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2020年8月31日 (月)

ジェームズ・レヴァイン 8

ジェームズ・レヴァイン指揮シカゴ交響楽団で
ホルストの組曲「惑星」 作品32を聞いている。
1989年6月にシカゴのオーケストラ・ホールで収録。
名盤で昔から聞いている「惑星」だが、レヴァインの
ボックス・セットで、この夏も暑気払いに聞いている。
とにかく優秀録音で力強い大迫力と美しい音色が
驚異の透明度でいきいきと躍動し、やはり最強だ。
ショルティがシカゴで「惑星」を録音しなかったので、
このCDは待望の一枚であったのかもしれない。
でも考えてみるとレヴァインの「惑星」というのも
意外な組み合わせのように思われる。有名であり、
そういうことはこれまで考えてもみなかったのだが。

DG 0289 482 2464 7

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2020年8月30日 (日)

パーヴォ・ベルグルンド 8

パーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団で
シベリウスの交響曲全集を収録順に聞いている。
交響詩「吟遊詩人」 作品64
1976年6月24日にサウサンプトンのギルドホール、
交響曲 第2番 ニ長調 作品43
1976年11月23,24日にアビー・ロード・スタジオで収録。
キッパリとした音で、辛口のイメージはあるのだが、
ボーンマスでの演奏は、よく鳴っている印象がある。
オーケストラの音色も明るく、積極的な仕上がりだ。
あまりにも有名で聞きすぎている第2番なのであり、
ベルグルンドのような端麗辛口は好ましいのである。
というのは、やはり第2番はいいなって思えるので。

EMI 9 73600 2

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2020年8月29日 (土)

チコちゃんに叱られる

金曜日のチコちゃんは、安倍総理の辞任表明で
放送中止になって、土曜の朝は去年の再放送で
蚊取り線香の渦巻きは、とぐろを巻いた蛇の形。
恐らく金鳥(大日本除虫菊)だと思われるが、
創業者の上山英一郎が、棒状の蚊取り線香を
渦巻きにして発売した。二本を巻いて作った。
シロバナムシヨケギク(除虫菊)に含まれる
ピレトリンがノミ、ダニ、蚊にも効果を発揮。
長さ20cm、40分の棒状の線香を渦巻きにして、
長さ60cmで6時間、効果が持続するようにした。
人は寝ているときも音は聞こえているのだが、
話しかけても起きないのは、脳が安全な音と
判断している。動物にとっては、寝ることは
死との隣り合わせであり、寝ていても音は
脳に届いているが、聞き慣れた音は安全とし、
聞き慣れない音は危険だと感じる。それも
次第に慣れてくると安全だと思うようになる。
日本の国道は、明治18年、1~44の番号を付け、
東京を起点に制定された。1~12号は基幹の道、
13~35号は県庁を結び、36~40号は北海道の道、
その後、57号まで追加。101~244号は二級国道、
以降も追加され、沖縄返還で58号線が追加された。

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2020年8月28日 (金)

キース・ジャレット 60

1996年のキース・ジャレットを聞いている。
ECMのTokyo'96で来日公演からの録音。
It Could Happen To You, Never Let Me Go,
Billie's Bounce, Summer Night,
I'll Remember April, Mona Lisa, Autumn Leaves,
Last Night When We Were Young, Caribbean Sky,
John's Abbey, My Funny Valentine, Song
1996年3月30日に東京オーチャード・ホールで収録。
ゲイリー・ピーコックとジャック・ディジョネットとのトリオ。
きれいに納まっているけれど、全体に落ち着いた感じで
どうも衝撃がない。異常な集中力で突き詰めていく感じ、
そういう空気の漂うライブではなく、心地よいコンサート。
洒落た仕上がりだが、押しつぶされるような力はない。
後半に行くにつれて、音の美しさが際立って感じられて、
会場の空気はますます洗練されて行っているのかも。
都市とホールによって、キース・ジャレットは変わると
いつも思っているのだが、このスタンダード・トリオも
東京ではこういう感じか。皇太子夫妻が臨席していた。

ECM 1666 539 955-2

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落語につぶやき 310~長短

朝日新聞の夕刊に先代文治師匠の「長短」の話題が
載っていて、なかなか煙草の火が点かない長七に
短七がイライラして、勢いよく、はたいた火玉が
袂に入ってしまって、煙が上がりはじめるところで
「着物はつるしを買ったか?反物から仕立てたか?」
聞くそうなのである。これはつまり着物の焼け焦げに
継ぎを当てられるか、ということだそう。なるほど。
つるしとは、店で買える既製服の着物のこと。
ここでも先の着物の直しなど心配していないで
燃え出していることを早く教えてやれ!という。

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2020年8月27日 (木)

ミハイル・ルディ 4

ミハイル・ルディでチャイコフスキーを聞いている。
ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23
マリス・ヤンソンス指揮サンクトペテルブルク・フィル、
1990年12月16-19日にサンクトペテルブルクで収録。
同時にラフマニノフの第2番が録音されているのだが、
そちらはラフマニノフの全集で少し前に聞いたので、
今日は残っていたチャイコフスキーの方を聞いている。
ヤンソンスもスッキリとした音楽を聞かせるし、特別に
強烈な個性を発揮する演奏ではないのだが、鮮やかで
聞けば聞くほどに感じられてくるのは音の美しさである。
ミハイル・ルディは1953年生まれで37歳と思われる。
この後、1990年代にはEMIにいろいろと録音したが、
最近は聞かない。現在はどうしているのか、気になる。

