« 2020年10月 | トップページ | 2020年12月 »

2020年11月30日 (月)

アンドレ・クリュイタンス 9

アンドレ・クリュイタンス指揮ベルリンフィルによる
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いている。
交響曲 第2番 ニ長調 作品36
「プロメテウスの創造物」序曲 作品43
1959年4月15,16日にグリューネヴァルト教会。
数日前に収録された第4番と同じ方向性だが、
彫りの深い表現でしっかりとした重みがあって、
この堂々とした充実の響きはやはり感動的だ。
どちらもベートーヴェンの若さが出ている作品と
そう考えるならば、当時の巨匠風の世界観で、
威厳に満ちた構えだけど、ニ長調の明るさで
暖かみのある音色は、素晴らしいのである。
1950年代の最後だが、音もよくて聞きやすい。

ERATO 0190295381066

| | コメント (0)

2020年11月29日 (日)

アンドレ・クリュイタンス 8

アンドレ・クリュイタンス指揮ベルリンフィルによる
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いている。
交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
「コリオラン」序曲 作品62
1959年4月4-9日にグリューネヴァルト教会。
重低音がかなり効いているが、実に深い響きで
ゆったりとした中に骨太で力強い音楽が流れ、
これは感動的である。弦楽器もしっかりと鳴り、
そして何より吠える金管の音色は圧倒的だ。
1950年代の終わりだが、ベルリンフィルも
この時代は本当に重厚な響きで素晴らしい。
「コリオラン」序曲もリアルな感触で実に壮絶。

ERATO 0190295381066

| | コメント (0)

2020年11月28日 (土)

クラシックCD専門ブログ開設

これまでの15年間の記事から整理をして、
クラシックCD専門の新しいブログを開設した。


クラシックCD 鑑賞の記録
http://ttclassic.livedoor.blog/


内容は同じなのだけど、演奏家やレーベルで
カテゴリー分類をして、検索できるようにしたのと
聞いてみたいけど、探せない、見つからないという、
そうした声に応え、そして廃盤になっているものは
新しい型番を紹介して、お手伝いができるように
わかりやすく整理されている名盤リストを目指した。


二か月経って訪問者が少なく、宣伝させてください。

| | コメント (0)

2020年11月27日 (金)

キース・ジャレット 69

2001年のキース・ジャレットを聞いている。
ECMのAlways Let Me Goで東京でのライブ録音。
I: Hearts in Space, The River, Tributaries, Paradox
II: Waves, Facing East, Tsunami, Relay
2001年3月24日に東京オーチャード・ホール、
3月30日に東京文化会館でライブ収録されている。
ゲイリー・ピーコックとジャック・ディジョネットとのトリオ。
2000年のロンドンにおける「Inside Out」に続いて、
キース・ジャレットの自作と三人の共作による即興で
以前からのいかにもキース・ジャレットらしい構成に
私は非常に感動した。スタンダード曲も素晴らしいが、
このキース・ジャレットの独特の世界は最高である。
究極的に研ぎ澄まされた感性で透明感のある響き、
繊細な表現を音楽に反映させながら、そのうねり、
深いところから湧き出てくる力は巨大なものであり、
暗黒の闇や混沌とした閉塞感が共存するのだが、
このギリギリの切迫感は他では決して味わえない。
1998年秋の復活以降、2001年は再び絶頂期か。

ECM 1800/01 018 786-2

| | コメント (0)

2020年11月26日 (木)

ミシェル・ダルベルト 12

ミシェル・ダルベルトによるベートーヴェンで
ピアノ・ソナタ 第5番 ハ短調 作品10-1
ピアノ・ソナタ 第6番 ヘ長調 作品10-2
ピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調 作品10-3
1981年5,7月にパリのIRCAMで収録されている。
昨日に続いて、若き日のダルベルトの演奏による
ベートーヴェンの作品10の3曲のソナタである。
音楽はどこまでも明瞭で鮮やかさが際立っており、
メカニックな側面が顕著だが、細部までくっきりと
その歯切れよい運動性には引き込まれてしまう。
深みのあるベートーヴェンではないが、一方の
この快適さというのは代え様のない魅力であり、
ミシェル・ダルベルトの演奏は、現在も過去も
若いときの演奏もすべてが私は好きである。

ERATO 0190295612085

| | コメント (0)

2020年11月25日 (水)

