
大幅に改定されて、「オテロ」や「ファルスタッフ」の
後期の作品と並ぶ完成度となっている。緻密であり、
アバドがそうした響きを誠実に丁寧に音にしていき、
派手な効果より物語と一体の音楽は流石の印象。

DG 479 0379

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2019年10月28日 (月)

サンソン・フランソワ 2

サンソン・フランソワでラヴェルの作品。
ピアノ協奏曲と左手のためのピアノ協奏曲
クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団と協演。
1959年6-7月にパリのサル・ワグラムで収録。
ちょっと荒っぽい感じの独特の勢いがあるのだが、
サンソン・フランソワの洒落た感性はやはり魅力。
でもかなり時代がかっていることは間違いなく、
1959年なので、実際に60年前になるのだが、
この録音が、現在の演奏の規範になっている、
ということはあまりないらしく、それはやはり、
サンソン・フランソワの天才的な部分であって、
お手本にはならないということだ。聞くのには、
何ともいえない味わいがあって、色彩も豊か。

ERATO 0190295651473

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2019年10月27日 (日)

キース・ジャレット 23

1976年のキース・ジャレットを聞いている。
サンベア・コンサートから11月12日の名古屋公演。
1976年11月12日に名古屋の愛知文化講堂で収録。
キース・ジャレットの名古屋でのソロ・コンサートだが、
京都と大阪に比べると音楽の構成が少し変わっており、
日本の主要都市を巡っていくツアーを進めていく中で、
新しい模索や変化も出てきているのかと興味深いが、
その京都や大阪の公演を聞いていると、名古屋は、
まあ、それほどでもないのかなと少し思ったのだが、
聞いているとやはり素晴らしい。格別ではないけれど、
ファンにとっては、大切な記録である。次回は東京。

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2019年10月26日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「サンマの内臓はなぜおいしく食べられる?」
サンマ、コイ、イワシなどは胃のない無胃魚で
ハラワタに排泄物がなく、すべて食べられる。
一方の有胃魚は、排泄物がたまっているので、
ハラワタは取る。サンマの光に集まる習性を利用し、
夜中に収穫されるが、そのときには食べたエサは
消化が終わり残っていない。残っている場合には、
水揚げされた漁港で確認して加工用にまわされる。


「浦島太郎がもらった玉手箱ってなに?」
玉手箱とは現在の化粧ポーチのようなものである。
奈良時代の頃から使われるようになり、京都府の
浦島神社には、室町時代に奉納された玉手箱が、
現在も残されており、中には化粧筆、櫛、お守りが
収められている。玉とは大切な宝物であり、それを
しまっておくのが手箱である。浦島太郎は龍宮城で
三百年の長い月日を過ごしてしまったが、乙姫は、
帰っていく浦島太郎の魂を手箱の中に納めた。


「薬の味はなぜ苦い?」
薬の成分の大部分は、小腸で吸収される。
水に溶けるものは、小腸では吸収されにくく、
溶けにくいという性質が重要だが、薬用成分は、
採りすぎは毒にもなり、危険となることも多く、
大量に摂取しないように、人は苦く感じる。

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2019年10月25日 (金)

リッカルド・ムーティ 25

ムーティ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団で
ヴェルディの歌劇「マクベス」から第3幕と第4幕。
1976年7月5-9,13-20日にロンドンで収録。
この歌劇「マクベス」は非常に素晴らしい作品だが、
初演後は上演回数も減って、再評価が進んだのは、
80年以上が過ぎた1930年代の辺りであるらしい。
マクベスもマクベス夫人も悪役的な色合いが強く、
マクベスはバリトン、マクベス夫人も暗いソプラノで
メゾ・ソプラノの歌手が挑戦することも多いという、
配役の特徴も大きな要因である。しかしこの物語と
暗い要因が大きく影響を及ぼした音楽は魅力的で
現在は最も重要な作品でもあるし、疑うこともなく、
ヴェルディの偉大な傑作である。そのマクベスと
最後に一騎打ちで勝利するのがマクダフであり、
テノールの歌う役だが、同時期のアバド盤では、
ドミンゴが歌い、ここではホセ・カレーラスである。
配役としては勿体ないところなのであろうけれど、
悪役のバリトンが中心の歌劇は、傑作が多い。

