« 2020年4月 | トップページ | 2020年6月 »

2020年5月31日 (日)

フリードリヒ・グルダ 5

フリードリヒ・グルダによるモーツァルトで
ピアノ協奏曲 第25番 ハ長調 K.503
ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595
クラウディオ・アバド指揮ウィーンフィルと協演、
1975年5月にウィーン楽友協会大ホールで収録。
グルダ自身がこの演奏について、アバドの指揮が
テンポが遅くて、弾いていて退屈したというのを
記事で読んだのだが、たしかに遅い。それゆえに
ウィーンフィルの細やかで繊細な表現が聞こえるし、
グルダも表情豊かに弾いているのだけど、後で
反省が残ったようなのである。ウィーンでのこの
モーツァルトのピアノ協奏曲も1974年と75年の
これらの4曲で終わってしまった。しかし最後の
変ロ長調などは、極上の美しさで実に魅力的だ。
いきいきとしていないグルダの演奏というのは、
惜しい気もするけれど、ウィーンフィルは名演。

DG F28G22023

| | コメント (0)

2020年5月30日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「きつねうどんになぜ油揚げをのせるのか?」
明治時代に大阪市中央区の宇佐美要太郎は、
うどん屋の「たこ竹」で修行していたが、廃業し、
独立して、うどん屋をはじめた。新しいうどんを
作りたいと考えていたが、こんこんさん(稲荷)に
お供えのいなり寿司が置かれているのを見て、
甘辛い味付けのお揚げを考案した。お客が、
うどんの上に勝手に甘辛いお揚げを乗せて、
食べてみたところ、それがおいしく、味を改良し、
油揚げを乗せたうどんを作り、こんこんさんと
名付けた。その後、きつねうどんで親しまれた。


「洗濯物の生乾きの臭いのはなぜか?」
洗濯をしても皮脂汚れやタンパク質が残り、
部屋干しによりモラクセラ菌が繁殖する。
菌の出すフンが臭いの原因と考えられる。
風通しよく、日に当てると菌の繁殖を防げる。
部屋干しの場合には、60℃のお湯に付けたり、
濡れた状態でアイロンをかける、乾燥機で
(住宅用よりもコインランドリーの方がよい)
洗濯物を乾燥させるなどで菌を撃退できる。
酸素系漂白剤に付けてから洗濯してもよい。


「お願いするときなぜ上目使いをするのか?」
上目使いをした方がかわいく見えて、お願いが
通ることが多い。上目使いは、目が大きくなり、
顎が小さくなって、赤ちゃんの顔のように見える。
赤ちゃんを守ってあげたい、助けてあげたいという
保護感情を揺さぶり、自分に有利な状況を作る。

| | コメント (0)

2020年5月29日 (金)

キース・ジャレット 48

1989年のキース・ジャレットを聞いている。
ECMのTributeでケルンでのライブ録音。
I: Lover Man, I Hear a Rhapsody,
Little Girl Blue, Solar, Sun Prayer
II: Just in Time, Smoke Gets in Your Eyes,
All of You, Ballad of the Sad Young Men,
All the Things You Are,
It's Easy to Remember, U Dance
1989年10月15日にケルン・フィルハーモニーで収録。
ゲイリー・ピーコックとジャック・ディジョネットとのトリオ。
1989年10月のヨーロッパ・ツアーからオスロの後は、
ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールを経て、
ドイツの各地を巡り、そのうちケルンでの演奏である。
CD2枚で全曲が収録されているのではないかと思うが、
それはよほど出来がよかったのか、実際に聞いても
本当に素晴らしくて、演奏時間の長さにも表れている。
考えてみると1970年代のあの強烈な世界観からは、
すっかり毒も抜けて、そろそろキース・ジャレットも
洗練の極みである。このトリオでの活動も7年目か。
完成度が高いのだが、この先は名盤の連続である。

ECM 1420/21 847 135-2

| | コメント (0)

2020年5月28日 (木)

アレクシス・ワイセンベルク 5

1970年のアレクシス・ワイセンベルクを聞いている。
プロコフィエフのピアノ協奏曲 第3番 ハ長調
ラヴェルのピアノ協奏曲 ト長調
小澤征爾の指揮によるパリ管弦楽団と協演、
1970年5,10月にパリのサル・ワグラムで収録。
ワイセンベルクの独特の硬質なタッチで力強い表現。
明解な音色で強烈な打鍵はいかにもの仕上がりだ。
実際の音とは少し違うであろうモノトーンなピアノは、
録音によるものであり、それに比べると小澤征爾の
パリ管弦楽団から引き出す豊かで色彩的な音色は、
実に魅力的である。プロコフィエフとラヴェルという、
モダンな協奏曲において、プロコフィエフにはロシア、
ラヴェルにはフランス風の洒落という、それぞれの
特色が巧みに描きわけられ、若き日の小澤征爾の
柔軟な発想には惹きつけられるのだが、その上で
ワイセンベルクが自在に弾きまくるという、面白い。

