« キース・ジャレット 27 | トップページ | バイロイト音楽祭1961 »

2019年12月 9日 (月)

バイロイト音楽祭1961

バイロイト音楽祭1961からルドルフ・ケンペの指揮で
楽劇「神々の黄昏」より序幕と第1幕を聞いている。
1961年7月30日にバイロイト祝祭劇場におけるライブ録音。
ルドルフ・ケンペの音作りはしっかりとした音が鳴るので、
前半の三人のノルンが占う場面でも神秘的な印象よりも
深い響きが引き出されているが、夜明けから活気づいて、
ジークフリートとブリュンヒルデの二人の場面へと進むと
勢いのある音楽は喜びと輝きに満ちて、圧倒的である。
ケンペの偉大さやその高い評価はこの辺にあるのかと。
ジークフリートのラインへの旅の後、場面はギービヒ家で
ガラッと変わるが、そうしたメリハリもきっちり付いている。
ここからがやたらと長い第1幕だが、地味に思われながら
好きになるとたまらない。ハーゲンはゴットロープ・フリック、
グンターはトーマス・スチュアートで、先にも書いているが、
ハンス・ホップのジークフリートが低めの重い歌声なので、
この三人の場面はいかにも重量級で何とも痺れてしまう。
ゴットロープ・フリックは1960年から1964年のこの指環で
フンディングとハーゲンを歌っていた。このとき55歳である。
トーマス・スチュアートはさらに長く、1960年と1961年に
ドンナーとグンター、「パルジファル」のアンフォルタスで、
アンフォルタスは1972年まで歌い続け、1965年以降の
ベームの指環でもグンターで出演して、1967年以降は
ウォータンも歌うようになり、1970年から1972年の
ホルスト・シュタイン指揮による指環では、ウォータンと
「ジークフリート」のさすらい人で、ウォータン役で出演、
最後の年となった1972年では代役でグンターも歌い、
指環の全作に出演して、まさにバイロイトの歴史だ。

ORFEO C 928613DR

|

« キース・ジャレット 27 | トップページ | バイロイト音楽祭1961 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« キース・ジャレット 27 | トップページ | バイロイト音楽祭1961 »