Warner 0190295945886

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2019年10月24日 (木)

リッカルド・ムーティ 24

ムーティ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団で
ヴェルディの歌劇「マクベス」から第1幕と第2幕。
1976年7月5-9,13-20日にロンドンで収録。
ムーティの生み出すくっきりと輪郭の際立った音色、
内面から噴き出してくる音楽の何という素晴らしさ。
エネルギッシュに力強い響きながら熱さはなくて、
それは冴えた切れ味の圧倒的な鮮やかさによる。
熱気はある。しかし同時にスタイリッシュな造形と
透明感のある輝きでこの音はムーティ以外には、
出せない音である。ヴェルディの悲劇的な音色を
ここまで緊迫感をもって、鋭く表現できるのって、
やはりムーティにしか考えられないことであろう。
この頃のミラノ・スカラ座は、アバドの時代であり、
ムーティはロンドンで活躍していたのは興味深い。

Warner 0190295945886

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2019年10月23日 (水)

ゲオルグ・ショルティ 30

サー・ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ交響楽団で
ベートーヴェンの交響曲全集がこれで完結である。
交響曲 第7番 イ長調 作品92
1974年9月にウィーン・ゾフィエンザールで収録。
すべてにおいて、充実の極みのような感動がある。
重量感のある響きがすごくて、その迫力と気合いに
ただただ圧倒されて、ショルティって、本当に偉大だ。
現代の感覚や当時もクライバーの演奏があったので、
ショルティの求めるテンポ感って、かなり遅いのだが、
きびきびとした響きで、リズムも明瞭に際立っており、
遅さというのは感じられず、とにかく心に響いてくる。
木管の音色が美しく、改めていうまでもないのだが、
シカゴ交響楽団は最強集団だ。これぞ名盤である。

DECCA 475 9090

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2019年10月22日 (火)

ゲオルグ・ショルティ 29

サー・ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ交響楽団で
ベートーヴェンの交響曲全集を聞いている。
交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」
1974年9月にウィーン・ゾフィエンザールで収録、
レオノーレ序曲 第3番 作品72b
1972年5月にイリノイ大学グラナート・センターで収録。
ショルティの1970年代前半のベートーヴェン全集も
そろそろ締め括りだが、交響曲 第6番と第7番は
ウィーンで録音されている。夏の音楽祭シーズンに
ヨーロッパ各地を巡って、最後にウィーンでの収録に
臨んだということであろうか。「田園」は明るい音色で
ショルティの独特のくっきりとした輪郭の表現ながら、
描写に偏ることもなく、交響曲に徹していることもなく、
穏やかに中庸な仕上がりであろうか。第3楽章以降、
ますます引き締まって、シンフォニックな響きは魅力。
ショルティはやはり、エネルギッシュな音楽がいい。
レオノーレ序曲も彫りの深い響きで最高の感動だ。
音の厚みが圧倒的でこの重圧感は心に響いてくる。

DECCA 475 9090

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2019年10月21日 (月)

パーヴォ・ヤルヴィ 6

パーヴォ・ヤルヴィの指揮によるパリ管弦楽団で
シベリウスの交響曲全集もこれで完結である。
交響曲 第3番 ハ長調 作品52(2016.3.2,3)
交響曲 第4番 イ短調 作品63(2016.3.30,31)
パリ・フィルハーモニーでライブ収録されている。
2016年3月に行われた二つの演奏会からの録音。
パーヴォ・ヤルヴィの独特の作り込んでいる感覚、
すべてを描き切っている仕上がりが素晴らしい。
シベリウス・ファンにとって、実は大好きであろう、
これらの作品で、ますます感動的な深い響きだ。
リアルな音が鳴り出す感触の演出はいかにもで
パーヴォ・ヤルヴィの音作りって、精妙の極み。
この第4番が私は特に好きで、これは堪能した。