Warner 0825646139514

| | コメント (0)

2020年5月27日 (水)

ゲオルグ・ショルティ 38

サー・ゲオルグ・ショルティ指揮ウィーンフィルによる
ワーグナーの楽劇「ジークフリート」から第3幕、
1962年5,10,11月にウィーン・ゾフィエンザールで収録。
この第3幕から音楽も情景もすっかり切り替わるが、
重厚な響きと第1場のウォータンの迫力の歌声であり、
そこにショルティの引き締まった指揮とウィーンフィルの
きめ細かな表現が一体となって、何と素晴らしいことか。
ショルティは全く隙のない完成度と全体を見渡せている、
完璧なコントロールなのだけど、1950年代の終わりから
ウィーンの国立歌劇場で指環を指揮していたのだろうか。
わかっているのは、コヴェントガーデン王立歌劇場では
上演を指揮した録音が残されている。そしてバイロイトで
指環を指揮したのは、1983年の一年のみ。情報が欲しい。
ジークフリートが魔の炎を越え、ブリュンヒルデと出会い、
ヴィントガッセンと再び登場のビルギット・ニルソンだが、
後半の素晴らしさはいうまでもなく、釘付けの感動だ。
次回は「神々の黄昏」で最後の1964年の録音となる。

DECCA 478 8370

| | コメント (0)

2020年5月26日 (火)

ゲオルグ・ショルティ 37

サー・ゲオルグ・ショルティ指揮ウィーンフィルによる
ワーグナーの楽劇「ジークフリート」から第2幕、
1962年5,10,11月にウィーン・ゾフィエンザールで収録。
ショルティの独特なシャープで研き抜かれた表現だが、
音楽は実に豊かな仕上がりで、この透明感と濃密さの
絶妙なバランスには感動してしまう。雄弁な演奏である。
激しさと力強さ、恐るべき重厚な響きとウィーンフィルの
美しい音色が共存する。「ジークフリート」の第2幕は、
本当に素晴らしい物語と音楽で、私は大好きである。
アルベリヒの存在が指環の全体において重要であり、
ここでの第1場でさすらい人ウォータンと対峙するが、
「ラインの黄金」に続いて、グスタフ・ナイトリンガーが
歌っている。ミーメもファフナーも個性的で実に面白い。
ジークフリートは、ファフナーを倒し、ミーメも殺して、
成長していくが、小鳥に導かれ、旅立っていくところで
やはりウォルフガング・ヴィントガッセンは最高である。

DECCA 478 8370

| | コメント (0)

2020年5月25日 (月)

ゲオルグ・ショルティ 36

サー・ゲオルグ・ショルティ指揮ウィーンフィルによる
ワーグナーの楽劇「ジークフリート」から第1幕、
1962年5,10,11月にウィーン・ゾフィエンザールで収録。
ショルティの「ジークフリート」は素晴らしい。感動的だ。
最前列で首を突っ込みながら聞いているような迫力で、
音の鋭さも厚みのある圧力もこの上ない興奮である。
何というリアリティ。ショルティの新鮮な感覚も魅力だし、
ウィーンフィルも考えられないぐらいに勢いある響きだ。
ミーメのゲルハルト・シュトルツェが、存在感があって、
ウォルフガング・ヴィントガッセンのジークフリートが、
また何とも清々しい。そして引き続き、さすらい人で
ハンス・ホッターが登場している。とにかくこれは最高。
第1幕は対話のみで緊迫の場面が展開されていくが、
非常に引き込まれて、こんなにも面白いことはない。
第3場の後半でその集中力と盛り上がりには驚く。

DECCA 478 8370

| | コメント (0)

2020年5月24日 (日)

5月24日の感想

20200524

新型コロナウイルスの一日の感染者数を
自分でグラフにしたら、何か発見があるか?
6日以降、感染者数は減っていて、この数日は
ほとんど出なくなっていたので、収束であり、
終息ともいえるのではないかと思っていたが、
緊急事態宣言の解除も決まりという段階に来て、
今日の東京は少し増えたようだ。なぜここで。
一方でこのまましばらく減った上で、次にまた
増えはじめた際には、それは第二波であろう。

| | コメント (0)

フリードリヒ・グルダ 4

フリードリヒ・グルダによるモーツァルトで
ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467
クラウディオ・アバド指揮ウィーンフィルと協演、
1974年9月にウィーン楽友協会大ホールで収録。
昔から大好きな演奏でモーツァルトの決定盤である。
グルダはベーゼンドルファーを弾いていると思うが、
ピアノの音色の美しさともちろんウィーンフィルも
まさにこれこそ極上の響きなのであり、感動する。
ウィーンの正統的なスタイルではあるが、その中で
グルダは独特な表情付けをふんだんに行って、
決してはみ出ることはなくて、格調高さと同時に
ロマンティックな演奏であることに気付かされる。
ハ長調では、グルダ自身のカデンツァを用いて、
各所での装飾音も独特な効果を上げているし、
ますますグルダの世界観が発揮されている。

