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2019年10月 2日 (水)

ヴァレリー・アファナシエフ 16

ヴァレリー・アファナシエフの2014年の東京公演。
ベートーヴェンの最後の3つのピアノ・ソナタで
ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 作品109
ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110
ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111
2014年6月21日に紀尾井ホールでライブ収録。
過去の演奏に比べて、ますます自然体になって、
すると聞く側にとっては、普通の印象になるけれど、
独特の重みはいかにもであり、深みも増している。
アファナシエフは一音一音をしっかりと響かせて、
ベートーヴェンの後期の作品に特有ともいえる、
透明で浄化された感覚というのは、強調せずに
はるかに超越した力強い信念に基づく演奏で、
圧倒的な集中力の中で引き込まれるのである。
厳格な姿勢が貫かれ、自由になる方向ではなく、
ベートーヴェンの音楽の構成が浮かび上がって、
まさにこれはアファナシエフの思索の芸術だ。

WAKA‐4184/85

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