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2021年2月28日 (日)

エフゲニー・キーシン 3

17歳のキーシンが最晩年のカラヤンと協演した
チャイコフスキーのピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンフィルで
1988年12月31日にベルリン・フィルハーモニー、
後半はスクリャービンの4つの小品 作品51
練習曲 嬰ハ短調 作品42-5で独奏の作品、
1988年12月にベルリン・フィルハーモニーで収録。
ジルヴェスター・コンサートのライブ録音である。
この当時にその映像が、NHKで放送されて、
まだ少年のキーシンが大巨匠のカラヤンと
堂々とチャイコフスキーの名曲を演奏して、
目立つのは歳の差だが、カラヤンの懐深さと
指揮姿に感動してしまい、記憶に残っている。
久しぶりに聞いてみると何とも懐かしいのであり、
すっかり気持ちは当時に戻り、熱くなってしまう。
カラヤンのテンポ感が信じられないぐらいに遅くて、
しかしベルリンフィルは迫力の響きで勢いがあり、
圧倒的な演奏なのである。その雄大さに支えられ、
キーシンは表情豊かに聞かせて、それはすべて
カラヤンの指示によるものであろうけど、原点で、
キーシンにとっての最高のキャリア、歴史である。

DG F28G20428

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2021年2月27日 (土)

クラシックCD専門ブログ開設

これまでの15年間の記事から整理をして、
クラシックCD専門の新しいブログを開設した。


クラシックCD 鑑賞の記録
http://ttclassic.livedoor.blog/


内容は同じなのだけど、演奏家やレーベルで
カテゴリー分類をして、検索できるようにしたのと
聞いてみたいけど、探せない、見つからないという、
そうした声に応え、そして廃盤になっているものは
新しい型番を紹介して、お手伝いができるように
わかりやすく整理されている名盤リストを目指した。


訪問者が少なく、宣伝させてください。

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2021年2月26日 (金)

キース・ジャレット 81

2008年のキース・ジャレットを聞いている。
ECMのTestamentでロンドンでのコンサート。
I: Part 1 - Part 6
II: Part 7 - Part 12
2008年12月1日にロイヤル・フェスティバル・ホール。
パリでのコンサートから5日経って、ロンドンだが、
オープニングから感動的である。風景のある音楽。
力のこもる魂の響きで前半から大いに盛り上がる。
前後半とも6つのパートに分かれ、全12曲であり、
コンサートの全曲が収録されているのであろうか。
後半の冒頭でPart7では、低音のオスティナートが
不気味に現れて、かつてのキース・ジャレットを思い、
熱くなってしまう。会場の聴衆もそうであったようだ。
続いて、その切迫感を開放するような美しい音楽が、
幸福と共に提供されるのだけれど、非常に多彩で
変化に富んだ作品が生み出されているようであり、
しかしそれがひとつの大きな流れの中に存在して、
本当に素晴らしいコンサートである。名演ゆえに
CD制作されているけれど、最高傑作のひとつだ。

ECM 2130/02 270 9583

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2021年2月25日 (木)

キース・ジャレット 80

2008年のキース・ジャレットを聞いている。
ECMのTestamentでパリでのコンサート。
Part 1 - Part 8
2008年11月26日にサル・プレイエルで収録。
パリでのソロ・コンサートは最高だ。今回もまた
クラシック寄りの現代音楽の雰囲気にはじまって、
このCDの分類はジャズだけど、即興ではあるが、
ジャンルを超えたキース・ジャレットの世界である。
会場の空気もクラシックのコンサートの雰囲気で
ジャズ・ライブのノリではなく、聴衆も心得ている。
抜粋されているのかもしれないが、前半後半で
4つずつのパートに分かれて、技はより高度に
音楽は分かりやすくなってきているように思う。
速い曲では、ますます指のまわりが高速になり、
鍵盤を自在に駆け回って、ゆったりした曲での
深みのある音色は心に響いて、実に感動的だ。
続いて、この5日後のロンドンでの公演を聞く。

ECM 2130/02 270 9583

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2021年2月24日 (水)