ミシェル・ダルベルト 11

ミシェル・ダルベルトによるベートーヴェンで
ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 作品2-1
ピアノ・ソナタ 第2番 イ長調 作品2-2
ピアノ・ソナタ 第3番 ハ長調 作品2-3
ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 作品7
1981年5,7月にパリのIRCAMで収録されている。
ミシェル・ダルベルトの初期のERATO録音である。
フランス人であるが、ベートーヴェン、シューベルト、
シューマンなどのドイツ音楽を積極的に演奏して、
1981年には、ベートーヴェンのピアノ・ソナタを
第1番から第7番までまとめて録音したのだが、
当初は全集の企画であったのではないかと
推測するけれど、残念ながらその後の録音は
進まなかった。それで最近、40年が経過して、
2019年の新たな演奏が、登場したのである。
1981年の演奏は、基本は非常にスタンダードで、
高度なテクニックにより明瞭な響きが聞かれるが、
その鮮やかさで速いテンポの楽章などは最高だ。
シンプルな構成の第4番だが、凝縮した表現で、
シンフォニックな立体感には、特に感動する。
初期のソナタでは、第4番が好きなのである。

ERATO 0190295612085

| | コメント (0)

2020年11月24日 (火)

クラウディオ・アバド 58

クラウディオ・アバド指揮ミラノ・スカラ座で
ヴェルディの歌劇「仮面舞踏会」第2幕と第3幕、
1980年1月にミラノのCTCスタジオで収録。
ヴェルディの「仮面舞踏会」はやはり素晴らしい。
音楽もすべてが魅力的だし、物語と舞台も面白い。
原作が題材にしている事件というのがあるのだが、
仮面舞踏会の場で暗殺されるという、そこがどうも
あまり馴染めない。反逆者に命を狙われながら、
その情報を掴みつつ、優雅に社交界に参加して、
総督リッカルドの危機意識の低さは通用しない。
この暗殺事件は1792年のことと書いてあるが、
それは当時のことを理解していないだけだって
そういわれれば、そういうことかもしれないが。
歌劇としては、仮面舞踏会の様子が舞台映えで
そうした狙いもあると思うけど。何より作品名が
「仮面舞踏会」なのである。第1幕に戻るが、
占いというか、神託の類なのであろうけれど、
すべてお告げによって行動し、その通りになる、
そうした設定の方が荒唐無稽のように思えるが、
そこは歌劇ではよくあることで違和感ないのだ。
作品の設定についてはその辺でいいことにして、
ムーティの華麗な色合いのヴェルディと比べると
アバドは渋いのである。それは内面的な追及で、
真実を求めているのであり、音のリアリティは、
まるで違って、聞く人に感動を与えてくれる。
ドミンゴが絶好調のようだ。リッチャレッリや
レナート・ブルゾンなど、名歌手の競演だけど、
あまりの輝きにドミンゴばかりを聞いてしまう。

DG 479 0379

| | コメント (0)

2020年11月23日 (月)

クラウディオ・アバド 57

クラウディオ・アバド指揮ミラノ・スカラ座で
ヴェルディの歌劇「仮面舞踏会」から第1幕、
1980年1月にミラノのCTCスタジオで収録。
いきいきと明るい音色ながらアバドの音作りは、
スッキリと引き締まった響きで、ヴェルディでも
派手な音は避けて、しなやかさに満ちている。
色彩は抑えて、ヴェルディの音楽では渋めか。
そこが魅力であり、アバドの独特の方向性で
私は好きである。前半からドミンゴが素晴らしく、
アメリアに想いを寄せる歌は実に晴れやかで、
そこに加わるレナート・ブルゾンのレナートだが、
またそれが素晴らしくて、歌手も豪華な配役だ。
第1幕第2場の占いの場面は少々不気味で
よい雰囲気であり、エレーナ・オブラスツォワの
ウルリカは迫力に満ちている。音楽も最高だ。

DG 479 0379

| | コメント (0)

2020年11月22日 (日)

11月22日の感想

20201122

新型コロナウイルスの一日の感染者数を
自分でグラフにしたら、何か発見があるか?
10月1日以降の増減を示したグラフである。
結局は第2波が収束することはなかったので、
10月も一定の感染者がずっと出ていたために
グラフには増加があまり表れていないのだが、
11月10日あたりから急に第3波の到来が
報道されるようになり、最初に口にしたのは、
大阪の吉村知事であったと記憶しているが、
東京も神奈川もその後も増加が続いている。
医師会が訴える「我慢の三連休」であるが、
今日の夜のニュースでも外苑の銀杏並木と
浅草仲見世の様子が映って、三密の状態は
とても我慢の結果とは思えず、GOTOも盛り、
12月に向けて、さらに感染は増えるであろう。
緊急事態宣言の年越しとなってしまうのか?

