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2020年1月13日 (月)

第301回 柳家小満んの会

成人の日の小満んの会である。夕方から日本橋へ。

柳家り助「出来心」
柳家小満ん「天狗裁き」
柳家小満ん「お祭佐七」
柳家小満ん「藪入り」

「天狗裁き」は正月バージョンである。一月二日の初夢編。
小満ん師匠が正月に演るときは昔からこの形で、最近では
去年の横浜の会が初夢版だった。しかし今回は少しだけ
違っており、天狗の森に連れていかれ、現れた天狗は、
ギョロっとした目がつり上がり、誰かに似ている、それは
「カルロスなにがし」、決して夢の話をしないものだから、
レバノンに連れていくぞ!ヒャーっとなり、おかみさんは
おまえさん、どんな夢を見たんだい?というオチである。
「お祭佐七」は圓生師匠の録音を聞いているが、佐七は
仲間と品川に出掛け、居残りの人質で置いてこられるが、
それに加えて、今回は、その後の佐七が鳶に加わるのを
許されるところも追加された。芝居の一幕なのだそうで、
噺としては、小満ん師匠のオリジナルである。「船徳」の
徳さんと一緒で、最初はちょっと抜けている。それが後に
一流の鳶となり、お祭佐七と呼ばれて評判となるのだが、
ここではとぼけて面白い。佐七は若旦那と呼ばれるが、
元は武士である。仲入り後は「藪入り」で、時期はまさに
いまの噺で、そして忠(チュー)で子年の今年の噺である。
この正月は、「藪入り」が流行してもおかしくない状況か。
記録上は、師匠は昔から「藪入り」を何度も演っているが、
この十数年で私ははじめて聞く。親子の情でいい噺だ。
今回ので、これまで聞いたことのないはじめての台詞は、
父親が熱を出し、子に会いたいと手紙を出したところで
「会っちゃいけないことはわかっていたけれど、あれは、
熱がいわせたことだよ」と。病で気が弱くなって子を想う、
その心がよく表れたいい台詞である。楽しく、実に深い。
ということで、次回は3月13日(金)の第302回、
「ふぐ鍋」「越の海」「首提灯」の三席。楽しみだ。

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