ミッシャ・マイスキー 2

ミッシャ・マイスキーとマルタ・アルゲリッチで
ベートーヴェンのチェロのための作品集、
チェロ・ソナタ 第3番 イ長調 作品69
チェロ・ソナタ 第4番 ハ長調 作品102-1
チェロ・ソナタ 第5番 ニ長調 作品102-2
「マカベウスのユダ」の主題による変奏曲 WoO45
1992年12月にネイメーヘン・コンセルトヘボウ。
感情の起伏の激しい演奏でこの自在な動きは、
まさに天才的な領域に達しているのである。
強弱の変化や緩急も限界まで大きく取り入れて、
マイスキーもしなやかな音色が実に魅力的だが、
アルゲリッチのこの即興的な表情はどこまでが、
その場の瞬発力なのか、計算されたものなのか、
理解の範囲を超えて、奇跡的な発想力である。
音色の多様さにも驚かされ、後期のソナタでは、
深みのある響きで歌い込まれていて、感動する。
この演奏も録音から30年が経とうとしているが、
いまも新鮮な感覚で不思議なほどに輝いている。

DG 437 514-2

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2021年2月23日 (火)

ミッシャ・マイスキー 1

ミッシャ・マイスキーとマルタ・アルゲリッチで
ベートーヴェンのチェロのための作品集、
魔笛の主題による12の変奏曲 作品66
チェロ・ソナタ 第1番 ヘ長調 作品5-1
チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 作品5-2
魔笛の主題による7つの変奏曲 WoO46
1990年4月にブリュッセルで収録されている。
アルゲリッチの瞬発力や発想の豊かさは天才だ。
自在に動き回り、緩急や強弱の自由度には驚く。
それに合わせマイスキーがしなやかに対応して、
この躍動感は、まさに奇跡的な仕上がりである。
1991年制作と表記されていて、買ってきた当時、
すっかり魅了され、お気に入りの一枚であったが、
それから30年が経つけれど、いま聞き直しても
変わらず圧倒的な感動だ。これぞ名盤だと思う。

DG 431 801-2

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2021年2月22日 (月)

サンソン・フランソワ 9

サンソン・フランソワでショパンの作品を聞く。
バラード ト短調 作品23、ヘ長調 作品38、
変イ長調 作品47、ヘ短調 作品52
1954年10月27-29日にパリで収録。
音楽の構造がぼやける傾向にはあるのだが、
よりロマンティックに香り立つような表現である。
荒れ狂うような激しさと豪快で力強い響きには、
感動せずにはいられない。ピアノが壊れそうで
心配になってしまうような巨大な存在感である。
モノラル録音ではあるのだが、不思議なぐらいに
豊かな色彩が感じられて、サンソン・フランソワの
美しいピアノの音色が、しっかりと伝わってくる。

ERATO 0190295869205

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2021年2月21日 (日)

クリストフ・フォン・ドホナーニ 26

ドホナーニ指揮クリーブランド管弦楽団による
マーラーの交響曲 第1番 ニ長調「巨人」
1989年3月にマソニック・オーディトリアムで収録。
ドホナーニの「巨人」を久しぶりに聞いているが、
いま聞いてもやはり爽やかで洗練の極みである。
何よりも響きが明るくて、自然描写の輝きは最高。
ここに差し込む木漏れ日の光は眩しいのである。
この演奏が、当時は圧倒的に新鮮であったのは、
オーケストラのスッキリとした鳴らし方は圧倒的で
ティンパニなど、リズムの刻みが際立って明瞭だ。
全体に流れは快調だけど、スケルツォの楽章など、
速めのテンポが特長で、実に若々しい音楽である。
ドホナーニはこのとき59歳であった。この時期は
クリーブランド管弦楽団と大活躍していたときで、
若手でもなかったが、それでも音楽は瑞々しい。

LONDON POCL-1005

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2021年2月20日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「缶詰になる果物とならないのがあるのはなぜ?」
缶に詰めて、密封し、85℃のお湯に15分つけて、
加熱殺菌をすると3年間の保存が可能である。
食中毒の原因となるボツリヌス菌は、酸素のない、
缶詰の環境においても生息でき、死滅させるには、
PH4.6以下の酸性にする必要がある。そのため
缶詰は酸性の果物が多い。酸性でない果物は、
120℃で加熱殺菌し、ボツリヌス菌を死滅させる
必要がある。加熱で味や香りが失われてしまう。


「スケートリンクはどうやって凍らせるのか?」
冷却管を床に並べ、-15の不凍液を流し、
ホースで水を少しずつ撒いて、氷の厚さが、
5cm程度になるまで続ける。車で重みをかけ、
氷を割り、さらに水を撒いて氷の密度を上げる。
100時間以上の時間をかけ、氷を作っていく。


