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2020年11月24日 (火)

クラウディオ・アバド 58

クラウディオ・アバド指揮ミラノ・スカラ座で
ヴェルディの歌劇「仮面舞踏会」第2幕と第3幕、
1980年1月にミラノのCTCスタジオで収録。
ヴェルディの「仮面舞踏会」はやはり素晴らしい。
音楽もすべてが魅力的だし、物語と舞台も面白い。
原作が題材にしている事件というのがあるのだが、
仮面舞踏会の場で暗殺されるという、そこがどうも
あまり馴染めない。反逆者に命を狙われながら、
その情報を掴みつつ、優雅に社交界に参加して、
総督リッカルドの危機意識の低さは通用しない。
この暗殺事件は1792年のことと書いてあるが、
それは当時のことを理解していないだけだって
そういわれれば、そういうことかもしれないが。
歌劇としては、仮面舞踏会の様子が舞台映えで
そうした狙いもあると思うけど。何より作品名が
「仮面舞踏会」なのである。第1幕に戻るが、
占いというか、神託の類なのであろうけれど、
すべてお告げによって行動し、その通りになる、
そうした設定の方が荒唐無稽のように思えるが、
そこは歌劇ではよくあることで違和感ないのだ。
作品の設定についてはその辺でいいことにして、
ムーティの華麗な色合いのヴェルディと比べると
アバドは渋いのである。それは内面的な追及で、
真実を求めているのであり、音のリアリティは、
まるで違って、聞く人に感動を与えてくれる。
ドミンゴが絶好調のようだ。リッチャレッリや
レナート・ブルゾンなど、名歌手の競演だけど、
あまりの輝きにドミンゴばかりを聞いてしまう。

DG 479 0379

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