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2019年10月16日 (水)

スティーヴン・オズボーン 9

スティーヴン・オズボーンでベートーヴェンを聞いている。
ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 作品109
ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110
ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111
2018年2月5-7日にパース・コンサートホールで収録。
新しさが感じられるベートーヴェンで、これまでとは違う、
明確な目標というのが存在して、画期的な演奏である。
昔のピアニストの深みのある音色はよかった…というと
現在はもっとドライであり、完璧な技巧と明瞭な構成を
徹底的に追及して、緻密なコントロールには隙がない。
どこにも綻びが見当たらないクリスタルな結晶であり、
あまりの完成度の高さは、どこか息がつまりそうだが、
ひとつの極致を見せられる演奏。つまりは変奏曲で
非常に鮮やかな描き分けがなされており、聞きものだ。
心の底から想いが込み上げてくるような演奏ではなく、
もっと知的に精密な意図による納得の面白さである。

hyperion CDA68219

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