「なぜ国によって言葉が違うのか?」
世界には、7000以上の言語が存在している。
陸続きの国や地域でも別の言葉が話されて、
様々な環境で生き延びていくために人々は、
自分たちにとって大事なものをより詳しく
仲間に伝えようと言葉も多様になっていく。
国によって、それぞれ大事なものは異なり、
それにより、言語は別々なものになっていく。

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2021年2月19日 (金)

キース・ジャレット 79

2007年のキース・ジャレットを聞いている。
ECMのLast Danceでチャーリー・ヘイデンと共演。
My Old Flame, My Ship,
Round Midnight, Dance Of The Infidels,
It Might As Well Be Spring,
Everything Happens To Me,
Where Can I Go Without You,
Every Time We Say Goodbye,
Goodbye
2007年3月にケイヴライト・スタジオで収録。
キース・ジャレットの自宅スタジオで収録された、
Jasmineの続編であり、前回にリストから落ちた、
残りの録音で制作されたのかと思ってしまうが、
私としてはこちらの方がよい気がして感動する。
チャーリー・ヘイデンとの共同名義の作品集で
Jasmineでは、二人の活躍をより出そうとして、
結果的に中途半端であったのかもしれないが、
こちらはキース・ジャレットのピアノがより前に
そうした仕上がりなのかも、というのを感じる。
と思って聞き直すとそんなこともないのだが。
JasmineもLast Danceもテンポの速い曲がなく、
ここでDance Of The Infidelsが唯一の曲だが、
落ち着いた時間の流れは雰囲気を出しつつも
ちょっと変化がない。GoodbyeはJasmineのと
別テイクの録音が収録されて、最後の曲だが、
チャーリー・ヘイデンがこのアルバム発表後に
亡くなっており、後半は告別がテーマになって、
意識してしまうけれど、企画は前からあって、
関係ないとは思うので、不思議なことである。

ECM 2399 378 0524

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2021年2月18日 (木)

キース・ジャレット 78

2007年のキース・ジャレットを聞いている。
ECMのJasmineでチャーリー・ヘイデンと共演。
For All We Know, Where Can I Go Without You,
No Moon At All, One Day I'll Fly Away,
Intro ‐ I'm Gonna Laugh You Right Out Of My Life,
Body And Soul, Goodbye, Don't Ever Leave Me
2007年3月にケイヴライト・スタジオで収録。
チャーリー・ヘイデンのドキュメンタリー制作中に
キース・ジャレットの自宅スタジオで収録されて、
穏やかな時間の流れでリラックスした雰囲気だ。
ライブのあの緊迫感と比べると変化に乏しいが、
チャーリー・ヘイデンの音色に耳を傾ける時間は
キース・ジャレットにとって、何とも幸福のようで、
心の通う仕上がりは、我々にも心地よさである。

ECM 2165 273 3485

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2021年2月17日 (水)

ボリス・ベレゾフスキー 5

ボリス・ベレゾフスキーでロシアのピアノ作品を聞く。
ムソルグスキーのはげ山の一夜(1994.6)
(コンスタンテチン・チェルノフによる編曲版)
ラフマニノフの練習曲集「音の絵」作品39から
第3番 嬰ヘ短調、第4番 ロ短調、
第7番 ハ短調、第9番 ニ長調(1995.4)
リャードフの前奏曲 変ニ長調 作品57-1、
ハ長調 作品40-2、嬰ヘ短調 作品39-4(1995.5)
メトネルのおとぎ話からホ短調 作品34-2、
変ロ短調 作品20-1、イ短調 作品34-3、
作品54 II-2「鳥の物語」、ニ短調 作品51-1(1995.4)
バラキエフの東洋風幻想曲「イスラメイ」(1994.6)
ベルリンのテルデック・スタジオで収録されている。
ますますスーパー・ヴィルトゥオーゾな仕上がりで、
ロシアの雄大なスケールを全面に押し出している。
ピアノ独奏の「はげ山の一夜」は他では聞けない。
メトネルの「鳥の物語」は、ラフマニノフの音の絵で
第3番 嬰ヘ短調のパロディであり、面白い作品。
イ短調 作品34-3にも怒りの日のテーマが現れる。
ここではスクリャービンの曲は取り上げられないが、
リャードフの前奏曲がどこか思わせるところがある。
そして極めつけのイスラメイは、まさに到達点だ。

>TELDEC 2564 66468-4

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2021年2月16日 (火)