CDR977

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2020年8月26日 (水)

ミシェル・ダルベルト 10

ミシェル・ダルベルトによるベートーヴェンで
ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13「悲愴」
ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2「月光」
ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57「熱情」
2019年6月5日にリヨンのサル・モリエールで収録。
個性的な表現を生み出して、思い入れたっぷりだが、
それが空回りすることはなく、実に説得力があって、
これは最高の感動だ。よく歌い込んで、感情があり、
「月光」の第1楽章など、これまででも最速な演奏で
流れるように弾き進めるが、不思議と風情がある。
音楽を明瞭にして、端正に弾いて、その先にある、
ダルベルトと一体になった音楽が響き出している。
「熱情」も厚みある響きの構造を強調するのではなく、
豊かな表情付けによって、音楽が立体的に鳴り出し、
なんて素晴らしい演奏であろう。記念の年によって、
今回、ベートーヴェンのピアノ・ソナタが5曲出たが、
他の作品も聞いてみたくて、続編を出してほしい。

ladolcevolta LDV78,9

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2020年8月25日 (火)

ミシェル・ダルベルト 9

ミシェル・ダルベルトによるベートーヴェンで
ピアノ・ソナタ 第12番 変イ長調 作品26「葬送」
ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111
2019年2月6日にリヨンのサル・モリエールで収録。
ミシェル・ダルベルトはフランス人だが、ドイツの音楽を
昔から得意にしていて、ベートーヴェン・イヤーの企画で
今年はこの選曲になっていると思うが、実に素晴らしい。
余裕も風格もあって、かなり自由に表情付けしていると
独自のスタイルを示していると思うのだが、緻密であり、
音楽の構造を明瞭に描き出して、何よりも鮮やかだ。
切れ味のよいリズム感で、一方で音色は深みもある。
重みのあるしっかりとした響きと鋭く推進力のある動き、
多彩な表現が巧みにコントロールされて、感動した。
この数年、毎年、CDを一作ずつ制作しているけれど、
ベートーヴェンのピアノ・ソナタが聞けるのはうれしい。

ladolcevolta LDV78,9

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2020年8月24日 (月)

ウラディーミル・アシュケナージ 28

ウラディーミル・アシュケナージによるバッハで
フランス風序曲 ロ短調 BWV831(2013.10.28,29)
イタリア風アリアと変奏 BWV989
協奏曲 ニ短調 BWV974(2014.4.25)
イタリア協奏曲 BWV971(2013.10.28,29)
サフォークのポットンホールで収録されている。
アシュケナージのバッハは、ピアノの表現に徹して、
バロック的な即興は加えず凝縮された仕上がりで
その強い集中力に引き込まれる。前半はフランス、
後半はイタリア風の様式による作品が特集されて、
しかしその辺は、私はあまり知らずにわからない。
解説にあるのはフランス風序曲とイタリア協奏曲が
同じ曲集に収録されて、そもそも対比をなしている。
ロ短調とイタリア協奏曲のヘ長調が、調性の点でも
両極にあって、この選曲には意味があるということ。
しかし実感として、それも私は、あまりよくわからず、
楽典はおいても、やはりイタリア協奏曲は名曲だ。

DECCA 478 6773

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2020年8月23日 (日)

アレクシス・ワイセンベルク 6

アレクシス・ワイセンベルクの1960年代の名盤。
ラフマニノフのピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 作品30
ジョルジュ・プレートル指揮シカゴ交響楽団と協演、
1967年11月27,28日にシカゴ・オーケストラ・ホール、
バルトークのピアノ協奏曲 第2番
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団、
1969年11月10,12日にフィラデルフィア・タウンホール。
ワイセンベルクが好きになったのって、このCDだったと
1980年代の後半には、ワイセンベルクはまだ現役で
その頃、いろいろな演奏を夢中になって聞いていたのだ。
久しぶりに聞きたくなって出してもやはり圧倒的な演奏。
その感動は、時間が経って、ますます大きいように思う。
ラフマニノフのピアノ協奏曲は、リヒテルは第2番を弾き、
ミケランジェリは第4番を弾いた。第3番に関しては、
ラフマニノフ自身の録音が残されており、それが絶対で
他のピアノストは手を出さないということがあったらしい。
例外はホロヴィッツで作曲者にその演奏を評価されて、
自由に弾いていた。そうした状況をついに破ったのが、
このワイセンベルクの演奏であった。恐るべき集中力で
濃密に歌い込まれるこの凝縮された仕上がりは奇跡だ。
なにかワイセンベルクに神懸ったものが感じられる。

RCA 09026-61396-2

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2020年8月22日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「肉じゃがってなに?」
海軍の料理を任されていた主厨(しゅちゅう)が
リウマチと気管支炎がひどい東郷平八郎のため
栄養の摂れるビーフシチューを作ろうとしたが、
材料を集められず、赤ワインの代わりに醤油を
甘みを出すのに砂糖を加え、料理を完成させた。
味は違っていたが、おいしく、甘煮と名付けられ、
後に肉じゃがと呼ばれ、家庭料理の代表となった。