RCA 19075924512

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2019年10月20日 (日)

キース・ジャレット 22

1976年のキース・ジャレットを聞いている。
サンベア・コンサートから11月8日の大阪公演。
1976年11月8日に大阪サンケイホールで収録。
キース・ジャレットのソロ・コンサートの録音であり、
今回も前半と後半の二部構成で、70分超の演奏。
第1部は比較的穏やかな流れで美しい音楽だが、
ゆえにちょっと退屈する印象もあるのだけれど、
第2部が圧倒的な素晴らしさである。ここでも
前半は現代音楽的な破壊の響きの発散であり、
それが何とも雰囲気ある不安の音色に変化して、
さらにその先にあるのは、安息と静寂の世界で、
これは感動した。大阪の第2部は傑作だと思う。

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2019年10月19日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「電話をしながらウロウロするのはなぜ?」
元々人はじっとしていられない動物である。
対話と違い、電話は声だけで、情報が少なく、
脳は緊張状態である。いつ敵に襲われるか、
わからないので、逃げられるようにしている。
男性の方がストレスに弱く、動いてしまう。


「なんで夫のことを旦那というのか?」
古代インドのサンスクリッド語の「ダーナ」で、
与える、捧げるといった意味。お坊さんへの
感謝の気持ちで施しをするところから来て、
日本では、江戸時代の寺請制度において、
寺は檀家がキリシタンでないことを保証し、
お寺に施しをすることから家の家長のことを
旦那と呼ぶようになった。商家で給金をくれる
主人のことも旦那といい、商売人にとっても
買い物をして金をくれる客のことを旦那という。


「フライとカツの違いってなに?」
フライは高温の油で揚げたものであり、
カツは火で食材を焼いたものである。
フランス料理のコートレットがカツになった。
日本では仔牛のカツレツが受け入れられず、
ポークカツレツ(とんかつ)としたら広まった。


「スピーカーからいろいろな音がするのはなぜ?」
音は耳で感じる空気の振動で、すべての音には
固有の振動があり、波形で表すことができる。
ふたつの音が出てもひとつの波形となり、
複数の音が重なっても波形はひとつである。
スピーカーは波形どおりに空気を振動させ、
出ている音はひとつだが、耳の奥の蝸牛で
それぞれの音を聞き分けて、バラバラの
電気信号として、脳に伝え、認識している。

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2019年10月18日 (金)

サンソン・フランソワ 1

サンソン・フランソワでラヴェルの作品。
組曲「クープランの墓」と夜のガスパール
1957年1月から1958年2月にパリで収録。
サンソン・フランソワが晩年に残した録音から
ラヴェルの作品を聞いていきたいが、今日は
その前に1957年から1958年のモノラル録音。
32歳から33歳の演奏で絶好調のはずだが、
10年後の再録音と比べどのくらい違うものか?
興味がある。46歳で亡くなってしまっているので、
再録音もまだ若いのだが、体調が悪かったので、
その辺がどうなのか?フラフラの状態で現れても
ピアノの前では驚くほど冴えた演奏をしたという。

ERATO 0190295651473

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2019年10月17日 (木)

10月17日の感想

上野の森美術館のゴッホ展に行ってきた。
ゴッホと接点のあったハーグの画家たちや
パリに行ってから影響を受けた印象派の作品が
同時に展示されていて、企画的にも面白かった。
でもちょっといま思うことは、ゴッホは好きだと
ずっと思っていたのだけど、実はそうでもないらしく、
あまり好きではないことに改めて気付いてしまった。
精神病を患って、ゴッホの目に映っている風景は、
明らかに歪んでおり、しかし皮肉にもその作品は、
傑作であり、やはり糸杉が一番よかったのである。
パリの時代には、花をたくさん描いていたそうで、
そこでゴッホは、色の取り合わせを熱心に探求して、
研究家だったのだ。真面目すぎたのかもしれない。
上野の森美術館に行く前に御徒町から井泉に
ヒレカツ定食を食べに行ってきた。久しぶりだ。
美味しい。井泉もやはりヒレカツがいいと思う。
ゴッホ展の後は、また下町風俗資料館に寄って、
何度行っても楽しめる。ゆっくり過ごしてきた。