ロストロポーヴィチの1960年代 4

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチのチェロ、
ベンジャミン・ブリテン指揮イギリス室内管弦楽団で
ハイドンのチェロ協奏曲 第1番 ハ長調
ブリテンのチェロと管弦楽のための交響曲 作品68
1964年7月にロンドンのキングズウェイ・ホール。
ブリテンの引き出す実に艶やかなハイドンにはじまり、
ハイドンの音楽もこの時代にはロマンティックな表現で
ロストロポーヴィチも朗々と歌い、明るい音色ながら、
ソ連を思わせる鋼の響きも兼ね備えて、独特である。
この音色に惚れ込んでロストロポーヴィチのために
ブリテンはチェロの作品を書いたが、チェロ交響曲は、
1964年3月にモスクワで初演され、同じ年の7月に
ロンドンで録音されている。チェロとオーケストラが、
対等に扱われて、4楽章の構成から交響曲である。
プロコフィエフの交響的協奏曲もあるが、後半で
第3楽章からカデンツァを経て第4楽章へと進む、
その辺の感じは、ショスタコーヴィチを思わせる。
音楽は完全にブリテンの響きで類似はないのだが。

DECCA 478 3577

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2021年2月15日 (月)

ニューイヤーコンサート2021

今年のニューイヤーコンサートをCDで聞いている。
第1部は、スッペのファティニッツァ行進曲
ヨハン・シュトラウス2世のワルツ「音波」
同じく「ニコ殿下のポルカ」
ヨーゼフ・シュトラウスのポルカ「憂いもなく」
カール・ツェラーのワルツ「坑夫ランプ」
カール・ミレッカーのギャロップ「贅沢三昧」
第2部は、スッペの喜歌劇「詩人と農夫」
カレル・コムザーク2世のワルツ「バーデン娘」
ヨーゼフ・シュトラウスの「マルゲリータ・ポルカ」
ヨハン・シュトラウス1世の「ヴェネツィア人のギャロップ」
ヨハン・シュトラウス2世のワルツ「春の声」
ポルカ「クラップフェンの森で」、「新メロディ・カドリーユ」
皇帝円舞曲、ポルカ「恋と踊りに夢中」
アンコールで狂乱のポルカ、ワルツ「美しく青きドナウ」
ヨハン・シュトラウス1世のラデツキー行進曲
リッカルド・ムーティ指揮ウィーンフィルによる
元日のウィーン楽友協会大ホールでのライブ録音。
新型コロナ・ウイルスの感染拡大により史上初の
無観客で行われたニューイヤーコンサートである。
元日の衛星生中継で見たときには、例年と違う、
楽友協会の異様な雰囲気にショックもあったのだが、
こうしてCDの音で鑑賞しているといつもと変わらぬ
幸福の時間が流れているのであり、そこはやはり
音楽の力であると感動した。ムーティの80歳の
記念の年であり、こうなってしまったことは残念だが、
素晴らしい演奏が残され、記憶に刻まれたのである。
スッペの他にもカール・ツェラー、カール・ミレッカー、
といったウィーンの作曲家の作品も演奏されている。
カレル・コムザーク2世はプラハ生まれのチェコ人で
当時のプラハはオーストリア帝国であったのだが、
ボヘミアの出身で後にウィーンの楽長になっている。
ドイツ語では、カール・コムツァークと表記される。
世界がコロナを克服するという想いの選曲もあるが、
ムーティにちなんだ曲としては、「ヴェネツィア」があり、
「新メロディ・カドリーユ」は、ヴェルディの歌劇による。

SONY 19439840162

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2021年2月14日 (日)

アンネ・ゾフィー・ムター 1

ムターが亡くなる一年前のカラヤンと協演した
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲 ニ長調
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーンフィルで
1988年8月15日にザルツブルク祝祭大劇場。
ザルツブルク音楽祭1988におけるライブ録音。
亡くなるちょうど11か月前のカラヤンの演奏で
発売したときに買ってきた懐かしいCDだが、
さすがにカラヤンのテンポが遅すぎるだろうと
当時はちょっと付いていけない印象であったが、
現在では、こちらも何でも聞けるようになって、
穏やかで雄大なカラヤンの指揮に支えられて、
ムターが自在な演奏であり、これは興味深い。
高度なテクニックによる細部の切れのよさは、
圧倒的であり、鮮やかさでは明瞭でもあって、
それを基本としつつ、カラヤンの音楽と一体に
濃密に歌い上げ、実に豊かな仕上がりである。
音色の使い分けがこんなにもいろいろな音が
存在しているのかと改めて驚きではあるけれど、
カラヤンの教えであり、ムターにとっては財産だ。