DG 415 842-2

| | コメント (0)

2020年5月23日 (土)

エマーソン弦楽四重奏団 21

エマーソン弦楽四重奏団のベートーヴェンを聞く。
弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調 作品59-3
弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 作品95
1994年12月にアメリカ芸術・文学アカデミーで収録。
このラズモフスキー第3番は、昔から大好きである。
そして「セリオーソ」はエマーソン四重奏団の代表曲だ。
かつて聞いたことのない鋭利な感覚が冴えわたって、
何という鮮やかな演奏か。ちょっとやりすぎの感があり、
信じられないような気持ちよさに感動。本当にすごい。
これが絶対とは思わないが、極致なのは間違いない。
ベートーヴェンの緻密さが、とことん追求されており、
重みはないが、深い陰影が立体感を生み出している。

DG 477 8649

| | コメント (0)

2020年5月22日 (金)

キース・ジャレット 47

1989年のキース・ジャレットを聞いている。
ECMのStandards in Norwayでオスロでのライブ録音。
All of You, Little Girl Blue, Just in Time, Old Folks,
Love is a Many Splendored Thing, Dedicated to You,
I Hear a Rhapsody, How About You?
1989年10月7日にオスロ・コンサートホールで収録。
ゲイリー・ピーコックとジャック・ディジョネットとのトリオ。
この1989年10月は、ヨーロッパの各都市をまわって、
そのうちのオスロとケルンでの公演がCD制作されている。
ツアーの前半にストックホルム、コペンハーゲン、オスロと
北欧の三都市を訪れた。ここでのツアーの特徴というのは、
クラシックの名門ホールが会場であり、やはり場所により
演奏の方向性にも影響が出るものか、オスロでの演奏も
雰囲気や会場の空気に独特なものが感じられる。それは、
なにか優しい感じがするし、穏やかな時間が流れていて、
心地よくて、激しさや緊張よりもリラックスの空間である。

ECM 1542 521 717-2

| | コメント (0)

2020年5月21日 (木)

ダニエル・バレンボイム 44

ダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンで
エルガーの交響曲 第1番 変イ長調 作品55
2015年9月19,21日にベルリンのフィルハーモニーで収録。
この交響曲 第1番は、どうも難しいイメージがあって、
でもバレンボイムの演奏では、隅々にまでじっくりと
濃密に歌い込まれている印象があって、エルガーの
独特な音色だし、そろそろ好きになってきたようだ。
バレンボイムの音の作り方はやはりシンフォニックで
この時代の作曲家は少なからずどこかでワーグナーの
影響を受けているものだけど、指揮者によって、それを
表に出す人とそうでもない人とあって、バレンボイムは
自然とワーグナー風の音色がにじみ出てくるのであり、
その辺も私の好みではある。素晴らしい演奏で楽しめた。

DECCA 478 9353

| | コメント (0)

2020年5月20日 (水)

ゲオルグ・ショルティ 35

サー・ゲオルグ・ショルティ指揮ウィーンフィルによる
ワーグナーの楽劇「ワルキューレ」から第3幕、
1963年10,11月にウィーン・ゾフィエンザールで収録。
「ワルキューレ」第3幕も名場面だが、ショルティは、
基本的にはシャープな音作りで音楽を明瞭に聞かせ、
そこに巨大な迫力が絶妙に持ち込まれて、感動的だ。
ここでの音楽も勢いだけで突き進むのではなくて、
第3場になるとウォータンとブリュンヒルデによる
長い対話となり、そういうところでの精妙な印象は
実に引き込まれる。ウォータンの告別の独白から
魔の炎の音楽では、ウィーンフィルが透明な響きで
この上なく輝きに満ちた音色であり、とにかく最高。
ハンス・ホッターは引き続き、楽劇「ジークフリート」で
さすらい人で出演しているので、この先も楽しみだ。

DECCA 478 8370

| | コメント (0)

2020年5月19日 (火)

ゲオルグ・ショルティ 34

サー・ゲオルグ・ショルティ指揮ウィーンフィルによる
ワーグナーの楽劇「ワルキューレ」から第2幕、
1963年10,11月にウィーン・ゾフィエンザールで収録。
第2幕はますます研き抜かれた音でこれは素晴らしい。
ウィーンフィルの細やかな表現力を最大限に引き出して、
艶やかで美しい響きが魅力だが、激しさと迫力も十分。
感動的である。「ワルキューレ」の第2幕は大好きだ。
苦悩のウォータンをハンス・ホッターが重厚に歌い、
ビルギット・ニルソンのブリュンヒルデが存在感ある。
1960年からバイロイトでブリュンヒルデを歌っていたが、
1961年と1962年は、「ワルキューレ」の出番はなく、
「ジークフリート」と「神々の黄昏」のみであったようだ。
つまり「ジークフリート」第3幕以降の後半に出演。
ブリュンヒルデと同様にイゾルデが当たり役であった。
フリッカはクリスタ・ルードヴィヒで35歳のときである。
第4場のジークムントとジークリンデの登場以降も
研ぎ澄まされて、最高の感動。まさに陶酔である。