| | コメント (0)

2020年11月21日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「レモンを入れると紅茶の色が薄くなるのはなぜ?」
紅茶に含まれるポリフェノールのテアフラビンの
トロポロンという構造がクエン酸によって変化し、
赤色の成分が減って、赤茶色が無色になる。


「ビニール傘ってなに?」
昭和24年、須藤三男さんはシベリア抑留から帰国し、
傘屋に勤めたが、材料が手に入らず、闇市で見つけた
進駐軍のビニール製テーブルクロスを仕入れてきて、
ビニールの傘カバーを作った。当時の傘は綿で作られ、
水漏れと色落ちするので、傘に付けるカバーを作った。
ナイロン傘は漏れないので、高周波ウェルダー加工で
ビニールの密着加工の技術を習得し、ついに1958年、
ビニール傘を完成させた。当初、邪道なものと見なされ、
傘屋に置いてもらえなかったが、洋品店で販売して、
ニューヨークからビニール傘を売りたいと注文が入り、
世界で売れた。ビニール傘は、日本が発祥である。


「人間にはなぜ白目があるのか?」
白目とは強膜のことで、他の動物は普段隠れている。
強膜に色が付いている動物も多く、視線が外れると
敵に狙われるので、視線の変化がわからないように
身に危険が及ばないようにしている。比べて人間は、
単体では力が弱く、集団で狩りを行うので、視線で
仲間に合図を送り、相手の心や意図を読み取った。
白目が人間の進化に重要な役割を果たしてきた。

| | コメント (0)

2020年11月20日 (金)

ジャン・フィリップ・コラール 8

ジャン・フィリップ・コラールでフォーレの室内楽。
フレデリック・ロデオンのチェロとの共演による
シチリア舞曲 ト短調 作品78
エレジー ハ短調 作品24
ロマンス イ長調 作品69
蝶々 イ長調 作品77
セレナード ロ短調 作品98
1977年5月2日にパリのサル・ワグラムで収録、
チェロ・ソナタ 第1番 ニ短調 作品109
1977年5月3,4日にパリのサル・ワグラムで収録、
チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 作品117
1977年4月7,8日にパリのサル・ワグラムで収録、
ミシェル・デボストのフルートとの共演による
幻想曲 ハ長調 作品79
コンクールのための小品(1898)
1977年5月11日にパリのサル・ワグラムで収録、
オーギュスタン・デュメイ、フレデリック・ロデオンとの
ピアノ三重奏曲 ニ短調 作品120
1978年12月14,15日にパリのサル・ワグラムで収録。
この上ない癒しの世界で私にとっては幸福の音色。
シチリア舞曲やエレジーという親しみの曲にはじまり、
小品はフォーレの充実期の名曲が揃っており、そして
チェロ・ソナタとピアノ三重奏曲は晩年の傑作である。
ジャン・フィリップ・コラールのピアノは実に感動的だ。

ERATO 0190295633578

| | コメント (0)

2020年11月19日 (木)

スティーヴン・ハフ 7

スティーヴン・ハフでブラームスを聞いている。
ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 作品5
4つのバラード 作品10
2001年1月11,12日にヘンリー・ウッド・ホールで収録。
若いブラームスによる非常に複雑で緻密な作風を
スティーヴン・ハフは鮮やかに聞かせ、その音楽は
極めて明瞭であり、鋭さと力強さとが共存している。
重厚さよりもシャープな感覚に支配されているか。
深みのある豊かさよりも切れ味と透明感である。
歯切れのよいリズムと繊細な表現が素晴らしい。
濃厚なロマン派作品が何とも淡白な仕上がりだと
そういう考えもあるかもしれないが、慣れてくると
スティーヴン・ハフの爽やかに聞かせる姿勢は、
実にハマるのであり、私は何度でも聞いていたい。

hyperion CDA67237

| | コメント (0)

2020年11月18日 (水)