DG F32G20289

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2021年2月13日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「渡り鳥の群れはなぜV字に飛ぶのか?」
ハクチョウなどの大型の渡り鳥は体が重く、
エネルギーを節約するためにV字になって、
先頭を交代しながら飛ぶ。翼の先に上向きの
渦上の気流が起き、それに乗って飛ぶことで
楽をすることができる。その形がV字である。


「笑うとなぜえくぼができるのか?」
えくぼができるのには、表情筋が関係している。
魚のえら孔を動かす筋肉が表情筋に進化した。
哺乳類の口を動かす筋肉、目を動かす筋肉で、
目のまわり、口のまわりに複雑な筋肉が発達し、
表情筋ができた。脳の動きで喜怒哀楽を表す。
えくぼは、笑顔を強調するためのものである。


「柔道の強い人はなぜ黒帯か?」
嘉納治五郎は、柔道の稽古着をシンプルで
清潔感のある白と定めた。階級によって、
白帯と茶帯に分け、有段者を黒帯とした。
白い柔道着に真逆の黒帯は映えると考えた。
さらに上位の段には、紅白帯、紅帯がある。

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2021年2月12日 (金)

キース・ジャレット 77

2006年のキース・ジャレットを聞いている。
ECMのLa Feniceでヴェネツィアでのコンサート。
I. Part 1 - Part 5
II. Part 6, The Sun Whose Rays,
Part 7, Part 8, My Wild Irish Rose,
Stella by Starlight, Blossom
2006年7月19日にフェニーチェ歌劇場で収録。
1995年のミラノ・スカラ座、1996年秋のツアーで
イタリア各地の劇場での録音が存在しているが、
フェニーチェ歌劇場でのソロ・コンサートである。
今回も現代音楽の即興風ではじまるが、進むと
ますますクラシック寄りの印象もあって、後半は
リラックスできたのか、ジャズの熱気も含めて、
キース・ジャレットならではの世界が展開される。
即興演奏に関してもかなり長めの曲と短い曲で、
メリハリが付いて、連続性もよいので、時間的に
短いという印象はない。長い作品の印象が強く、
1996年以前の演奏スタイルを少し思い出した。
カーネギー・ホールに続いて、フェニーチェだが、
世界の名門ホール、歌劇場での録音を順番に
CD化している印象があって、世界の都市での
演奏がリスト化されているが、都市に関係なく、
劇場に関係なく、偉大な演奏やその録音は、
残されているはずであり、ぜひ出してほしい。
前半で通常ならば、カタカタいいそうな最高音で
すごくきれいな音が鳴っており、そうした音色を
意図的に引き出している印象もあって、そこに
この劇場の音響的な特長も存在して、その点で
フェニーチェ歌劇場の空間がキース・ジャレットの
創造活動に影響を及ぼして、劇場も重要な要素、
音楽の一部であるのかもしれない。素晴らしい。

ECM 2601/02 676 5853

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2021年2月11日 (木)

ヴァレリー・アファナシエフ 30

ヴァレリー・アファナシエフの2009年の来日公演から
ショパンのワルツとポロネーズの演奏であり、
ワルツ イ短調 作品34-2「華麗なるワルツ」、
ヘ短調 作品70-2、変イ長調 作品69-1「告別」、
ロ短調 作品69-2、嬰ハ短調 作品64-2、
ポロネーズ 嬰ハ短調 作品26-1、
変ホ短調 作品26-2、ハ短調 作品40-2
2009年6月5日に武蔵野市民文化会館で収録。
アファナシエフのショパンの演奏は多くないのだが、
夜想曲集の録音からは10年が経過したのであり、
硬質な仕上がりと独特の重みはここでも残しつつ、
ずっと普通の印象となっている。極端な遅さはなく、
すると意図して作り込められた感じはなくなるが、
細やかな表情作りなど、力みが取れてきたところで
煌めくところも見つけられた。有名な嬰ハ短調の
ワルツ 作品64-2など、流れるような表現には、
意外性もあって、すっかり魅了されてしまった。
ポロネーズは、むしろアファナシエフらしくもあり、
ひたすら重く深刻な空気を漂わせる演奏であり、
深いところで力強さを秘めた音楽はいかにもの
アファナシエフのショパンである。機会はないが、
他の作品も聞いてみたくなる。全曲でなくても
バラードやスケルツォ、練習曲にも興味ある。
アファナシエフならば、どんな演奏をするのか。