DECCA 478 8370

| | コメント (0)

2020年5月18日 (月)

ゲオルグ・ショルティ 33

サー・ゲオルグ・ショルティ指揮ウィーンフィルによる
ワーグナーの楽劇「ワルキューレ」から第1幕、
1963年10,11月にウィーン・ゾフィエンザールで収録。
嵐の前奏曲はものすごい迫力で骨太にはじまるのだが、
幕が開くとさらに驚くべき精妙な響きで入念に歌われ、
繊細な音色ながら強い信念と確信に満ちた響きであり、
やはりこのショルティの指環は、歴史に残る名盤だ。
60年前の演奏ということなのだけど、書いている通り、
不思議なぐらいに現在の演奏と変わらないのであり、
いま、目の前で生まれているような瑞々しさがある。
それは歌手にもいえ、第1幕の3人は素晴らしいが、
ジークムントのジェームズ・キング、ジークリンデを歌う
レジーヌ・クレスバン、そして第2場でのフンディングは
ゴットローブ・フリックであり、全く集中力が途切れない。
最高の名場面なのだけど、ここまでの感動は宝である。

DECCA 478 8370

| | コメント (0)

2020年5月17日 (日)

5月17日の感想

20200517

新型コロナウイルスの一日の感染者数を
自分でグラフにしたら、何か発見があるか?
その続きで、数では3月上旬の程度にまで
戻ってきた感があり、このまま減少が続けば、
ヨーロッパ型コロナの感染も一度は収束とも
いえると思うのだが、その先に増えるならば
第二波ということで追わなければならない。

| | コメント (0)

ウラディーミル・アシュケナージ 25

アシュケナージによるベートーヴェンで
ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 作品53
ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57
1988年9月にアーラウのザールバウで収録、
ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2
1989年6月にルツェルンのクンストハウスで収録。
アシュケナージの1970年代の全集とは別の録音で
その後にここでの3曲と後期の3曲(作品109-111)が
再録音されている。ギレリスの演奏を聞いた後であり、
あの硬質な響きからするとアシュケナージのピアノには
歌があふれている。実に抒情的なベートーヴェンだ。
「熱情」ですら歌心が感じられる表現であり、この辺に
アシュケナージの独特の存在感がある。終楽章では
流れのいい速度感覚も魅力だし、集中力が高まる。
このCDも久しぶりに聞いたが、なんとも懐かしい。

DECCA 425 838-2

| | コメント (0)

2020年5月16日 (土)

エミール・ギレリス 14

エミール・ギレリスによるベートーヴェンで
ピアノ・ソナタ 第15番 ニ長調 作品28
ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 作品31-2
1982年4月21,22日、1981年10月8-12日に
ベルリンのイエス・キリスト教会で収録されている。
作品28「田園」のスローテンポが非常に印象的だが、
一点の揺るぎもなく、ひとつひとつの音をしっかりと
音楽を明確に響かせるためで、この硬派な解釈は
いかにもギレリスという仕上がりである。明るさや
表情付けも存在しているのだけど、とにかく硬質で
この隙のない音楽には、親しみやすさが欠けて、
しかしそこがまたファンにはたまらないのである。
1981年の「テンペスト」では、さらに研ぎ澄まされて、
動きを抑制した中に鋭い緊張感を生み出しており、
それが終楽章になると先のステージへと進んで、
力が抜け、解放されていくのには深い感動がある。

DG 419 161-2

| | コメント (0)

2020年5月15日 (金)

エミール・ギレリス 13

エミール・ギレリスによるベートーヴェンで
ピアノ・ソナタ 第3番 ハ長調 作品2-3
ピアノ・ソナタ 第18番 変ホ長調 作品31-3
1981年10月8-12日にベルリンのイエス・キリスト教会。
わかったのは、最初にLPレコードで発売されたときは、
第3番と第15番で一枚、そして第17番と第18番で
そうした組み合わせであったということのようである。
私が知っているのはその後で、第15番と第17番で
「田園」と「テンペスト」のCDが当たり前であったので、
第3番と第18番で聞くことにした。ギレリスは最高。
明瞭な音色がいきいきと躍動し、そして音楽は明確。
端正で立体的な造形はこだわりを追及した完成度で、
なんて心地のよいことか。極めて硬質な完璧さが、
ファンにとってはたまらない喜びの響きなのである。

CDR973

| | コメント (0)

2020年5月14日 (木)

