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2020年9月30日 (水)

マリス・ヤンソンス 10

マリス・ヤンソンス指揮サンクトペテルブルク・フィルで
ラフマニノフの交響曲 第1番 ニ短調 作品13
交響詩「死の島」 作品29
1998年1月12-16日にサンクトペテルブルクで収録。
ヤンソンスのラフマニノフ全集もこれで完成である。
1993年の交響曲 第2番から少し時間が空いたが、
この1990年代後半には、ヤンソンスは世界の頂点で
常に活躍する存在へと上り詰めていた。オスロ時代の
最期の時期だが、細やかな配慮の明瞭な音楽である。
交響曲 第1番は、私はあまり聞いていないのだが、
チャイコフスキーの延長のような印象があったけれど、
この演奏ではそうしたイメージはほとんど感じられず、
やはりラフマニノフであった。昨日と一昨日で連日、
チャイコフスキーを聞いていたので、違いというのが、
より際立ったのか。もしそうならば、よいことであった。
交響曲 第1番は、ピアノ協奏曲 第1番と同じく、
初演の失敗が有名な作品あり、出版を取りやめて、
後の改訂をラフマニノフは、強く望んでいたのだが、
ロシアからの亡命で、スコアは失われてしまった。
つまり現在、演奏されているのも初演版ということ。
いま聞くとラフマニノフの個性やスタイルが明確に
発揮されており、少しも悪くない。初演の失敗は、
作品への理解がなかったというのが原因であると
それが現在の認識であり、作品への評価である。
交響詩「死の島」は昔から好きで、こちらは傑作。

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