WKLC-7007

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2021年2月10日 (水)

スティーヴン・イッサーリス 1

スティーヴン・イッサーリスとスティーヴン・ハフで
ラフマニノフの2つの小品 作品2
前奏曲 作品2-1、東洋の踊り 作品2-2
チェロ・ソナタ ト短調 作品19
フランクの歌曲「空気の精」「天使の糧」
チェロ・ソナタ イ長調 を聞いている。
歌曲はレベッカ・エヴァンスのソプラノ独唱、
2002年8月23-25日にヘンリー・ウッド・ホール。
イッサーリスのガット弦による演奏は有名だが、
そのしなやかで優しい音色は、ラフマニノフでも
フランクにおいても素晴らしい。それに合わせて、
スティーヴン・ハフのピアノがすっきりと控えめに
なんとも柔軟な対応をしており、美しいのである。
フランクのソナタ イ長調に関しては、私としては
この曲はやはりヴァイオリンで聞きたいという、
そこは決して譲れない気持ちではあるのだけど、
イッサーリスで聞けるのならば、いいのである。
スティーヴン・ハフのピアノがこれまでの中でも
一番上手いといってもよくて、実に聞きものだ。
私はピアノばかり聞く傾向があるので、ここで
スティーヴン・ハフの演奏は最大の関心であり、
イッサーリスのチェロと圧倒的な感動であった。
明瞭に細やかな表現での輝きは究極である。

hyperion CDA67376

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2021年2月 9日 (火)

ベルトラン・ド・ビリー 6

ベルトラン・ド・ビリー指揮ウィーン放送交響楽団で
プッチーニの歌劇「外套」を聞いている。
2010年5月20日にウィーン・コンツェルトハウス。
ツェムリンスキーの歌劇「フィレンツェの悲劇」と
同じ一幕オペラの組み合わせで上演されている。
妻の浮気を疑い、相手の男を殺してしまうという、
残虐なテーマが共通となっている。この「外套」も
後半へ向かう緊迫感とスリリングな展開が魅力だ。
プッチーニの音楽は美しい旋律が流れ続けるが、
モダンな感覚と洒落たセンスが最大の特長である。
ツェムリンスキーは、マーラーと新ウィーン楽派の
中間に位置しており、新しいイメージもあるのだが、
「フィレンツェの悲劇」は1917年の初演のようで、
「外套」の完成が1916年の末、「三部作」として、
メトロポリタン歌劇場で初演されたのが1918年、
これらの二作品は年代的にもちょうど同じあった。
ベルトラン・ド・ビリーはこれまでない発想であり、
魅力的な企画を聞かせてくれる。実に堪能した。

CAPRICCIO C5326

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2021年2月 8日 (月)

ベルトラン・ド・ビリー 5

ベルトラン・ド・ビリー指揮ウィーン放送交響楽団で
ツェムリンスキーの歌劇「フィレンツェの悲劇」
2010年5月20日にウィーン・コンツェルトハウス。
プッチーニの「外套」と共に一幕オペラの上演であり、
どちらも50分ほどという、聞きやすい長さである。
そして妻の浮気の疑念から相手の男を殺すという
残虐な要素を含んだ人間の恐ろしさの悲劇という
共通のテーマを持っている。二種類の音楽により
類似の物語を観るという上演意図が伝わってくる。
プッチーニの三部作は、悲劇、聖劇、喜劇という
3つの違った方向性の歌劇を並べて、バランスを
保っているわけだが、ここではそれを人の残虐に
内容を絞って上演しているのであり、企画である。
ツェムリンスキーの音楽は色彩的で素晴らしい。
歌劇の点では、R.シュトラウスに近いと感じるが、
シェーンベルクの初期の作風を思わせる印象で
濃厚に後期ロマン派の華麗な響きの音楽である。
浮気相手を絞め殺した夫に妻は惚れ直すという
残酷でありながら同時に喜劇のようでもあって、
皮肉を含んで、悲劇と喜劇は裏と表ということか。
笑える結末であったのかどうかは、音だけなので、
ちょっとわからず、舞台を作る上では演出による。

CAPRICCIO C5325

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2021年2月 7日 (日)