ダニエル・バレンボイム 43

ダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンで
エルガーの交響曲 第2番 変ホ長調 作品63
2013年10月28日にベルリンのフィルハーモニーで収録。
この数年、イギリスの作曲家やその作品が好きになって、
特にウォルトンとヴォーン・ウィリアムズが好みなのだが、
イギリスといえば、やはりエルガーである。今年も聞こう。
バレンボイムらしい重厚な音だが、その中できびきびと
鋭く動き回る細やかな表情作りはいかにもの印象である。
この交響曲第2番は、最初に聞いたのがプレヴィン盤で
私の基準になっているのだけど、プレヴィンと比べると
かなり作り込まれている感じもあって、個性的でもあるし、
そこが面白さである。ワーグナーからの引用ともいえる、
正しいかわからないが、そう聞こえてくる箇所があって、
少々それには驚いた。この第2番は本当に素晴らしい。
一方で第1番がどうも難関で、次回は勉強したいと思う。

DECCA 478 6677

| | コメント (0)

2020年5月13日 (水)

ミハイル・ルディ 1

ミハイル・ルディでラフマニノフを聞いている。
ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
マリス・ヤンソンス指揮サンクトペテルブルク・フィル、
1990年12月16-19日にサンクトペテルブルクで収録。
ヤンソンスの指揮によるラフマニノフの交響曲全集、
ピアノ協奏曲全集を収めたボックスからの一枚だが、
最初に録音されたのが、ミハイル・ルディとの協演で
このピアノ協奏曲であった。収録順に聞いていきたい。
ミハイル・ルディも派手さや濃厚な表現は求めないし、
ヤンソンスはこの頃からシャープな音作りが基本で、
しかし要所でシンフォニックな響きが鳴り出すのには、
なんともうれしくなってしまって、やはり魅力的である。
色彩を出さずにそれゆえの透明感であふれており、
鮮やかな響きが冴えわたって、スッキリとしている。
このとき、同時にチャイコフスキーのピアノ協奏曲が
収録されているのだが、そちらはまた改めて聞く。

WARNER 0825646278275

| | コメント (0)

2020年5月12日 (火)

ゲオルグ・ショルティ 32

サー・ゲオルグ・ショルティ指揮ウィーンフィルによる
ワーグナーの楽劇「ラインの黄金」で第3場と第4場。
1958年9,10月にウィーン・ゾフィエンザールで収録。
「ラインの黄金」の後半を聞いている。第3場途中から。
ショルティの切れ味いい音は60年前に現代の感覚で、
細部にまで緻密に音を拾っているのと録音の方でも
それを明瞭に表現して、この新鮮さは最大の魅力だ。
歌手についても同様のことがいえて、古さを感じず、
ウォータンはジョージ・ロンドンが歌い、アルベリヒは
グスタフ・ナイトリンガー、すごく魅力的な存在なのが、
セット・スヴァンホルムのローゲである。第3場での
パウル・クーエンのミーメも印象的。実に素晴らしい。
ジョージ・ロンドンはこの指環の配役が有名だからか、
ウォータンのイメージがあったのだが、調べてみると
バイロイトでは、アンフォルタスとオランダ人であった。
グスタフ・ナイトリンガーのバイロイトへの出演も長く、
1952年から1957年、さらに1965年から1975年に
アルベリヒを歌い続けている。アルベリヒ一筋という
そんな印象だが、1954年からはクリングゾルも歌い、
クナッパーツブッシュの「パルジファル」に出演して、
1966年のブーレーズの最初の年まで歌い続けた。

DECCA 478 8370

| | コメント (0)

2020年5月11日 (月)

ゲオルグ・ショルティ 31

サー・ゲオルグ・ショルティ指揮ウィーンフィルによる
ワーグナーの楽劇「ラインの黄金」で第3場前半まで。
1958年9,10月にウィーン・ゾフィエンザールで収録。
ショルティの「ニーベルングの指環」を聞いていきたい。
まさに歴史的な録音であり、指環の代表的な名盤だ。
62年前ということになるけれど、音が驚異的によくて、
いま目の前で音楽が生まれているような印象がある。
これは不思議な感覚で、本当に時間を感じさせない。
同じ時期でもクナッパーツブッシュやカイルベルトは、
時代的な空気があって、録音状態にもよるというのと
もちろんそれがいいという魅力もあるのだが、こちらの
ショルティの演奏には古さというのを感じない。それは
現在の演奏スタイルの原点というのは、ここにあって、
この名盤は過去ではなく、いまも生き続けているのだと
そうしたことを思わせるのである。ショルティはこのとき、
まだ45歳で若く、新鮮な感性により未来に通じる音楽を
ここで生み出していたということもいえると思うのだが。
歌手に関しても同じことがいえて、今日、聞ける演奏と
少しも違和感がないけれど、それについては改めて。

DECCA 478 8370

| | コメント (0)