「お地蔵さんって誰?」
2500年前に亡くなったお釈迦様の代わりに
すべての人を救ってくれるのが地蔵菩薩で
それは閻魔大王であると考えられている。
ヒンドゥー教の裁きの神、仏教の救いの神で
お地蔵様の姿になって、見守ってくれている。
日本へは平安時代に伝わり、恐ろしい閻魔は
人々の道徳心を育てると考えられてきた。


「なぜ子供は縁石の上を歩くのか?」
子供にとって、新たなアフォーダンスの発見で、
自分の能力を高めようとしている。また限界の
ギリギリに挑戦するフロー体験をしたいと思う。
大人になるとフロー体験に入り込まなくなるが、
横断歩道で白線だけを踏むのはそれといえる。


「指揮者はなぜ手を振るのか?」
作曲家は演奏するために曲を書き、作曲者自身が
演奏していたが、時代が過ぎ、過去の作曲家による
作品を再現するようになった。メンデルスゾーンは、
埋もれていたバッハのマタイ受難曲を見つけ出し、
人々に紹介したいと考えた。過去の作品を解釈し、
表現するために指揮者の存在が必要となった。
奏者は指揮者の指揮を見て演奏し、ズレが生じて、
指揮者は先振りという一瞬先の未来を演じている。


「なぜ夏に怖い話をするのか?」
夏になると怖い話をするのは日本だけである。
お盆には無縁仏や悪霊も戻ってくると考えられ、
恨みや怒りを鎮める供養の盆狂言が行われた。
夏は歌舞伎の芝居小屋に客が寄り付かなくなり、
クーラーのない時代、夏は芝居の天敵であった。
客の入りも悪くベテランの役者が夏休みをとって、
若手だけで興行を打たなくてはならない小屋は、
盆狂言に目を付け、派手な演出で客を集めた。
1804年の「天竺徳兵衛韓噺」がはじまりであり、
「四谷怪談」「番町皿屋敷」「牡丹燈籠」などの
現在につながる歌舞伎の名演目が生まれた。

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2020年8月21日 (金)

小澤征爾 9

小澤征爾の指揮によるベルリンフィルの演奏で
ガーシュインのラプソディ・イン・ブルー
「アイ・ガット・リズム」による変奏曲
「キャトフィッシュ・ロウ」組曲
1983年6月8-12日にベルリンのフィルハーモニー。
前半のピアノ独奏はアレクシス・ワイセンベルクで
この上質さは最高だ。独特の硬質な響きを聞かせて、
ワイセンベルクの奏法がジャズ的でないという批評が
よくあるのだが、これだからこその気品に満ちており、
クリアに爽快に聞かせるスタイルは、私は好きである。
暑苦しい演奏よりもずっとよく、ジャズ演奏における、
上品さは大切だと思っている。タキシードをまとって、
格式の高いガーシュインであり、その粒立ちのよさと
美しい音色は圧倒的なのである。小澤征爾の指揮で
ボストンでなく、ベルリンフィルで録音しているところに
まず戦略的な意図が感じられて、企画の面白さだが、
私はこのCDは心地よくて、大成功だと思っている。

Warner 0825646139514

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2020年8月20日 (木)

ミヒャエル・ギーレン 53

ミヒャエル・ギーレン指揮南西ドイツ放送交響楽団で
シェーンベルクの室内交響曲 第1番 作品9、
ピアノ協奏曲 作品42、室内交響曲 第2番 作品38
ピアノ協奏曲は1993年9月、交響曲は1995年5月に
バーデンバーデンのハンス・ロスバウト・スタジオで収録。
ピアノ協奏曲の独奏はアルフレッド・ブレンデルである。
ギーレン・エディション(第8集)の室内交響曲の録音と
同時期の演奏ではあるのだが、こちらは二年後であった。
ギーレンの鋭く鮮烈な音作りなのだが、色合いがいい。
ブレンデルのピアノ協奏曲は、二度目の録音であり、
あまり新ウィーン楽派を弾くイメージではないのだけど、
モノトーンながら陰影と深みのある響きで感動的だ。
久しぶりに聞いたら思った以上にハマってしまった。
作品への興味より音楽が与えてくれる悦びである。

PHILIPS 446 683-2

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ミヒャエル・ギーレン 52

ミヒャエル・ギーレン・エディション(第8集)から
南西ドイツ放送交響楽団の演奏により
シェーンベルクの室内交響曲 第2番 作品38
1993年11月14日にフランクフルト・アルテ・オーパー、
コル・ニドレ 作品39
1995年11月23日にウィーン・コンツェルトハウス。
1938年から1939年にかけてのシェーンベルクの
アメリカへの亡命の時代に書かれた作品であり、
調性のある音楽で後期ロマン派の傾向が心地よい。
この暑い夏になぜか、いま聞くとすごく楽しめている。
コル・ニドレは、ギーレンのマーラー「復活」のCDに
収録されていた。ということは、聞いているということ。
調べてみて、改めて気付いた。魅力的な作品である。

SWR>>music CD-No.SWR19063CD

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2020年8月19日 (水)