クラシックCD専門ブログ開設

これまでの15年間の記事から整理をして、
クラシックCD専門の新しいブログを開設した。


クラシックCD 鑑賞の記録
http://ttclassic.livedoor.blog/


内容は同じなのだけど、演奏家やレーベルで
カテゴリー分類をして、検索できるようにしたのと
聞いてみたいけど、探せない、見つからないという、
そうした声に応え、そして廃盤になっているものは
新しい型番を紹介して、お手伝いができるように
わかりやすく整理されている名盤リストを目指した。


訪問者が少なく、宣伝させてください。

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2021年2月 6日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「キノコのカサはなぜあるのか?」
カサの裏側にキノコの胞子が付いている。
同じ場所に集まっていると何かの悪条件で
絶滅してしまうことがある。様々なリスクを
回避するために胞子をなるべく遠くに飛ばし、
拡散させたい。カサの上下で気圧の差が生じ、
上は気圧が低く、揚力が生じ、離れた胞子は
舞い上がって、より遠くへ拡散しようとする。


「火星人がタコの形なのはなぜ?」
1877年、イタリアの天文学者スキアパレッリは、
火星の観測で表面にある溝(Canali)を発見した。
フランスの天文学者フラマリオンは、火星の溝を
運河(Canal)と誤訳し、人工的に造られた運河が
存在していると考えた。つまり火星人がいるとし、
アメリカの天文学者ローウェルは、火星の運河、
火星人を研究して、アリゾナ州に天文台を作った。
火星を観測し、運河の位置を精密にスケッチして、
高度な知的生命体がいるに違いないと考えた。
頭脳が高く、頭は大きくて、重力は地球の1/3で
足は細い。イギリスの小説家でH.G.ウェルズは、
SF小説「宇宙戦争」を出版し、火星人のイラストを
掲載したが、タコに似ていた。1938年、アメリカで
ラジオ番組「宇宙戦争」が放送されたが、その中で
火星人が攻めてきたというドッキリのニュースを流し、
それを信じた人がパニックに陥り、大事件となった。
日本へも昭和になって小説「宇宙戦争」が輸入され、
タコの姿の火星人小説が掲載されるようになった。


「冠婚葬祭の冠とはなに?」
婚は結婚、葬は葬式、冠とは成人式のことである。
奈良時代以降、男子が数え年で12~16歳になり、
一人前になると元服の儀式で冠や烏帽子をかぶった。
明治9年、平均寿命も延びて、20歳を成人とした。
祭とは、祖先祭祀で四十九日や三回忌のことである。

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2021年2月 5日 (金)

キース・ジャレット 76

2005年のキース・ジャレットを聞いている。
ECMのThe Carnegie Hall Concertで
ニューヨークのカーネギー・ホールでのコンサート。
Part 1-Part 10の10の即興曲に加えて、
アンコールに応えて、The Good America,
Paint My Heart Red, My Song, True Blues,
Time On My Handsが演奏されている。
2005年9月26日にカーネギー・ホールで収録。
ニューヨーク・カーネギー・ホールの特別な空間が
そうさせるのか、クラシック寄りの仕上がりであり、
現代音楽の即興演奏という、そうした方向性は、
ここでも聞かれるのであって、印象派の曲調や
20世紀のモダニズム的な作風は顕著である。
50年前にはじめてアメリカを訪れたリヒテルが
カーネギー・ホールでプロコフィエフを演奏して、
そうした歴史への敬意が込められているような
ふと想ってしまう。後半はより自由に解放され、
キース・ジャレットの世界はさらに深まっていく。
この日は次々に曲が生まれたのか、印象として
曲が短く感じられて、かまわず音楽に没頭して、
構成を気にせず、弾きたいときにはいつまでも
続けてほしかった気はするのだが、コンサートは
しっかりデザインされて、完成度は高いのである。
前半の5曲、後半の5曲、アンコールの5曲で、
三部構成になっているのかも。それは偶然か。
会場は異常な盛り上がりで、CDを聞いていて、
そのノリに取り残されることはなく、素晴らしい。

ECM 1989/90 985 6224

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2021年2月 4日 (木)