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2019年10月16日 (水)

スティーヴン・オズボーン 9

スティーヴン・オズボーンでベートーヴェンを聞いている。
ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 作品109
ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110
ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111
2018年2月5-7日にパース・コンサートホールで収録。
新しさが感じられるベートーヴェンで、これまでとは違う、
明確な目標というのが存在して、画期的な演奏である。
昔のピアニストの深みのある音色はよかった…というと
現在はもっとドライであり、完璧な技巧と明瞭な構成を
徹底的に追及して、緻密なコントロールには隙がない。
どこにも綻びが見当たらないクリスタルな結晶であり、
あまりの完成度の高さは、どこか息がつまりそうだが、
ひとつの極致を見せられる演奏。つまりは変奏曲で
非常に鮮やかな描き分けがなされており、聞きものだ。
心の底から想いが込み上げてくるような演奏ではなく、
もっと知的に精密な意図による納得の面白さである。

hyperion CDA68219

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2019年10月15日 (火)

スティーヴン・オズボーン 8

スティーヴン・オズボーンでベートーヴェンを聞いている。
ピアノ・ソナタ 第29番 変ロ長調 作品106
ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 作品101
ピアノ・ソナタ 第27番 ホ短調 作品90
2015年3,4月にワイアストン・コンサートホールで収録。
驚異の運動性と力強い推進力で駆け抜ける演奏であり、
スティーヴン・オズボーンのベートーヴェン・シリーズは
独特な個性と明確な姿勢が感じられる。もちろんそれは、
圧倒的な切れ味とスッキリと見通しのよい音楽構成で
気持ちのいいまでの説得力がある。重さはないけれど、
この深みのある音楽を鋭い感性で鮮やかに聞かせて、
ベートーヴェンの後期の作品が好きな者にとっては、
すっかり引き込まれて、夢中で聞き入ってしまった。
スティーヴン・オズボーンはどの作品でも興味深い。

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2019年10月14日 (月)

キース・ジャレット 21

1976年のキース・ジャレットを聞いている。
ここからは日本でのソロ・コンサートのライブ録音で
サンベア・コンサートから11月5日の京都公演。
1976年11月5日に京都会館ホールで収録。
キース・ジャレットのソロ・コンサートの録音は
たくさんあるが、その中でも素晴らしい演奏だ。
美しい音色と透明感のある洗練された印象があり、
中間での現代音楽風な破壊的な響きにおいても
雑なところ、汚い感覚というのは少しも存在しない。
キース・ジャレットのソロの世界は完成されている。
80分近い長大な即興の最後に冒頭のフレーズが
戻ってくる感動は何ともいえず、静かに閉じられる。
そこまでのあらゆる展開と変化は偉大な空間だ。
旅行中の食事の談笑で札幌とはどんなところか?
そこでの、北海道には熊がいる、日熊の話題で、
「Day Bearと書く、いや、Sun Bear」という話を
キース・ジャレットとマンフレート・アイヒャーが
大そう気に入って、このタイトルになったとある。

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2019年10月13日 (日)

10月13日の感想

大河の「いだてん」だが、今週は志ん生と圓生の
満州での話であった。志ん生は満州での出来事を
決して口にしなかったと聞いているが、圓生が残した、
「寄席育ち」の記述などによっているのかもしれない。
昭和22年の帰国までの空白の二年間が描かれて、
もちろんフィクションではあろうが、感動的であった。
落語好きの中でも志ん生と圓生のファンにとっては、
夢中になってしまう内容だけど、それ以外の人には、
あまり馴染みのない話題かもしれず、またこれで
低い視聴率で離れてしまったら、本当に惜しいこと。
満州で終戦を迎え、いよいよこれから1964年に。