ダヴィッド・フレイ 6

ダヴィッド・フレイでシューベルトの作品を聞いている。
ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調 D.894「幻想」
ハンガリーのメロディ ロ短調 D.817
ジャック・ルヴィエとの共演による4手の演奏で
幻想曲 ヘ短調 D.940
アレグロ イ短調 D.947「人生の嵐」
2014年11月3-6日にパリのノートルダム寺院で収録。
柔らかい響きとこの上なく滑らかに進む音楽の進行で
なんという美しい演奏であろう。和音の連打によって、
音楽の微妙な変化に表情が生まれていくが、そこでの
角の出ない優しく包まれる感覚というのは、究極的だ。
親しみの旋律はよく歌い込まれて香り立つようであり、
残響が生み出す余韻のコントロール、調和も最高だ。
細やかな動きもきれいに鳴り響いて、強さの出てしまう、
無理な場面というのが一切なくて、本当に素晴らしい。
シューベルトには4手の作品で多くの傑作があるが、
師匠のジャック・ルヴィエとの演奏はさらに魅力的で、
音が倍の大きさになってしまうことはなく、繊細であり、
ジャック・ルヴィエが穏やかに低音部をまとめている。
間違いなく、これまででも一番美しいシューベルトだ。

ERATO 08256 461669 9 2

| | コメント (0)

2020年11月17日 (火)

ファジル・サイ 2

ファジル・サイでベートーヴェンの作品を聞く。
ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
ジャナンドレア・ノセダの指揮による
フランクフルト放送交響楽団との協演、
2013年2,3月にフランクフルト・アルテ・オーパー、
ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111
ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2
2013年10月にイスタンブールのゾーリュー・センター。
オーケストラの前奏から非常に個性的な表情を見せ、
ジャナンドレア・ノセダも相変わらず熱い指揮であり、
これは期待が高まってしまう。ピアノが入ってくると
ファジル・サイはここでもやりたい放題の奔放さで
しかし変わってきたのは、身勝手な自由ではなく、
きちんと説得力が伴っているのである。基本的に
よく歌い、強いところは迫力を出し、弱音は繊細に
歯切れのいいところはまるで飛び跳ねるように弾く。
音楽を豊かに表現するということに尽きるのである。
他と変わっているというのは、表面的なところであり、
聞けば聞くほどにそんなことはどうでもよくなってくる。
ピアノ協奏曲のカデンツァはファジル・サイの自作で
知っていたけれど、やはり驚く。かなりの衝撃である。
ロマンティックな曲調であり、そこにここでの方向性が
示されているともいえるが、それも含めて私は好きだ。
後半のピアノ・ソナタもより力が抜け、自由度は増し、
常識と全く違う方法ながら、自然な仕上がりである。

Naive V5347

| | コメント (0)

2020年11月16日 (月)

コヴェントガーデン王立歌劇場

ゲオルグ・ショルティ指揮コヴェントガーデン王立歌劇場で
ワーグナーの楽劇「神々の黄昏」第3幕を聞いている。
1963年9月6日にロイヤル・アルバート・ホールで収録。
プロムスでの公演であろうか。第3幕のみの演奏である。
とは思ったが、コヴェントガーデンでの劇場公演の前に
リハーサル的な位置付けで公式として録音されたとある。
1963年の記録音源ながら、ステレオであり、音質良好。
非常に聞きやすく、楽しめる。響きは無色、透明であり、
明るい音色で重くなりすぎないが、ショルティ独特の
力強い音楽が丁寧に精妙な進行の中で鳴り響いて、
完成度は高い。しかしやはり劇場の臨場感というより
レコーディング的な落ち着きもあって、抑えているか。
ジークフリートはウォルフガング・ヴォントガッセン、
ブリュンヒルデはビルギット・ニルソン、ハーゲンは、
ゴットローブ・フリックで、DECCAの録音と同じであり、
歌手も揃って豪華である。後半のブリュンヒルデから
ライン川の氾濫まで、やはり豪快さより精妙な感覚だ。

TESTAMENT SBT 1506

| | コメント (0)

2020年11月15日 (日)