2020年5月10日 (日)

落語につぶやき 304~かぼちゃや

三尺の路地入ってきて、六尺の天秤回るわけねえやな
という、与太郎が行き止まりの路地に入ってきて、
路地の幅が三尺しかないところで、六尺の天秤棒を
担いでいるものだから、回れなくなってしまって、
棒を持ちかえればいいじゃねえかと教えてもらい、
ああ、回れたって、与太郎のこの場面が好きで、
落語では当たり前に出てくる尺貫法の表現だが、
現在はわからなくなっているので、確認しておく。
一尺は30.3cmなので、三尺の路地幅は90.9cm、
担いだ六尺の天秤棒は181.8cmということになる。

| | コメント (0)

イゴール・レヴィット 10

イゴール・レヴィットによるベートーヴェンで
ピアノ・ソナタ 第16番 ト長調 作品31-1
2019年1月10-13日にハノーヴァーで収録、
ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 作品31-2
2018年6月20-23日にノイマルクトで収録、
ピアノ・ソナタ 第18番 変ホ長調 作品31-3
2019年1月10-13日にハノーヴァーで収録。
全体に爽快感のある速めのテンポ設定だが、
ト長調では、ときにゆったりと表情豊かであり、
対比が効いて、作品の諧謔が活かされている。
それが「テンペスト」になると抑制の方向になり、
ギスギスした激しさより滑らかな流れになって、
これが実にいい。各楽章間での性格の違いを
描きわけていくことも重要な要素だが、一方で
ここでの3曲の方向性の違いを明確にするのも
仕上がりの印象に大きく影響してくるのである。
変ホ長調になると推進力はさらに増して快速、
流れるように真っすぐに突き進んでいくのだ。
2013年に録音された後期のソナタに比べて、
2019年の演奏は、より自由に大胆な音楽で
個性も強く発揮されているように思われる。

SONY 19075843182

| | コメント (0)

2020年5月 9日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「ツバメはなぜ人の家に巣を作るのか?」
ツバメは春に東南アジアから日本へ移動してくる。
エサとなる小さな虫が大量に発生するからである。
天敵のカラスやヘビを避けるため、人間の近くに
巣を作る。人のいない場所には巣を作らない。
安全だとわかると毎年、同じ場所に巣を作って、
よって同じ家の軒先にくる。農作物の害虫を
食べてくれるので、人にとっても助かる存在で、
ツバメが巣を作る家は幸福だといわれてきた。


「電子レンジはなぜチンと鳴るのか?」
昭和36年頃の高度経済成長期に電子レンジは
売り出された。出来上がったことに気付かなくて、
冷めてしまったというクレームが入った。当時は
業務用で、飲食店の厨房で使用されていたが、
うるさい場所でも気付けるような音を探していた。
社内リクリエーションでサイクリングに出掛けて、
狭い道で自転車のベルにまわりの人が振り向き、
誰もが気付く自転車のベルをタイマーに搭載した。


「小学生はなぜランドセルを背負っているのか?」
明治10年に学習院初等科が開校され、当時は
家庭環境の差が激しかったため、使用人に荷物を
運ばせる子もいれば、自分で風呂敷包みに入れて、
通ってくる子もいた。教育は平等であるべきと考え、
自分の足で背のうを背負って通学することとした。
背のうはオランダ語でランセルであり、それが語源。
明治20年には伊藤博文が大正天皇に献上している。
後に昭和30年頃の高度経済成長期にランドセルは、
全国に広まった。男の子が黒、女の子が赤なのは、
当時の染色技術で二色だけであったからである。
ランドセルは両手が空いて安全、軽量化も進み、
転んでも頭を打たないなどの様々な利点がある。

| | コメント (0)

2020年5月 8日 (金)

エマーソン弦楽四重奏団 20

エマーソン弦楽四重奏団のベートーヴェンを聞く。
弦楽四重奏曲 第1番 ヘ長調 作品18-1
弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調 作品59-1
1994年11月にアメリカ芸術・文学アカデミーで収録。
エマーソン弦楽四重奏団によるベートーヴェンの
弦楽四重奏曲全集を収録された順に聞いている。
この組み合わせで聞いてみると第1番の冒頭で
ラズモフスキー第1番と似ているって、なるほど、
どちらもヘ長調であった。相性のよさと統一感だ。
スッキリと気持ちも晴れ渡る鮮やかな響きであり、
相変わらず切れ味の鋭い音作りは快調である。
シンフォニックな響きの立体感はもちろんのこと、
緩徐楽章での厳粛さにはさらに深い感動がある。

DG 477 8649

| | コメント (0)

2020年5月 7日 (木)