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2019年10月12日 (土)

10月12日の感想

台風19号だが、今回は一昨日から対策をして、
去年の10月1日の台風からの教訓なのだけど、
すべての開口部をしっかりと固定したので、
思った以上に静かに無事に過ごすことができた。
備えは重要である。神奈川県から21時頃に
町田市に抜けるということだったので、その時間、
ちょうど台風が通過していたと思われるのだけど、
さすがにそのときは、雨も風も激しかったのだが、
何事もなく凌げた。前回の15号がすごかったので
あの恐怖感と比べると今回は大したことはない…
ということではないのだが、もう台風は嫌である。
夜が明けてみたいとわからないけれど、広範に
各地で甚大な被害が出ていることは間違いなく、
歴史に残る10月12日の今日の一日であった。

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2019年10月11日 (金)

10月11日の感想

今回の台風19号だが、今日の気象庁の会見で
「狩野川台風に匹敵する」というのが出てきた。
伊勢湾台風や室戸台風などはよく聞くけれど、
狩野川台風は知らない。昭和33年台風22号。
伊豆半島の狩野川流域で大きな被害が発生し、
神奈川県に上陸、関東地方に被害をもたらした。

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チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「近畿と関西は何が違うのか?」
近畿は五畿(大和・山城・河内・和泉・摂津)から、
関西は、江戸時代に政治の中心が江戸に移り、
箱根の関所より西を関西とするようになった。
戦後、近畿はKinky(変態)と似ているために
海外の人に笑われて、Kansaiが定着した。


「メロンの網目ってなにか?」
コルク細胞といわれ、傷を治すかさぶたである。
中身の成長に追い付かず、皮が裂け、ひび割れる。
そのひび割れを修復した痕がメロンの網である。
温度を上げると中身の成長が進み、水やりを止め、
成長を上手に調整するときれいな網目ができる。


「秋はなぜ食欲の秋なのか?」
食欲増進につながるセロトニンは脳内において、
精神を安定させる。太陽の強い光で生成され、
夏の間、豊富であったのが、秋は日が短くなり、
セロトニンが減少するため、増やそうとして、
精神状態の安定のために食を採ろうとする。


「水は何で透明なのか?」
光は様々な色の成分が混ざり合い白く見える。
物体の色は吸収されなかった色が見えている。
どの色の光がどの程度に吸収されているかで、
見え方が変わってくる。水は吸収する性質が
非常に弱いが、赤い光を吸収する力があり、
よって水は、うすい青色に見えるのである。
大量に集まるほど、赤い光がより吸収されて、
青く見えるようになる。人の目に浅瀬は透明で
広い海ほど青く見えるのはそれが原因である。

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2019年10月10日 (木)

10月10日の感想

台風19号が接近中で、前回の15号のことがあるので、
晴れているのは今日までであり、朝からまずは西側の
開かずの窓があるのだけど、ベランダから屋根に出て、
雨戸が閉まっていることを確認して、外からテープで、
風で雨戸が動かないようにべったりと固定してしまった。
昼から出掛けてしまったのだが、夜には雨になって、
台風が近いことで雨になりそうな気はしていたのだけど、
傘を持って出て正解であった。明日は残りの窓すべて、
内側から雨戸の固定やガラスの飛散防止対策をする。
15号は北風の台風で我が家の北側の弱さを知ったが、
南については対策もできるので、無事に済んでほしい。

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2019年10月 9日 (水)