ダニエル・バレンボイム 48

ダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンで
ブラームスの交響曲 第4番 ホ短調 作品98
2017年10月にベルリンのピエール・ブーレーズ・ザール。
これまで重厚な音楽を聞かせてきたバレンボイムが、
剛柔の絶妙な使い分けを獲得して、巨匠の芸であり、
その巧みな技により、ブラームスを描くとこうなるのだ。
基本はしっかりとした骨格だが、そこに繊細な表情と
ロマンティックな感情を盛り込んで、この上なく美しく、
深く心に響いてくるブラームスである。最大の感動だ。
第2楽章では、精妙な響きで音楽を歌わせているし、
メリハリを付けながらも第3楽章は雄大な仕上がりで、
終楽章のパッサカリアも各変奏の個性を引き出しつつ、
音楽の流れは極めて自然な呼吸で本当に素晴らしい。
交響曲の全曲を聞き終えたが、この全集は名盤だ。

DG 00289 483 5251

| | コメント (0)

2020年11月14日 (土)

クラシックCD専門ブログ開設

これまでの15年間の記事から整理をして、
クラシックCD専門の新しいブログを開設した。


クラシックCD 鑑賞の記録
http://ttclassic.livedoor.blog/


内容は同じなのだけど、演奏家やレーベルで
カテゴリー分類をして、検索できるようにしたのと
聞いてみたいけど、探せない、見つからないという、
そうした声に応え、そして廃盤になっているものは
新しい型番を紹介して、お手伝いができるように
わかりやすく整理されている名盤リストを目指した。


訪問者数が少なく、宣伝をさせてください。

| | コメント (0)

2020年11月13日 (金)

キース・ジャレット 68

2000年のキース・ジャレットを聞いている。
ECMのInside Outでロンドンでのライブ録音。
From The Body, Inside Out,, 341 Free Fade,
Riot, When I Fall In Love
2000年7月26,28日にロンドンでライブ収録。
ゲイリー・ピーコックとジャック・ディジョネットとのトリオ。
ロイヤル・フェスティバル・ホールでのコンサートである。
ロンドンフィルが本拠地にもしている名門ホールであり、
大きな会場で穏やかなコンサート・ジャズかと思ったが、
その仕上がりは違っていた。またここで空気が変わり、
コンテンポラリーな方向性は素晴らしい。夢中になる。
というのは、スタンダード曲ではなく、二日間の中から
キース・ジャレットの曲による、より即興性の高い曲を
特に選び出して、ここに収録しているようなのである。
説明には、Changes(1983)やChangeless(1987)の
延長線上に位置付けられるアルバムであるらしい。
それはよくわかる。つまり私は、ハマるわけなのだ。
復活後のキース・ジャレットは、新しいステージへと
上りつつあったようで、これは本当に偉大な演奏だ。

ECM 1780 014 005-2

| | コメント (0)

2020年11月12日 (木)

オーギュスタン・デュメイ 1

オーギュスタン・デュメイによるフォーレの作品。
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ長調 作品13
1976年6月9-11日にパリのサル・ワグラム、
ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ホ短調 作品108
1977年4月4,5日にパリのサル・ワグラム、
子守歌 ニ長調 作品16
ロマンス 変ロ長調 作品28
アンダンテ 変ロ長調 作品75
コンクールのための小品(1903)
1977年2月23日にパリのサル・ワグラムで収録。
ジャン・フィリップ・コラールのピアノと共演。
オーギュスタン・デュメイの初期の録音だが、
このとき27歳から28歳にかけての演奏である。
私が聞くようになったのは、1990年代のDGでの
ピレシュとのデュオだが、その前のEMI時代であり、
こちらも変わらず美しい音色で実に魅力的である。
1970年代の録音でコラールのピアノについては、
ちょっと音質の点で、硬いようにも思われたが、
音楽の表情付けや流れの美しさはやはり格別。

ERATO 0190295633578

| | コメント (0)

2020年11月11日 (水)

ファジル・サイ 1

ファジル・サイでベートーヴェンのピアノ・ソナタを聞く。
ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57
ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 作品53
ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 作品31-2
2005年6月にシオンで収録されている。
どの表現もどの瞬間にもこれまでの常識というのが
全く存在せず、すべてはファジル・サイの創造性で
ベートーヴェンの作品を超越した音楽に驚かされる。
全く新しい可能性が示されて、あまりにも天才的だ。
本当に危険を孕んだ演奏である。はじめて聞く人に
ファジル・サイを紹介したならば、その人のこの先は
大変なことになるであろう。普通のベートーヴェンを
知っている人に聞かせたなら、拒絶するに違いない。
しかしその先の段階に進み、ファジル・サイを認め、
この才能を受け入れるならば、出会ったことのない、
奇跡のような世界を知ることになる。私もそういう、
ファジル・サイを聞けるような、悟りを開けたのか。

