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2020年9月15日 (火)

アンドレ・クリュイタンス 5

アンドレ・クリュイタンス指揮ベルリンフィルによる
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞きたい。
交響曲 第9番 ニ短調 作品125
1957年12月10-17日にグリューネヴァルト教会。
重い足取りでただならぬ雰囲気にはじまるのだが、
この巨匠の響きは、最も雄大な演奏の一つであろう。
60年の月日を経て、この重厚さというのは、むしろ
新鮮なものにも感じられて、解釈というのも現在は、
大きく変わっていることを感じる。それが第2楽章の
スケルツォの楽章になるといきなりテンポが速くなり、
第3楽章はゆったりと安らかになる各楽章の性格を
目立って明らかにするのは、面白い特長なのである。
1957年というステレオ録音がはじまった時期であり、
1960年に録音が完了しているが、ベルリンフィルで
翌年からカラヤンの交響曲全集が録音されるという、
その連続はちょっと驚きである。演奏も全く方向性が
異なって、カラヤンとDGの意地か?あえて類似を
避けたのか?1973年のフィルハーモニーでの録音が
開始されるまでは、イエス・キリスト教会であったが、
この録音では、グリューネヴァルト教会となっている。
カラヤンの録音がすべてイエス・キリスト教会なので、
同時代にクリュイタンスやケンペは逆に避けたのか?
この頃のベルリンフィルは、現在のスーパー集団の
イメージはなくて、ただただ渋いドイツの響きであり、
それも味わいで魅力となっているように思われる。

ERATO 0190295381066

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