パーヴォ・ベルグルンド 7

パーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団で
シベリウスの交響曲全集を収録順に聞いている。
交響曲 第1番 ホ短調 作品39
1974年9月9,10日にサウサンプトンのギルドホール、
交響曲 第4番 イ短調 作品63
1975年6月3,4日にアビー・ロード・スタジオで収録。
パーヴォ・ベルグルンドのイメージがあるのだが、
そうした先入観よりもたっぷりと豊かに歌っており、
力強く迫力に満ちている。音楽を追及する厳しさは
独特なものがあって、そこはベルグルンドならでは。
それにしてもシベリウスの交響曲はやはり最高だ。
私は第4番が好きで重苦しく苦悩に満ちた曲だが、
スッキリとした響きで研き抜かれて、これも哲学的。

EMI 9 73600 2

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2020年8月18日 (火)

ロリン・マゼール 56

ロリン・マゼール指揮ピッツバーグ交響楽団で
レスピーギのローマの三部作を聞いている。
ローマの松、ローマの噴水、ローマの祭り
1994年4月26,27日にピッツバーグのハインツ・ホール。
この時代のマゼールは、濃厚で雄大なスタイルへと
変貌していく時期にあるかとイメージしていたのだが、
レスピーギでは細部にまで徹底して、スッキリとして、
透明感にあふれ、爽やかなローマの風景が広がる。
ローマの噴水などでは、繊細な響きが実にセンスよく、
大柄な仕上がりにならずに緻密なのはうれしく思う。
複雑さを極めるローマの祭りでもマゼールは心得て、
わかりやすく聞かせればいいというものではないし、
混沌としたところから力強いエネルギーを発散させ、
絡み合う様々な要素を抉り出しては、引き込まれる。
マゼールならではの魅力が詰まっており、感動した。
このコントロールと聞かせ上手はやはり天才である。

SONY 88697932382

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2020年8月17日 (月)

8月17日の感想

20200817

新型コロナウイルスの一日の感染者数を
自分でグラフにしたら、何か発見があるのか?
新規感染者は多いけれど、増加は少し止まっている。
夏休みだからか、連休だったからか、お盆だからか、
集計と報告が間に合っていないだけかもしれない。
しかし連休明けなど、検査数は6000を超えていて、
陽性率が7%程度で、すると400人は越えてくるはず。
お盆が明けて、今週も同程度で推移するのであれば、
第二波もピークは過ぎたといえるのかも。夏休みで
人出は増えて、帰省はなくても人が動いているので、
そう簡単ではなさそうな気もするのだが、要注意だ。

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スヴャトスラフ・リヒテル 18

リヒテルとボロディン弦楽四重奏団による
ドヴォルザークのピアノ五重奏曲 イ長調 作品5
ピアノ五重奏曲 イ長調 作品81
1982年6月にプラハのルドルフィヌムで収録。
「プラハの春」音楽祭でのライブ録音である。
リヒテルの残した室内楽を久しぶりに聞いているが、
古いCDでアルミの表面の状態が今後、不安だ。
1980年代の初期のCDは、品質の点で危うい。
有名な作品81のピアノ五重奏曲と比べると、
同じイ長調の作品5に関しては、ほぼ無名だが、
リヒテルが弾くと不思議なぐらいに貫禄が出て、
独特な力強さで迫力ある音色である。豪快だ。
そして後半の作品81になるといつものように
強弱、剛柔と表現の幅は広がり、リヒテルらしい。
指の高速な回りも鮮やかで全盛期の印象である。
それにしても存在感のある演奏でこれがリヒテル。

PHILIPS 412 429-2

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2020年8月16日 (日)

ジャン・フランソワ・エッセール 5

ジャン・フランソワ・エッセールでグラナドスの作品。
組曲「ゴイェスカス」、わら人形
1996年5月20-23日にパリのIRCAMで収録。
「ゴイェスカス」はグラナドスの最高傑作といえるか、
私もいつの間にか大好きな作品となってしまった。
スペイン舞曲集などと比べると、より自由に複雑で
この世界に入り込めるか?という問題があるのだが、
聞きこんで馴染んでくるととんでもなく素晴らしい。
夏になると聞きたくなるというのもスペイン音楽で
旅しているような気分を味わえるというのもあるか。
エッセールの演奏は、淡々と弾き進んでいくようで
そこに独特の雰囲気があって、本物という気がする。
ほぼ先入観かもしれないけれど、イメージは大切だ。
「ゴイェスカス」は後に歌劇にもなっているのだが、
グラナドスはニューヨークでの初演に立ち会って、
その帰路、ドイツ軍に攻撃を受けた英国船沈没で
命を落としている。戦争の悲劇でいつも思い出す。
この歌劇を聞いてみたいが、まだ聞いていない。

ERATO 0190295651497

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2020年8月15日 (土)