Naive V5016

| | コメント (0)

2020年11月10日 (火)

内田光子 6

内田光子でベートーヴェンのピアノ協奏曲を聞く。
ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
クルト・ザンデルリンクの指揮による
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団と協演。
1994年11月にアムステルダム・コンセルトヘボウ。
この演奏に際して、内田光子がザンデルリンクとの
協演を強く望んだと当時話題になっていたのだが、
オーケストラの響きがなるほど素晴らしいのである。
重厚な構えだが、響きはしなやかに軽い足取りで
その加減というのが、巨匠ならではの絶妙なもの。
内田光子もベートーヴェンの音楽を大胆に表現し、
力強く鳴り響く音を奏でながら、一方では従来の
繊細な弱音を駆使して、その細やかさに感動する。
明瞭な音楽で、強弱、剛柔、語りつくされている。

DECCA 475 6757

| | コメント (0)

2020年11月 9日 (月)

アンドレ・クリュイタンス 7

アンドレ・クリュイタンス指揮ベルリンフィルによる
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いている。
交響曲 第1番 ハ長調 作品21
1958年12月19日にグリューネヴァルト教会、
交響曲 第3番 変ホ長調 作品58「英雄」
1958年12月15-19日にグリューネヴァルト教会。
録音の仕上がりもあるのだが、独特の力強さで、
その響きに圧倒される感覚は実に偉大である。
1950年代後半の最初の時期のステレオ録音で、
音に古さはあるけれど、思った以上に聞きやすい。
ベルリンフィルの演奏には気合いが感じられて、
重厚で豪快、鮮烈である。リアルな感触に感動。
「英雄」では、さらに立体的な音響が鳴り出して、
引き締まった表現と一体のその迫力に熱くなる。

ERATO 0190295381066

| | コメント (0)

2020年11月 8日 (日)

ダニエル・バレンボイム 47

ダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンで
ブラームスの交響曲 第3番 ヘ長調 作品90
2017年10月にベルリンのピエール・ブーレーズ・ザール。
第3番の演奏時間は42分超で、これまでの知る限り、
最長の時間だと思うのだが、その速度感覚としては、
不思議なほどに違和感もなく、実に自然な流れである。
かなりゆったりと大きく、深い響きで音楽を進めているが、
バレンボイムはいつも通りにじっくりと想いを込めている。
バーンスタインやジュリーニの雄大な演奏も存在するが、
バレンボイムのテンポ感は細やかな描き込みのためで
音楽の構造もその響きも丁寧に扱い、心暖まる演奏だ。
この全集は明るい響きで、穏やかな時間が魅力である。

DG 00289 483 5251

| | コメント (0)

2020年11月 7日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「フライドポテトはなぜ止まらなくなるのか?」
おいしいことが大前提だが、止まらなくなるのは、
2つの条件があり、1つは油で揚げていることで
甘みや旨味を増強させて、幸福感を得ている。
もう1つは、カリウムとナトリウム(塩分)の
無限ループであり、フライドポテトを食べると
カリウムが増え、ナトリウムが必要となって、
塩の付いたフライドポテトをつい食べてしまう。
枝豆にもカリウムが含まれ、ビールが進むが、
ビールにもカリウムが含まれ、塩分の付いた
枝豆をつい食べてしまう無限ループになる。


「寒くなると気の葉が落ちるのはなぜか?」
木は葉の光合成で作られた炭水化物を取り入れ、
生長している。夏は光も強く、根から水を吸って、
葉に供給し、盛んに光合成を行って、炭水化物を
樹木の幹に供給している。秋になると日照も減り、
葉の栄養分を幹に吸収して、水分を失った葉を
落とすエンボリズムが行われる。寒くなる夜間、
樹木の中の水分が凍り、水の流れが悪くなり、
葉が落ちる。葉から回収した栄養で冬を越す。


