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2020年3月13日 (金)

第302回 柳家小満んの会

13日の小満んの会で、夕方から日本橋へ。
相鉄でたまたまJR直通の新宿行が来たので、
武蔵小杉まで乗って、横須賀線に乗り換え。
開業から三か月半、やっと乗ることができた。
日本橋への行き方にこういう方法もあるか。


柳家市松:道灌
柳家小満ん:ふぐ鍋
柳家小満ん:越の海
柳家小満ん:首提灯


小満ん師匠の「ふぐ鍋」は聞いていないと思ったら、
はじまってすぐにマクラで、これは聞いているなと
昨年正月の横浜の会で演じられていた。思い出した。
一八と旦那の関係で幇間のよいしょ風景というのは、
小満ん師匠はいつもながらの絶品でぴったりである。
そしてマクラでのふぐに関する研究発表が面白くて、
誰でも知っているふぐの恐ろしさだけど、この話題が
噺を膨らませ、鍋を恐々と食べる伏線となっている。
事前に調べないようにしたけれど、会の案内ハガキで
相撲の話題であったので、越の海とは四股名かなと
思ってはいたが、講談で「越の海の出世相撲」という、
名前は越の海勇蔵だそうである。噺の印象としては
まさしく落語であり、その一方で講釈師が語ったなら、
いかにも講談であろう。柏戸が師匠で谷風に雷電と
江戸相撲の歴史講釈の感じではなく、面白かった。
「首提灯」は間違いなく、師匠で聞くのははじめてだ。
江戸幕末の試し斬りや落語の「館林」に「胴切り」と
いろいろな小噺を前半に「首提灯」は思ったよりも
短い噺のようだ。久しぶりに聞いたけれど、この侍は
試し斬りの類いではなく、江戸勤番になったばかりで
麻布への帰り道がわからなくなった。迷子の田舎侍。
斬られる男は、博打で稼いだ酔っぱらいで、品川への
遊び客である。というので、現場は芝山内の愛宕下、
鈴ヶ森ではないけれど、試し斬りや盗賊が出るらしい。
笑えたのは、「オイオイ」と呼び止められたので、以後、
侍のことを「叔父さん」と呼ぶ。尋ね方が悪かったので、
江戸っ子は説教をはじめ、挙げ句の果てに喧嘩になり、
唾を吐きかけて、この狼藉者!となる。「棒鱈」と同じで
田舎侍を嫌う江戸っ子の恐いもの知らずの振舞いだ。
そこで思い当たるのが、今回の三席で共通となるのは
「恐いもの知らず」ということであろうか。ふぐを食べる
恐いもの知らずの「ふぐ鍋」にはじまって、越の海は
知らぬがゆえに横綱の谷風、大関の雷電に挑戦して、
そして人斬り侍に平気で挑んでいく江戸っ子である。
まあ、今回も偶然であろう。共通項は見つかるもの。
ということで、次回は5月13日の水曜日で第303回、
「片棒」「五段目」「天災」の三席である。楽しみだ。
マスクのいらない平和な世界に戻っていてほしい。

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