キース・ジャレット 59

1995年のキース・ジャレットを聞いている。
ECMのLa Scalaでミラノ・スカラ座でのソロ・コンサート。
1995年2月13日にミラノ・スカラ座でライブ収録。
パリ、ウィーンと来て、ミラノでのソロ・コンサートである。
このスタイルも完成されつつあり、音楽も深く感動的だ。
もちろん美しい響きで清らかに研ぎ澄まされた世界だが、
力が入るあまりにピアノの音色が濁ったり、ペダルの音、
踏み込む足音、キース・ジャレットのうめき声も含めて、
その生々しさが会場の空気をリアルに伝え、凄まじい。
クラシックのライブ録音以上に一期一会の空間であり、
奇跡なものを感じるし、CD制作された意義は大きい。
私はこちらもオペラも両方が好きなので、いいのだが、
ウィーン国立歌劇場(1991)やミラノ・スカラ座という、
最高峰の歌劇場でジャズのソロ・コンサートを開いて、
オペラ・ファンからの批判はなかったのであろうか?
スカラ座の常連客などは、音楽(特にヴェルディ)に
格別に厳しいそうだし、ウィーンも保守的な土地柄で
そういう中で実現できたことは、ちょっと驚きである。
20年以上前からこれらの録音が存在しているので、
考えたこともなかったのだけど、聞けることへの感謝。

ECM 1640 537 268-2

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チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「なぜお箸を使うのか?」
本来は手食であったが、最も古く箸で食べたのは、
古代中国で、さらに古くは匙、スプーンで食べていた。
主食の穀物を匙で食べ、おかずは手で食べていたが、
羹(あつもの)という、肉や魚、野菜を煮込んだものを
熱いうちに食べたくて、二本の棒を使うようになった。
日本に箸が伝わったのは、7世紀初頭の遣隋使が
もたらしたと考えられており、聖徳太子が、隋からの
使者をもてなすのに箸食を取り入れたとされている。
平安時代になり、街に箸売りが現れ、広く普及した。


「雨が降りだしたときの独特の臭いはなに?」
雨が降り出したときの臭いはペトリコールといわれ、
ゲオスミンが主な要因である。土の中にいる放線菌が
いらないものを排出し、その中にゲオスミンが含まれる。
土の上に雨が降るとエアロゾルが発生し、土の中の
ゲオスミンを含んで、空気中に飛ぶ。都心の道端では、
埃や排気ガスが混じっており、特有の臭いである。


「扇風機に声を出すとなぜ変な声になるのか?」
扇風機の羽根に声が当たったり、羽根をすり抜けたり、
羽根に当たって、戻ってくる声も同時に聞こえている。
音波は物に当たるとはね返ってくるが、はね返るのと
抜けるのと1秒間に約30回繰り返し、変な声になる。

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2020年8月14日 (金)

パーヴォ・ベルグルンド 6

パーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団で
シベリウスの交響曲全集を収録順に聞いている。
交響曲 第5番 変ホ長調 作品82
交響曲 第6番 ニ短調 作品104
1973年6月14,24日にサウサンプトンのギルドホール。
鋭く、くっきりとした表現はメリハリを効かせているが、
まず感じるのは、明るい音色で親しみやすさである。
ベルグルンドの厳格な姿勢で向き合うシベリウスは、
研ぎ澄まされた精神で近寄りがたいような存在だが、
最初の全集ではそこまででもないように思えてくる。
この交響曲 第5番と第6番の風景は本当に美しい。
ベルグルンドは豊かな表情付けをする方ではないが、
その中で自然体に音楽が歌われている印象もある。
この数日の猛暑は、シベリウスの音楽に救われる。

EMI 9 73600 2

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2020年8月13日 (木)

ロリン・マゼール 55

ロリン・マゼール指揮ピッツバーグ交響楽団で
グローフェの「グランド・キャニオン」組曲
ハーバートの交響詩「ヘーローとレアンドロス」作品33
ハーバートによるオペレッタからの名曲集
1991年9月30日にピッツバーグのハインツ・ホール。
マゼールのガーシュインを聞いたので、その続きで
グローフェの「グランド・キャニオン」を聞いている。
あまりにも有名な曲だが、昔、音楽の授業で聞いて、
それ以来であろうか。日の出、赤い砂漠、山道を行く、
日没、豪雨という5曲からなっているが、いま思うと
音楽の時間に聞いたのって、山道の場面が中心で
他は記憶にない。嵐に遭遇のところは典型的だが、
もしかしたら省略されていたのかも。デジタル時代で
録音も素晴らしいし、美しい音色に引き込まれるが、
マゼールの情景作りや聞かせ上手は実に魅力的だ。
ヴィクター・ハーバートという作曲家は知らなかった。
アイルランド人で後にアメリカに渡り、ミュージカルが
有名であるらしい。後半のオペレッタ名曲というのは、
ミュージカル・ナンバーということか。ハーバートは、
ピッツバーグ交響楽団に所縁のある人でその選曲。

SONY 88697932382

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2020年8月12日 (水)

ミヒャエル・ギーレン 51

ミヒャエル・ギーレン指揮南西ドイツ放送交響楽団で
シェーンベルクの5つの管弦楽曲 作品16
ハインリヒ・シフの独奏によるチェロ協奏曲 ニ長調
(マティアス・ゲオルグ・モンのチェンバロ協奏曲)
現代詩篇 作品50c、管弦楽のための変奏曲 作品31
1987年9月~1988年7月にSWRスタジオ5で収録。
ギーレン・エディションで新ウィーン楽派を聞いているが、
今日は別録音でシェーンベルクの作品を聞いている。
1987年というギーレンが前衛で冴えていた時代だが、
鋭く切り込んで、この明確に表現される心地よさは
圧倒的な存在感だけど、研き抜かれた響きが美しく、
深く踏み込んで描き出される音楽は感動的である。
チェロ協奏曲はヨーヨー・マの録音を知っていたが、
ハインリヒ・シフの演奏もあったのだ。楽しい曲だが、
たいへんな難曲だというし、ギーレンなので明瞭。