ミヒャエル・ギーレン 45

ミヒャエル・ギーレン・エディション(第8集)から
フランクフルト放送交響楽団の演奏により
シェーンベルクの弦楽四重奏曲 第2番(弦楽合奏版)
1975年11月13,14日にヘッセン放送ゼンデザール。
後半のソプラノの独唱は、スラヴカ・タスコヴァである。
シェーンベルクの弦楽四重奏曲で弦楽合奏版の存在は
これまで知らなかったが、作曲されたのが1907/1908年、
それが1929年に編曲されたとある。記述がないので、
作曲者自身による編曲なのであろう。後期ロマン派で
浄められた夜の弦楽合奏版に似ており、これがいい。
原曲の四重奏の方が集中力あって、私は好きだけど、
別の作品ぐらいに違いがあるし、魅力もそれぞれだ。

SWR>>music CD-No.SWR19063CD

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2019年10月 8日 (火)

鈴本演芸場 10月上席

埼玉の叔父夫婦を春に末廣亭に案内したのだが、
今回は鈴本に行ってみたいと母も連れて上野へ。
喬太郎さんがトリなので、早い時間から大行列。
立ち見の出る超満員。さすがにすごい人気だ。


昼席
林家八楽:子ほめ
柳家やなぎ:転失気
翁家勝丸:太神楽曲芸
三遊亭歌司:漫談
柳亭燕路:辰巳の辻占
笑組:漫才
春風亭百栄:誘拐家族
春風亭一之輔:黄金の大黒
のだゆき:音楽漫談
春風亭一朝:芝居の喧嘩
-仲入り-
ロケット団:漫才
柳家小ゑん:ぐつぐつ
隅田川馬石:浮世床-夢
ダーク広和:奇術
柳家喬太郎:花筏


顔付けがいいので、楽しく聞けるのは間違いなく、
あとはどんな噺を聞かせてくれるかで変わってくるが、
そこは好みの問題であり、仲入り前の一朝師匠から
後半はすごくよかったのだ。やっぱり私は毎度のこと
小ゑん師匠が好きなので、お馴染み「ぐつぐつ」だけど
一番、楽しかったのが「ぐつぐつ」。馬石さんもよくて、
実ははじまりで、ああ「浮世床」だなと…聞いているし、
あんまり好きでなくて、テンションが下がったのだけど、
それが面白くて、馬石さんの雰囲気、魅力が出ていて、
以前に聞いたのと全然違うような印象もあるのだが、
意外性からもすっかりハマって聞き入ってしまった。


ハネてから不忍池にある下町資料館に行ってきた。
ここの展示は素晴らしい。明治・大正から戦後の頃。

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2019年10月 7日 (月)

ジャン・フィリップ・コラール 6

ジャン・フィリップ・コラールでフォーレの作品。
ヴァルス・カプリス 作品30,38,59,62
(1983.4.8, 1983.5.20, 1983.12.5)、
8つの小品 作品84(1983.3.28)、
マズルカ 作品32(1983.5.20)、
3つの無言歌 作品17(1983.5.20)
パリのサル・ワグラムで収録されている。
フォーレの華麗な表現が楽しめる作品ばかり。
でも私としては、フォーレは華やかな印象より
地味な世界で不協和音を含みつつ、半音階で
微妙なニュアンスを多用している方が好き。
ここではくっきりと明快な作風でそれはそれで
魅力ではあるのだが。これで独奏曲はすべて。

ERATO 0190295633578

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2019年10月 6日 (日)

10月6日の感想

「いだてん」だが、昭和15年、孝ちゃんは、
その頃、五代目古今亭志ん生になっており、
寄席の高座には山崎のまっちゃんが上がって、
山崎松尾、ついに六代目圓生が登場した。
まもなく圓生を襲名するというタイミングで、
この時はまだ六代目橘家圓蔵の名である。
来週の放送で志ん生は圓生とともに慰問で
満州に渡るそうである。苦しい時代であり、
見ているのも辛い内容だが、ここは注目。