キース・ジャレット 46

1993年のキース・ジャレットを聞いている。
ヘンデルの組曲を集めた一枚、ピアノで演奏。
組曲 ト短調 HWV452、組曲 ニ短調 HWV447、
組曲 第2集 第7番 変ロ長調 HWV440、
組曲 第1集 第8番 ヘ短調 HWV433、
組曲 第1集 第2番 ヘ長調 HWV427、
組曲 第1集 第4番 ホ短調 HWV429、
組曲 第1集 第1番 イ長調 HWV426、
1993年9月にニューヨーク州立大学で収録。
キース・ジャレットを年代順に聞いてきており、
ちょっと寄り道しているのだが、さらにもう一枚。
ヘンデルの組曲をピアノで演奏して、ここでも
ジャズのイメージは、全くどこにも見られない。
実に堅く、誠実な姿勢で作品に向き合っている。
真面目に真剣なので、面白さは感じられないが、
ピアノの楽器の魅力に忠実で、音色は美しい。

ECM1530 445 298-2

| | コメント (0)

キース・ジャレット 45

1993年のキース・ジャレットを聞いている。
ECMのBridge of Lightで作曲家としての作品集。
ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための悲歌
オーボエと弦楽オーケストラのためのアダージョ
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
ヴィオラと管弦楽のためのBridge of Light
1993年3月にニューヨーク州立大学で収録。
ちょっと脱線をして、Book of Waysを出してみたら
改めて聞いてみると思っていた以上によかったので
さらに寄り道で作曲家キース・ジャレットの作品集。
これに関しては、当時に聞いてもいま聞き直しても
キース・ジャレットの存在がどこにも感じられない。
ヴァイオリン・ソナタでは、ピアノを演奏しているが、
ショスタコーヴィチのような響きでかなり似ており、
そうした作曲家からの影響が大きいように思われる。

ECM1450 78118-21450-2

| | コメント (0)

キース・ジャレット 44

1986年のキース・ジャレットを聞いている。
ECMのBook of Waysでクラヴィコードの演奏。
1986年7月にルードヴィヒスブルクで収録。
1988年のパリ・コンサートを聞いて、1989年以降、
キース・ジャレットのトリオの名盤が並ぶのだが、
その前にハープシコードによるソロ・アルバム。
実はこのBook of Waysは抜かしてしまおうかと
考えていたのだが、それは当時、聞いたときに
ジャズの印象はなく、あまり興味惹かれなくて、
その思いが残っていて、しかしせっかくなので
聞き直しておこうかと。ハープシコードで鍵盤だが、
響きはギターの音色であり、楽器の特性として、
弦を弾いて音を出すので、そうした音になるのだが、
そこに東洋の響きやアラブ世界を持ち込んでいる。
もちろんバッハの舞曲の要素もここに表れており、
1985年のSpiritsの延長で考えるとよく理解できる。
これまでの流れを踏まえて聞き直したら楽しめた。

ECM1344/45 78118-21344-2

| | コメント (0)

2020年5月 6日 (水)

5月6日の感想

緊急事態宣言は今日までの予定だったわけだが、
月末まで延長され、一方で解除の基準が示されず、
自治体によって、独自の自粛要請の解除の動きも
はじまる見込みなど、自粛の解除が最大の関心だ。
感染被害の大きいアメリカでも経済活動が再開され、
イタリアでも外出禁止の解除、そうした動きの中で
制限を延長する日本が、今後どうなるかは不安で、
同じく一部で活動を再開しているドイツにおいて、
ベルリンのフィルハーモニーは、7月31日まで、
引き続き、閉鎖するとのことを発表した。つまりは
今シーズンは、もうすべての公演が中止である。
国の政策が緩和されても自粛の方向については、
この先も続くというのが世界の共通の認識であり、
日本においても各自が警戒と対策を続けていくと
そうした意識を持たなくてはいけないのであろう。

| | コメント (0)

セルジュ・チェリビダッケ 24

セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘンフィルで
マーラーの亡き子をしのぶ歌(1983.6.30)
R.シュトラウスの交響詩「死と変容」(1979.2.17)
ミュンヘンのヘルクレスザールにおけるライブ録音。
マーラーでの独唱は、ブリギッテ・ファスベンダー。
音楽の聞かせ方も響きの作り方もチェリビダッケは
全く独自の手法があり、興味深いのと実に感動的だ。
限界まで遅いテンポで、重くなりそうなものだけど、
とにかく研き抜かれた表現で細部まで緻密に精妙、
徹底したコントロールは完璧な仕上がりなのである。
「死と変容」での不思議な透明感と浄化の感覚には
強く引き付けられて、やっぱりチェリビダッケは最高。
晩年もよく来日はしていたが、録音を出さない人で
レコードが存在しなかった(海賊盤はあった)ので、
没後の発売を許可していたそうで、現在はこうして
良質な録音を自由に聞けるのは本当にありがたい。

MPHIL 0006

| | コメント (0)

2020年5月 5日 (火)