ヴァレリー・アファナシエフ 29

ヴァレリー・アファナシエフによるショパンの作品で
マズルカ イ短調 作品17-4、変ロ短調 作品24-4、
変イ長調 作品41-4、変ニ長調 作品30-3、
嬰ハ短調 作品30-4、ト短調 作品24-1、
ホ短調 作品17-2、ホ短調 作品41-2、
嬰ハ短調 作品50-3、ヘ短調 作品63-2、
嬰ハ短調 作品63-3,イ短調 作品67-4,
イ短調 作品68-2、13曲のマズルカである。
2001年4月23,24日に笠懸野文化ホールで収録。
夜想曲(1999)に比べて、より自然な流れであり、
マズルカはアファナシエフの音楽に向いていると
私にはすんなりと入ってきた。スローテンポによる
明解な表現で、くっきりと澄み切った音楽だが、
堅さはないし、そうした楷書体の音楽に対して、
一音一音は角が取れて、絶妙な調和である。
1990年代の後半は、全く揺れのない音楽に
多少の窮屈さも感じられたが、この辺りから
力が抜け、自由度も増してきたのかもしれない。
アファナシエフのショパンは夜想曲とマズルカ、
ライブでワルツとポロネーズが存在するけれど、
この演奏スタイルで、他にも聞いてみたくなる。
アファナシエフの音楽の中心は他にありそうで、
ショパンはあまり聞けないがマズルカには感動。

DENON COCO-73046

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2021年2月 3日 (水)

ボリス・ベレゾフスキー 4

ボリス・ベレゾフスキーでラフマニノフを聞いている。
ショパンの主題による変奏曲 ハ短調 作品22
ピアノ・ソナタ 第1番 ニ短調 作品28
1993年3月1-5日にベルリンのテルデック・スタジオ。
ベレゾフスキーの方向性が定まってきた時期か、
超絶技巧による圧倒的な運動性を示す一方で、
繊細な響きが精妙にコントロールされており、
それが美しい表情と丁寧な仕上がりを生み出し、
極めて高度な完成度に感動させられてしまう。
コレルリではなく、ショパンの主題による変奏曲で
ピアノ・ソナタも第2番ではなく、第1番であり、
変化球的な選曲も素晴らしい。ソナタ 第1番は、
傑作だけど、聞ける機会はそう多くはないので、
貴重な存在だ。一方でその後の30年が過ぎて、
直球の方の作品はいまも録音されていないので、
ベレゾフスキーにはぜひ演奏してほしいのである。

TELDEC 2564 66468-4

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2021年2月 2日 (火)

バイエルン国立歌劇場1978/1979

ネルロ・サンティ指揮バイエルン国立歌劇場で
レオンカヴァッロの歌劇「道化師」を聞いている。
1978年12月25日にバイエルン国立歌劇場。
若き日のドミンゴが出演した歴史的なライブで
独特な迫力と会場の高揚感に引き込まれる。
ドイツの名門歌劇場であり、そこにイタリア人の
オペラ指揮者でネルロ・サンティが登場して、
これが日常の風景なのかもしれないけれど、
それにしてもやはり素晴らしい。輝きが違う。
ネルロ・サンティの指揮が思っている以上に
歯切れがよくて、確信に満ちた響きである。
ミュンヘンだが、イタリアオペラのしなやかで
華やかな色彩が実に鮮やかに描かれている。
なんて素晴らしいのであろう。魅力的な作品だ。
歌劇「道化師」は格別である。本当に最高だ。
ドミンゴの歌う「衣装をつけろ」から後半へと
劇中劇になって、カニオが錯乱していくのは、
悲劇が押し寄せてくるようであり、凄まじい。
舞台上での動きも含めてドミンゴの存在感が
録音からも生々しく伝わってくる。感動した。

ORFEO C845 1221

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2021年2月 1日 (月)

バイエルン国立歌劇場1978/1979

ネルロ・サンティ指揮バイエルン国立歌劇場で
マスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」
1978年12月25日にバイエルン国立歌劇場。
ここでのトゥリッドゥと続く「道化師」のカニオに
プラシド・ドミンゴが出演で歴史的なライブ録音。
素晴らしい記録であり、これは感動的である。
ネルロ・サンティはこのとき47歳で、日本では
それほど有名ではなかった頃か、この後には
日本ではお馴染みの指揮者となるわけだが、
しかしイタリアオペラでは最高の巨匠である。
ここでの指揮もメリハリが効いて、美しい歌と
勢い付くところでのイタリア的抑揚は最高だ。
豊かな色彩と輝きの響かせ方は魅力である。
それにしてもドミンゴの歌声は圧倒的存在感。

ORFEO C845 1221

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