「パンケーキとホットケーキは何が違う?」
薄いか、厚いか?ふっくらとしっとりなど、
人それぞれであり、実際は同じものである。
パンケーキのパンとはフライパンのパンで、
フライパンで焼いたものはパンケーキであり、
どら焼きもお好み焼きもパンケーキといえる。
明治時代に入ってきて、最初は薄餅といわれ、
クレープに近いものであった。明治の後半、
ベーキングパウダーが加えられ、ふっくらの
パンケーキが作られた。1923年、日本橋の
百貨店でハットケーキというメニューができ、
その後、呼びやすいホットケーキとなった。
戦後、ホットケーキの素で知られるようになり、
2010年、原宿にハワイのパンケーキ専門店が
出店して、以来、ホットケーキはレトロなもの、
パンケーキはSNS映えするとして親しまれた。

| | コメント (0)

2020年11月 6日 (金)

キース・ジャレット 67

1999年のキース・ジャレットを聞いている。
ECMのWhisper Notでパリでのライブ録音。
I: Bouncing With Bud, Whisper Not,
Groovin' High, Chelsea Bridge,
Wrap Your Troubles In Dreams,
Round Midnight, Sandu,
II: What Is This Thing Called Love,
Conception, Prelude To A Kiss,
Hallucinations, All My Tomorrows,
Poinciana, When I Fall In Love
1999年7月5日にパリのコングレスで収録。
ゲイリー・ピーコックとジャック・ディジョネットとのトリオ。
キース・ジャレットが二年間の休養から1998年秋に
活動を再開させて、翌年の夏のパリでのライブである。
最初の一音から音がきれいで、鮮やかなキレがあり、
完全復活という印象である。すっかり絶頂期の感覚を
取り戻しているかのようだ。会場の拍手の音を聞くと
大きな収容でたくさんの客が入っているようだけど、
曲調とかその空気感は、コンサートホールというより
ジャズクラブで夜も更けた感じであり、いい雰囲気。
キース・ジャレットは、何が原因で演奏できなくなり、
そして何をきっかけにして復活を成し遂げたのか、
ついそんなことも思ってしまう素晴らしさであって、
これまで聞いてきた中でも圧倒的な感動である。

ECM 1724/25 543 816-2

| | コメント (0)

2020年11月 5日 (木)

セミヨン・ビシュコフ 6

セミヨン・ビシュコフ指揮ロンドンフィルの演奏で
メンデルスゾーンの交響曲を聞いている。
交響曲 第3番 イ短調 作品56「スコットランド」
交響曲 第4番 イ長調 作品90「イタリア」
1986年12月5-8日にロンドンのトゥーティングで収録。
セミヨン・ビシュコフの初期の録音でこのとき34歳だが、
じっくりと歌い込んでいるけれど、響きは繊細であり、
音楽の表情はこの上なく美しく、情感に富んでいる。
鋭く鮮やかに聞かせていくところと濃密な表情とで
メリハリが効いており、その辺は若々しさでもある。
パリ管弦楽団との録音が開始されるまでは、世界の
主要オーケストラと様々に録音を行っていたのだが、
一流の楽団から大切にされて、若いときの才能を
改めて感じさせられる。活躍は知っていたのだが、
その当時はなかなか実感としてわからないもので
時間を経て、昔の録音を聞き直すとわかってくる。

DECCA 0289 482 6331 8

| | コメント (0)

2020年11月 4日 (水)

コヴェントガーデン王立歌劇場

ゲオルグ・ショルティ指揮コヴェントガーデン王立歌劇場で
ワーグナーの楽劇「ワルキューレ」第3幕を聞いている。
1961年10月2日にコヴェントガーデン王立歌劇場で収録。
「ワルキューレ」も最後の第3幕まで来たが、ショルティは、
ライブであっても非常に緻密な音作りをして、細部にまで
こだわりを徹底させて、聞けば聞くほどに感動的である。
第3場ではハンス・ホッターのウォータンの語りが続いて、
別れと魔の炎の音楽へとつながっていくが、後半に進むと
ますます研き抜かれていき、その透明感は圧倒的である。
1960年代にあっては、この新鮮な響きというのは驚きで、
ロンドンにおいて、新しい動きが起きていたことがわかる。
ショルティは1970年以降のシカゴ交響楽団での活躍が
非常に有名なので、コンサート指揮者のイメージがあるが、
やはりオペラが重要であると改めてそれを思わされる。

TESTAMENT SBT4 1495

| | コメント (0)

2020年11月 3日 (火)