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黒門亭で馬の助・菊太楼・小ゑん

小ゑん師匠を聞きに朝から黒門亭へ。
時々雨とはいっていたが、本格的に雨。
終わってから晴れてきて、助かった。


第1部
古今亭菊一:まんじゅう怖い
入舟辰乃助:マオカラー
金原亭馬の助:佐野山
古今亭菊太楼:ずっこけ
柳家小ゑん:アクアの男


菊太楼さんのお弟子さんで菊一さんははじめて聞いたが、
何となくハーフっぽい顔立ち。快楽亭ブラックに似ている。
師匠の菊太楼さんは、最近、何となく安倍総理に見える。
辰乃助さんは新作だが、古典の改作といった雰囲気で
「十徳」の感じで、もうちょっとわかりやすいのは「つる」。
馬の助師匠がこのところ遭遇率が高く、よく聞いていると
ますます親近感がわいてくるのだが、私は好きである。
でも一方で、「佐野山」という噺はそれほど好きではない。
横綱の谷風が情け相撲という、八百長相撲ともいえて、
相手に情が移ると勝てないという、それはよくわかる。
菊太楼さんの「ずっこけ」が絶品だった。テンポのよさ、
歯切れのよい語り口で登場人物の描き分けは明瞭に
絵になっている。以前から上手いなって思っていたが、
真打になって11年、ますます絶好調な印象である。
第1部のトリは小ゑん師匠のお馴染み「アクアの男」。
水族館オタクの内海さんが、今日も強烈な存在感で
小ゑん師匠のオタクシリーズでもかなりの過激度だ。
何度も聞いているけれど、何度聞いても爆笑の連続。
話はよく知っているのにそれでも面白いのが不思議。
魚の飼育でオタクネタがマニアックであればあるほど、
知らないことが笑いに変わるというのが独特である。
品川水族館と裏の海浜公園がここでの舞台であり、
それに関してサゲが好きなのだが、聞いてほしい。

20191006

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2019年10月 5日 (土)

キース・ジャレット 20

1976年のキース・ジャレットを聞いている。
ImpulesのByablueであり、ニューヨークでの録音。
Byablue, Konya, Rainbow, Trieste, Fantasm,
Yahllah, Byablueの7曲で、デューイ・レッドマン、
チャーリー・ヘイデン、ポール・モチアンが参加している。
1976年10月にジェネレーション・サウンド・スタジオ。
アメリカン・カルテットでの録音はこれで終わりだ。
実験的で前衛な印象はそれほどでもないのだけど、
新しい響きというのも感じられるし、全体的に熱く、
洗練された感覚ではないところに魅力がある。
メンバー全員が新しさを求めることに飢えている。
キース・ジャレットのCDでチャーリー・ヘイデンは、
この先、2007年まで聞けないので、それは残念だ。

CDR947

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2019年10月 4日 (金)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「ケチャップってなに?」
ケチャップとは、日本でいう「しょっつる」であり、
元は魚醤のことであった。中国でのコエ・ツァプ、
ケ・チャプが起源で、魚を塩漬けにして作った。
東南アジアに渡り、小麦や大豆が原材料となり、
イギリスではキノコを原料として、アメリカでは、
トマトを煮込んで、トマトケチャップが生まれた。
当時のトマトは酸味が強く、食べられなかったが、
ケチャップに加工するとアメリカの食文化と合い、
広く食べられるようになって、明治時代になって、
それが日本に入ってきた。国により異なっている。


「飛行機はなぜ飛ぶ?」
飛行機が飛びはじめると翼のまわりの力が変わり、
気圧の変化が生じ、翼には上昇させる揚力が働く。
翼の下には、風船から風が出て押し上げるような、
翼の上には、ストローで吸い上げるような力が働く。


「詰襟のカラーはなぜ付けるのか?」
明治19年の東京帝国大学の制服が原点である。
当時は襟が立っているシャツを下に着ていた。
首にはその白い襟が見えていたが、しかし襟元に
貧富の差が表れてしまって、樹脂製のカラーを
後には、詰襟の内側に付けるようになった。


