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2019年12月 3日 (火)

バイロイト音楽祭1961

バイロイト音楽祭1961からルドルフ・ケンペの指揮で
楽劇「ジークフリート」より第2幕を聞いている。
1961年7月28日にバイロイト祝祭劇場におけるライブ録音。
1950年代からの名残もあるのか、実に重厚な演奏であり、
第1場の夜の森はどこまでも深く、第2場で夜が明けて、
朝日が差し込んでも今日の繊細な印象とは違う感じだ。
森の透明な空気感よりも大蛇に化けているファフナーの
巨大な威圧が凄まじい。ジークフリートもすでに英雄で
向う見ずに暴れまわる少年の感覚はない。ということは
ミーメのジークフリートへの怖れの対象も変わってくる。
ジークフリートが英雄ならば、ミーメはすでに悪役であり、
滑稽さもなくなるが、そこは絶妙に面白く、素晴らしい。
その辺の相反する多面性が、見事にひとつとなって、
それが第2幕の最大の魅力であると私は好きである。
鳥が喋るとか、ジークフリートを導いてくれるのであり、
ここは童話で冒険劇だが、第3幕から先の展開には、
そうした遊びはなく、神々の世界もここで終わりだ。

ORFEO C 928613DR

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