コヴェントガーデン王立歌劇場

ゲオルグ・ショルティ指揮コヴェントガーデン王立歌劇場で
ワーグナーの楽劇「ワルキューレ」第2幕を聞いている。
1961年10月2日にコヴェントガーデン王立歌劇場で収録。
DECCAでの「指環」全曲もロンドンでのこれらの上演も
当時のショルティは、その後の我々が思っているような、
大きな地位を築いていたわけではないようで、中堅だが、
60年前の録音を聞いて、全く古さを感じさせない響きで
明確な音楽を聞かせている。場面の流れが合理的であり、
むしろ現代的である。モノラル録音でなければ、現在の
演奏と思ってしまってもおかしくない。ここにあるすべてを
明瞭に鳴らし、明るく、くっきりとした響きはいまの感覚だ。
ハンス・ホッターのウォータンであり、第2幕は感動的だ。
DECCAの「ワルキューレ」でもウォータンを歌っているが、
その他の配役に関しては、不思議と全く重なっていない。
ロンドンの上演は別チームで臨んでいるといった印象だ。
「ワルキューレ」の第2幕は、私自身も大好きなのだが、
この長く変化のない場面進行でショルティは飽きさせず、
舞台の動きをシャープに聞かせ、実にしなやかである。

TESTAMENT SBT4 1495

| | コメント (0)

2020年11月 2日 (月)

コヴェントガーデン王立歌劇場

ゲオルグ・ショルティ指揮コヴェントガーデン王立歌劇場で
ワーグナーの楽劇「ワルキューレ」第1幕を聞いている。
1961年10月2日にコヴェントガーデン王立歌劇場で収録。
ショルティのロイヤル・オペラでの最初のシーズンであり、
先日も聞いた「ドン・ジョヴァンニ」の少し前の公演である。
ショルティの音作りは几帳面でキッチリとしているので、
やはり気持ちがいい。響きのコントロールでバランスへの
こだわりが強いのである。当時にしては重厚なだけでなく、
非常にシャープな感覚にあふれ、そこに新しさがあったし、
時代を切り開く力が備わっていた。精妙に進めていくのと
キビキビと細かく動き回り、しなやかさのあふれる表現と
実にメリハリが効いているので、ショルティの「指環」は、
現代のワーグナー演奏のひとつの規範となっている。
有名なDECCAの全曲盤とこちらのライブ盤であっても
ショルティの音楽への関わりは少しも変わらないと思う。
1961年の放送録音でモノラルだが、非常に聞きやすい。

TESTAMENT SBT4 1495

| | コメント (0)

2020年11月 1日 (日)

クラシックCD専門ブログ開設

これまでの15年間の記事から整理をして、
クラシックCD専門の新しいブログを開設した。


クラシックCD 鑑賞の記録
http://ttclassic.livedoor.blog/


内容は同じなのだけど、演奏家やレーベルで
カテゴリー分類をして、検索できるようにしたのと
聞いてみたいけど、探せない、見つからないという、
そうした声に応え、そして廃盤になっているものは
新しい型番を紹介して、お手伝いができるように
わかりやすく整理されている名盤リストを目指した。


訪問者数が少なく、宣伝をさせてください。

| | コメント (0)

アレクサンドル・ヴェデルニコフ死去

指揮者のアレクサンドル・ヴェデルニコフが
新型コロナウイルス合併症のため、10月29日、
モスクワで亡くなった。56歳。音楽界においても
ついにこういう日が来たかという感じである。
コロナの影響は確実に広がっているはずだ。
濃厚なロシア音楽を聞かせてくれる人であり、
日本においても重要な存在で残念。悲しい。

| | コメント (0)

ダニエル・バレンボイム 46

ダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンで
ブラームスの交響曲 第2番 ニ長調 作品73
2017年10月にベルリンのピエール・ブーレーズ・ザール。
第2番は予想通りにゆったりとした大きな流れであり、
明るい音色によるますます穏やかな響きは心地よい。
バレンボイムの深い想いが音楽の隅々にいたるまで、
しっかりと込められているが、表情付けや表現上の
個人的な思いがそこで際立ってしまうことはないし、
実に自然体で、仕上がりとしては、バレンボイムは
自身の存在を消して、すべてを音楽に捧げている。
雄大な表現は以前からそうした傾向はあったのだが、
真の意味でバレンボイムは、本物の巨匠になったと
そう感じさせる音楽である。一方で細やかな部分では
冴えわたる輝きも存在し、そこはバレンボイムの技だ。

DG 00289 483 5251

| | コメント (0)

« 2020年10月 | トップページ | 2020年12月 »