CDR976

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2020年8月11日 (火)

南西ドイツ放送交響楽団

シルヴァン・カンブルラン指揮南西ドイツ放送交響楽団で
ベルリオーズの交響曲「イタリアのハロルド」 作品16
ヴィオラ独奏はジャン・エリク・スーシ、
2002年1月14,15日にフライブルク・コンツェルトハウス、
劇的物語「ファウストの劫罰」 作品24
~ハンガリー行進曲、妖精の踊り、鬼火のメヌエット、
歌劇「トロイ人」~王の狩りと嵐
2007年7月5,10日にフライブルク・コンツェルトハウス。
昨日に続いて、ベルリオーズが聞きたくなってしまった。
特別にベルリオーズが好きということはなくて、その中で
「イタリアのハロルド」は昔から私は心地よいと思っている。
シルヴァン・カンブルランが、響きがきれいで、造形的にも
スタイリッシュに研き抜かれているので、本当に最高だ。
楽しい曲ばかりだが、演奏は鋭く、鮮やかに実に快調。
こうして聞くとベルリオーズの音楽は極めて革新的で、
リズムも音の重なりも複雑で、現代音楽を得意にして、
カンブルランが熱心に取り組んでいることも理解できる。
同じようにブーレーズもベルリオーズに関心があった。

Hanssler CD-No.93.241

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2020年8月10日 (月)

シュトゥットガルト放送交響楽団

サー・ロジャー・ノリントンの指揮による
シュトゥットガルト放送交響楽団の演奏で
ベルリオーズのレクイエム ト短調 作品5
2003年5月9日にシュトゥットガルトのリーダーハレ。
ベルリオーズの巨大な迫力のイメージがあるが、
ノリントンのピュア・トーンだと清らかな響きであり、
改めて宗教音楽なのであって、厳粛に感動的だ。
ベルリオーズの幻想交響曲は昔から親しみあるが、
こうした宗教曲の大作は敬遠してきたのだけど、
このところ関心も出てきて、好きになったのである。
ベルリオーズの声楽は、色彩的で華やかであり、
オペラのように聞こえてくる印象もあったのだが、
決してそうではない演奏もあったのだ。実にいい。
物足りない人もいるであろう。ノリントン好きなので
私は耳に心地よく、この新鮮さが楽しませてくれる。

Hanssler CD93.131

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2020年8月 9日 (日)

落語につぶやき 309~ちりとてちん

テレビを見ていてたまたま知ったのだが、
台湾に「腐乳」という食べ物があるそうで、
豆腐を麹で発酵させるそうなのである。
麹菌の力で豆腐を腐らせて食べるのだ。
そこで思い出すのが、「ちりとてちん」で
台湾名物の瓶詰だという。実際に腐乳も
瓶詰だそうで、ちりとてちんは実在した。
腐った豆腐の珍味なんて誰も信じないが、
落語は決してウソをつかないのである。

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リッカルド・シャイー 3

リッカルド・シャイーの指揮でドヴォルザークを聞く。
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏で
序曲「謝肉祭」 作品92
交響曲 第9番 ホ短調 作品95「新世界から」
1987年1月5日にアムステルダム・コンセルトヘボウ。
このまとわりつく蒸し暑さで爽やかな気持ちになりたいと
ドヴォルザークを聞きだしたのだが、シャイーの演奏は、
やはりなかなか熱い。コンセルトヘボウの音色も明るく、
積極的な表現で、アクセントも力強いし、独特な印象だ。
ドヴォルザークのひんやりとした音楽は聞かれない。
でもシャイーの魅力はよく出ているし、1980年代後半に
シャイーの躍進がはじまっていくアムステルダムでの
初期の象徴的な録音で、なんとも懐かしい存在である。

DECCA 483 4266

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2020年8月 8日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「ティッシュのまとめ売りはなぜ5箱?」
ティッシュは1924年にアメリカで開発された。
日本では、それまでちり紙が使われていたが、
1964年に発売され、その後、汗の拭き取りや
メイク落としのCMで消費者に受け入れられ、
使い心地のよさで普及した。1980年代には、
まとめ売りがはじまり、5箱のパックを発売。
当時の箱は、現在よりも高さがあったので、
女性の身長だと5箱が持ち運ぶ限界であった。
現在は箱が改良されて、薄くなっている。
※ 当時の女性の平均身長は155cmほど。


「花火の打ち上げのヒューの音はなぜ?」
わざと音が鳴るように花火に笛が付いている。
花火が日本に来たのは、1613年、中国の花火師が
家康の元を訪れたのがはじまり。花火大会の最初は、
吉宗の時代に疫病(コレラ)払いの水神祭であった。
花火は開いてから少し後に音がするので、ドンと
音がしてから振り返っても間に合わず、花火見物で
人がごった返していたので、気付いてもらうために
ヒューという音をさせた。笛が鳴るのは2~3割で
注目してほしいダイナミックな花火のときに鳴る。
笛の音から開くまでに少し時間があるのはじらしで
期待をもたせるため。どこで開くか、目で追っていく。