「紙で指を切ると痛いのはなぜ?」
紙の淵はギザギザしており、ナイフで切るよりも
ノコギリで切っている感じに近いのである。

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ジャン・マルク・ルイサダ 3

ジャン・マルク・ルイサダでシューマンの作品。
ダヴィッド同盟舞曲集 作品6、
子供ためのアルバム 作品68~1.メロディ、
子供の情景 作品15~7.トロイメライ、
子供ためのアルバム 作品68~10.楽しい農夫、
フモレスケ 変ロ長調 作品20
2018年1月29-31日にベルリンのイエス・キリスト教会。
なんと味わいのあるシューマンで個性的な表情を生み出し、
非常に大胆な取り組みではあるけれど、練り上げられて、
じっくりと描き込まれた濃密な演奏に感動する。最高だ。
シューマンの作品における緩急の入れ替わりやその構成、
変化に富んだ表現を実に豊かに引き出しているけれど、
何よりもひとつひとつの音を大切にして、美しいのである。
ピアノはスタインウェイだが、ルイサダの音って好きだ。
イエス・キリスト教会での録音で、スッキリと明瞭に鳴り、
この上なく気持ちのいいピアノの音色。実に癒される。

RCA 19075877192

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2019年10月 3日 (木)

ヴァレリー・アファナシエフ 17

ヴァレリー・アファナシエフの2014年の東京公演。
シューベルトのピアノ・ソナタ 変ロ長調 D.960
3つのピアノ曲 D.946から第2曲 変ホ長調
2014年6月25日に浜離宮朝日ホールでライブ収録。
楽興の時 D.780から第3番 ヘ短調
2014年6月24日に小出郷文化会館でライブ収録。
これは素晴らしい。録音もよくて条件が揃っている。
優しさの弱音から安らぎに破壊をもたらす強音まで
表現の幅は極めて広く、独特な世界観をもたらして、
アファナシエフの代名詞ともいうべき作品ではあるが、
その中でも最高の出来である。最大の感動がある。
揺らぎの表情がなんとも美しい光と影を生み出して、
それは歌を引き出し、憂いを帯びて、心をつかんで、
この魅惑の響きはアファナシエフ・マニアだけでない、
シューベルト好きには広く受け入れられるであろう。
東京でのライブがいろいろ出ているが、最高傑作。

WAKA‐4184/85

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2019年10月 2日 (水)

ヴァレリー・アファナシエフ 16

ヴァレリー・アファナシエフの2014年の東京公演。
ベートーヴェンの最後の3つのピアノ・ソナタで
ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 作品109
ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110
ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111
2014年6月21日に紀尾井ホールでライブ収録。
過去の演奏に比べて、ますます自然体になって、
すると聞く側にとっては、普通の印象になるけれど、
独特の重みはいかにもであり、深みも増している。
アファナシエフは一音一音をしっかりと響かせて、
ベートーヴェンの後期の作品に特有ともいえる、
透明で浄化された感覚というのは、強調せずに
はるかに超越した力強い信念に基づく演奏で、
圧倒的な集中力の中で引き込まれるのである。
厳格な姿勢が貫かれ、自由になる方向ではなく、
ベートーヴェンの音楽の構成が浮かび上がって、
まさにこれはアファナシエフの思索の芸術だ。

WAKA‐4184/85

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2019年10月 1日 (火)

10月1日の感想

映画「ホテル・ムンバイ」を観てきた。
実際のテロ事件に基づいて、作られた作品であり、
観ていて、かなりきつい。行くなら覚悟が必要。
人が死ぬ、殺されるのを見るのは堪える。映画でも。
実話なので、ここにはテロを制圧する英雄はいない。
映画でもトム・クルーズもシュワルツェネッガーも
ブルース・ウィリスも出てこない。出てくるのは、
全員が武器を持たないただの人で、怯え、隠れる。
それが現実。リアリティがあると見ていて恐ろしい。
タージマハル・ホテルだそうだけど、調べてみると
2008年11月26日のムンバイ同時多発テロであり、
特殊部隊の投入により3日後に制圧されたとある。
パレス棟の最上階と屋根はその際の火災で焼失。
21か月の月日をかけて、再建されたとあった。

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