カール・ベーム 8

カール・ベームの指揮によるウィーンフィルで
ベートーヴェンの交響曲全集を聞いている。
交響曲 第3番 変ホ長調 作品55
「エグモント」序曲 作品84
「コリオラン」序曲 作品62
「プロメテウスの創造物」序曲 作品43
1971年5,9月にウィーン楽友協会大ホールで収録。
カール・ベームの「英雄」は本当に素晴らしい。
大好きである。昔はテンポが遅いと思ったのだが、
一度、この魅力に気付いたなら、実に偉大である。
ゆったりと雄大な音楽ながら、響きは引き締まって、
集中力と緊張感に満ちている。力強い重みに感動。
ウィーンフィルの明るく優雅な音色だが、ベームは
しなやかさよりもしっかりとした骨格を際立たせて、
何とも格調高く、威厳のある空間を生み出している。
序曲も名演で「プロメテウスの創造物」が特に好き。

DG 479 1949

| | コメント (0)

2020年5月 4日 (月)

ヘルベルト・ブロムシュテット 17

ブロムシュテット指揮シュターツカペレ・ドレスデンで
ブルックナーの交響曲 第4番 変ホ長調
1981年9月7-11日にドレスデンのルカ教会で収録。
ブロムシュテットの厳格な音作りが隅々まで徹底され、
研き抜かれた美しさが特長だが、思っている以上に
響きは明るく、渋さよりも暖色系の音色が心地よくて、
実に感動的だ。ドレスデン時代のブロムシュテットは、
若々しい力強さも満ちあふれており、勢いがあって、
本当に素晴らしいブルックナーである。1980年代の
この第4番の最高の名演ともいえるのではないか。
ブロムシュテットのこだわりとその完成度の高さに
すっかり引き込まれて、緊張は途切れることがない。
ドレスデンで録音されたのは、第4番と第7番だが、
他の交響曲もこの時代に残してほしかった。惜しい。
次回はサンフランシスコでの演奏を聞きたいと思う。

DENON COCO-73146

| | コメント (0)

2020年5月 3日 (日)

5月3日の感想

20200503

新型コロナウイルスの一日の感染者数を
自分でグラフにしたら、何か発見があるか?
4月末には東京の感染者も40人ほどに減って、
これは自粛の効果が出ているのではないかと
専門家の指摘がなくても実感があったのだが、
月が変わって、5月1日以降は再び上昇中。
5月になってから、検査体制が変わったとか、
何か理由があるのではないかと思ってしまうが、
いまのところ、報道もなくて、それはわからない。
今日は日曜で少なめに出る日だが、91人。
連休中はずっと少ないかと思っていたので、
これでもやはり多い数字という印象はある。

| | コメント (0)

2020年5月 2日 (土)

エマーソン弦楽四重奏団 19

エマーソン弦楽四重奏団のベートーヴェンを聞く。
弦楽四重奏曲 第5番 イ長調 作品18-5
弦楽四重奏曲 第8番 ホ短調 作品59-2
1994年10月にアメリカ芸術・文学アカデミーで収録。
エマーソン弦楽四重奏団によるベートーヴェンの
弦楽四重奏曲全集を収録された順に聞いている。
生誕とか、没後の作曲家の記念の年で影響されることは
私はあまりないのだが、やはりベートーヴェンは特別で
今年はずいぶんと聞いている。そして聞くとやはりいい。
初期の四重奏曲で作品18には、6曲が含まれているが、
ベートーヴェンの作風で様々な方向性が示されており、
この第5番は、私は好きである。第3楽章が緩やかで
変奏曲の形式となっており、実にベートーヴェンらしい。
ラズモフスキー第2番は傑作だが、力強い緊張感で
エマーソン四重奏団が完璧な統率による激しさを発揮、
今回もこの驚異的な鮮やかさには圧倒されてしまう。
よくいわれるが、作品18と比べるとラズモフスキーは、
全く違う規模で表現の幅が広がり、やはり感動的だ。

DG 477 8649

| | コメント (0)

2020年5月 1日 (金)

ゾルターン・コチシュ 5

ゾルターン・コチシュでベートーヴェンを聞く。
ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 作品2-1
ピアノ・ソナタ 第5番 ハ短調 作品10-1
ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13
ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 作品31-2
1990年8月にハンブルクで収録されている。
ベートーヴェンの記念の年で聞きたくなっているが、
ふとコチシュを思い出して、久しぶりに聞いている。
速いテンポで極端に歯切れがよく、この鮮やかさは
何なのだろうという、あまりの凄さに驚愕なのだが、
快速な印象ながら落ち着き払った佇まいであって、
そこがコチシュの強烈な個性と存在感なのである。
短調で書かれた同じ色合いの作品ばかりを集めて、
極限まで激しさを求めているが、実にクールな印象。
不思議なバランスなのである。そこに夢中になる。

PHILIPS 432 127-2

| | コメント (0)

« 2020年4月 | トップページ | 2020年6月 »