「なぜかき氷の旗は同じデザインか?」
氷旗といって、元は氷を扱う店の許可証であったが、
後にかき氷を販売する店の営業許可証となった。
明治時代に横浜の外国人が氷を求め、ボストンから
6ヶ月をかけて、ブロック氷を輸入した。日本でも
富士山麓の氷を運んだが、輸送手段の発達により
五稜郭で大量にとれる函館氷が全国に広まった。
しかし不衛生な氷を売る業者が増えたために、
政府は営業許可証を発行した。旗に描かれている
波の模様は函館で海を渡る。鳥は日本伝統の波千鳥。

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2020年8月 7日 (金)

ミハイル・ルディ 3

ミハイル・ルディでラフマニノフを聞いている。
ピアノ協奏曲 第1番 嬰ヘ短調 作品1
ピアノ協奏曲 第4番 ト短調 作品40
マリス・ヤンソンス指揮サンクトペテルブルク・フィル、
1993年9月17-20日にサンクトペテルブルクで収録。
交響曲 第2番の翌日から続けて録音された一枚で
ミハイル・ルディのピアノ協奏曲はこれで完成となる。
ピアノの切れ味よく聞かせる鮮やかさも素晴らしいし、
引き締まった印象ながら豊かに歌うヤンソンス指揮の
オーケストラの充実は感動的である。これは名演だ。
作品1という初期の第1番とずっと後年の第4番が
組み合わせとしてすごく調和しているのだが、それは
後になって、出来に不満を感じていたラフマニノフが、
第2番、第3番の後で、この第1番の改訂を行って、
現在の形になったのが、1917年なのである。その後、
ロシアを離れ、演奏活動に集中していたラフマニノフが、
1924年から作曲を再開し、第4番は1926年に完成。
広く親しまれている第2番と第3番に比べて、こちらの
第1番と第4番は地味な存在だが、実は同格に傑作。
第4番などは、漆黒の輝きが魅力的で昔から好きだ。

WARNER 0825646278275

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2020年8月 6日 (木)

マリス・ヤンソンス 9

マリス・ヤンソンス指揮サンクトペテルブルク・フィルで
ラフマニノフの交響曲 第2番 ホ短調 作品27、
スケルツォ ニ短調、ヴォカリーズ 作品34-14、
1993年9月13-16日にサンクトペテルブルクで収録。
ラフマニノフの独特の甘美に歌い込まれているのだが、
ヤンソンスは響きをスッキリと精妙にコントロールして、
引き締まった音楽なので、いつもながら好きである。
じっくり歌い上げると緩慢になりがちな作品なのだが、
ヤンソンスは非常にシンフォニックに深いところまで
鋭くえぐり出すように描いていくので、緊張感がある。
滑らかにまとめるのではなく、激しくときに嵐のような、
緊迫した展開が素晴らしい。メリハリが効果的である。
レニングラード・フィルからサンクトペテルブルクへと
1991年に改称されて、ムラヴィンスキーの時代の
雰囲気が色濃く残っていた時代であり、ヤンソンスも
巨匠からの多大な影響を受けて、力強い表現である。

WARNER 0825646278275

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2020年8月 5日 (水)

8月5日の感想

20200805

このコロナ禍にあって、お盆の前でも
お盆の後でも、全く別の時期になっても
お墓参りはいつでも行けるときに行けばいいと
現在の感染拡大でそういう考えであったのだが、
来週のお盆の週に入る前に行ってきてしまった。
墓地は屋外で、三密になることもないけれど、
同じことを考えている人は結構いるもので、
お墓に来ている人は、思ったよりも多かった。

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2020年8月 4日 (火)

8月4日の感想

20200804

新型コロナウイルスの一日の感染者数を
自分でグラフにしたら、何か発見があるか?
東京の感染者数はもはやとんでもなく増加で
大阪と愛知、沖縄なども感染拡大が加速して、
今日はというと神奈川が89人の新規感染で
過去最大となってしまった。これまでは76人で
4月11日以来のこと。菅官房長官は神奈川で
横浜市西区、南区選出だけど、少し危機感を
持ってくれるだろうか。総理が何もしないので。

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相鉄瓦版~宝塚の話

「相鉄瓦版」第268号から宝塚ファンの話題で
私は宝塚歌劇団のあの世界が苦手で、嫌いで
好き嫌いというより、関わりたくないという感じだが、
読んでみると面白いのが、宝塚の学校システム。
二年間の宝塚音楽学校で学んだ者が入団でき、
劇団生は「生徒」と呼ばれ、演出家は「先生」、
稽古場は「教室」であり、つまりそれゆえ公演は、
花組、月組、雪組、…という具合に「組」なのだ。

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2020年8月 3日 (月)

落語につぶやき 308~牛ほめ

「チコちゃんに叱られる」で出てきた話題なのだが、
武家社会の以前には公家の車を引いていたのは、
牛であったと。つまり牛車である。それに対して、
武士は馬に乗り、農耕で活躍したのも馬であった。
そこで思い出すのが、「牛ほめ」の菅原道真公で
「天角地眼一黒鹿頭耳小歯違」というほめ言葉。
湯島天神に行くとそれにちなんだ牛の像があるが、
公家の車を引く名馬ならぬ名牛がいたのである。

