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2020年1月17日 (金)

内田光子 2

内田光子でシューマンの作品を聞いていく。
クライスレリアーナ 作品16、謝肉祭 作品9
1994年5月にスネイプ・モールティングスで収録。
本当に素晴らしい演奏で、まずその驚異の運動性、
鮮やかな切れ味に感動。細やかな表情の美しさ。
シューマンの音楽の奥深くに存在する熱い想いを
しっかりと引き出して、雄弁に語っているのだけど、
造形的にはスッキリと見通しよく、端正な佇まい。
あくまでも透明な仕上がりである。天才的な感覚と
非常に緻密に丁寧な作業で作り上げられた表現が
完璧なバランスで、間違いなくこれは究極である。
内田光子のクライスレリアーナは、この録音の頃、
サントリーホールで聞いており、その集中力は、
何かにとり憑かれているかのような凄まじさで、
シューマンの音楽に秘められた狂気が滲み出し、
悪魔が舞い降りてきているような衝撃であった。
それは忘れられない。30年近くたって宝である。

DECCA 475 8260

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