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パーヴォ・ベルグルンド 5

パーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団で
シベリウスの交響曲全集を聞いていきたい。
交響曲 第7番 ハ長調 作品105
交響詩「タピオラ」 作品112
1972年5月7,8日にサウサンプトンのギルドホール。
私がパーヴォ・ベルグルンドの大ファンになったのは、
ヨーロッパ室内管弦楽団との3度目の全集を聞いて、
これは究極だと一気にのめり込んでしまったのだが、
有名なのはヘルシンキフィルとの1980年代の演奏で
その原点ともいえるのが、ボーンマス交響楽団との
こちらの演奏か、その明瞭度、確信に満ちた響きは
やはりすごいのである。パーヴォ・ベルグルンドは
1929年4月の生まれで、このとき43歳なのだが、
その完成度は驚異的だ。劇的な展開は努めて避け、
平坦に精緻な感覚のみを突き詰めているけれど、
これこそが本物のシベリウスだと思ってしまうのは、
我々の勝手なイメージかもしれないが、この演奏が、
そうした演奏スタイルを確立したといえるのであろう。

EMI 9 73600 2

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2020年8月 2日 (日)

パーヴォ・ベルグルンド 4

パーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団で
シベリウスの交響曲全集を聞いていきたい。
「カレリア」組曲 作品11~間奏曲、行進曲風に
悲しいワルツ 作品44-1
交響詩「フィンランディア」 作品26
4つの伝説 作品22~トゥオネラの白鳥
1972年1月9,10日にサウサンプトンのギルドホール。
今年も暑い夏には、爽やかなシベリウスを聞きたい。
パーヴォ・ベルグルンドの最初の交響曲全集である。
その後にヘルシンキフィルとヨーロッパ室内管弦楽団で
合計3種類の録音を残した。今日は交響曲ではなく、
その前に最初の録音となった交響詩や管弦楽組曲。
1972年1月の録音で、あるのはこれだけなのだが、
ちょっと時間的に短く、「カレリア」組曲の第2曲で
バラードが抜けているのが不思議で、時間の都合?
また4つの伝説の第4曲でレンミンカイネンの帰郷も
このとき、録音されているようだが、残念ながらない。
いつもながらスッキリした音だが、思ったよりも明るい。

EMI 9 73600 2

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2020年8月 1日 (土)

アルフレッド・ブレンデル 30

アルフレッド・ブレンデルによるベートーヴェンで
ピアノ・ソナタ 第27番 ホ短調 作品90
ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 作品101
ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 作品109
1975年5月4-8日にロンドンで収録されている。
ブレンデルの二度目の全集を収録順に聞いている。
ここでのブレンデルは、こちらが思っている以上に
じっくりと歌い込んで、ロマンティックな印象なのだが、
しかしふと気付くと、やはり表現は引き締まっており、
そのちょうどいい具合がなんとも魅力的なのである。
後期のピアノ・ソナタで時折見せる神秘的な響きも
ブレンデルは精妙に思いの込められた表現であり、
実に感動的な瞬間がある。昔だが、吉田秀和が
FM放送の「名曲の楽しみ」で、第28番について、
ブレンデルのこの演奏を推薦しており、録音して
よく聞いたけど、いま聞いてもやはりすごくいい。
第30番の第3楽章(変奏曲)も私は好きである。

DECCA 478 2607

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チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「年を取るとなぜアイドルの顔を区別できなくなるのか?」
人種効果という、自分と同じ人種は早く認識できることが
わかっている。年を取ると同じ年齢層とのみ付き合うので、
接点のない若者の顔は、外国人のように見えてしまう。


「マリモはなぜ丸いのか?」
マリモの中は、繊維状のものがぎっしりと詰まっており、
その一本一本がマリモである。岩に張り付くものもある。
北海道の阿寒湖には、丸いマリモが生息し、丸い藻が
マリモと呼ばれるようになった。阿寒湖は遠浅の地形で
強い風が吹くことにより波の力で回転することによって、
満遍なく成長して丸くなる。背の高いマツモという藻が、
光を遮るのでマリモの天敵だが、根を張るマツモは、
嵐で根が抜けてしまうけれど、マリモは根を張らず、
嵐の波にも打ち勝って、勢力を拡大することができる。


「なぜ、肉といえば、西日本は牛、東日本は豚?」
古くは農耕や公家の移動に牛が使われていた。
関東は火山灰の影響で痩せた土地に草が生えず、
大量の牧草を食べる牛は育てられなかった。
武士にとっては、移動の速い馬が重宝であり、
関東では農業にも馬を使用し、明治になるまで
食肉は禁止されていた。外国人が肉を食べて、
横浜にはじめての牛鍋屋が開店し、日本人も
肉を食べるようになった。その後、日清・日露の
戦争で軍隊の食料として牛肉の缶詰が採用され、
東日本で牛肉が流通しなくなり、カツレツなどの
洋食ブームもあって、豚肉の生産が広まった。
戦後の食糧調達にも雑食で成長の早い豚が
取り入れられ、東日本では豚が主流となった。

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