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2021年3月31日 (水)

セミヨン・ビシュコフ 7

セミヨン・ビシュコフ指揮フィルハーモニア管弦楽団で
R.シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」
1989年9月にロンドンで収録されている。
後半はロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団で
交響詩「ドン・ファン」
1988年6月にアムステルダム・コンセルトヘボウで収録。
R.シュトラウスの名曲が若き日のビシュコフで聞けて、
最高の喜びだが、オーケストラが統一されていないのが、
なんとも残念な印象である。いろいろ事情はあるのか。
しかしこの時期のビシュコフは、まさに才能を開花させ、
輝かしい演奏を次々と聞かせていた。実に素晴らしい。
緊張感のある響きでシンフォニックな音楽を聞かせるが、
じっくりと深く歌い上げており、つまり全体の統一感よりも
場面ごとの情景をより豊かに描き出して、その関係性を
的確に示すことによって、劇的な展開が実現されている。
交響詩の変化に富んだ時間の流れだが、激しい起伏に
見事な一本の筋道が作り出され、引き込まれるのである。
その後にビシュコフは、ケルン放送交響楽団との録音で
「英雄の生涯」やアルプス交響曲も取り上げているが、
R.シュトラウスの交響詩は他にも聞いてみたいと思うし、
これらの作品もまた再録音を希望したいところであろう。
現在ならチェコフィルとのシリーズが実現しそうである。

DECCA 0289 482 6331 8

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2021年3月30日 (火)

クラウス・テンシュテット 4

クラウス・テンシュテット指揮ベルリンフィルによる
ワーグナーの歌劇「タンホイザー」序曲
歌劇「リエンツィ」序曲
歌劇「ローエングリン」~第1幕前奏曲
歌劇「ローエングリン」~第3幕前奏曲
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
1982年12月15日と1983年4月16,17日に
ベルリンのフィルハーモニーで収録されている。
音楽の展開でテンシュテットの盛り上げ方って、
本当に心を揺さぶられるようであり、感動的だ。
こちらも劇場的な雰囲気を出しているのよりは、
コンサートのスタイルだと思うのだけど、しかし
ベルリンフィルの響きが圧倒的な緻密さであり、
この方向性における究極というのが示される。
引き締まった響きで、この渋さもたまらない。
歌劇「リエンツィ」の全曲は聞いたことがないが、
序曲は名曲で親しまれており、時代と作風では、
「さまよえるオランダ人」の雰囲気に似ている。

Warner 0 94433 2

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2021年3月29日 (月)

クラウス・テンシュテット 3

クラウス・テンシュテット指揮ベルリンフィルによる
ワーグナーの「ニーベルングの指環」より
「ワルキューレ」~ワルキューレの騎行
「神々の黄昏」~ジークフリートのラインへの旅
「神々の黄昏」~ジークフリートの葬送行進曲
「ラインの黄金」~ヴァルハラ城への神々の入場
「ジークフリート」~森のささやき
「ワルキューレ」~ウォータンの告別と魔の炎の音楽
1980年10月にベルリンのフィルハーモニーで収録。
ワーグナーの管弦楽作品集としては、1980年代の
有名な演奏である。テンシュテットの代表盤であり、
ベルリンフィルがしっかり鳴らし、力強い音色ながら
研き抜かれた表現、引き締まった響きは感動的だ。
しかし一方で、やはりコンサート用の演奏のような、
舞台や物語につながる要素はあまり感じられない。
テンシュテットの歌劇での活躍は聞いたことがなく、
するとこうした「指環」の作品集の企画というのは、
不思議にも思うのだが、逆に聞いてみたいという、
作り手にはそうした思いもあるのか、興味深い。
物語での曲順ではないので、それも方向性だ。

Warner 0 94433 2

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2021年3月28日 (日)

カルロ・マリア・ジュリーニ 8

カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ベルリンフィルによる
モーツァルトの交響曲 ト短調 第40番 K.550
交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
1991年5月24-26日にイエス・キリスト教会で収録。
このCDもすごく久しぶりに聞いているが独特だ。
買ってきた当時、わかってはいたが、それにしても
テンポがあまりに遅くて、何度聞いても慣れなくて、
それから30年近くであろうか、現在は私も変わり、
ジュリーニは本当に素晴らしいと思う。いまでも
音楽の流れはやはり遅くて、モーツァルトにしては
ちょっと重いのだが。表現における洗練の度合いも
あまりそういう仕上がりにはならず、重厚である。
名プロデューサーのギュンター・ブレーストが、
SONYに移籍し、それに伴って、ジュリーニもまた
晩年の録音は、SONYが制作したのであった。

SONY SK47264

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2021年3月27日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「走りながら音楽を聞くのはなぜ?」
音楽の楽しさや喜びの感情が、脳が発する、
運動の疲労感やつらい気持ちを消してくれる。
運動能力や持久力の向上が期待できる。
人はリズムに合わせて体を動かす傾向があり、
音楽はウォーキングなどの運動に適している。
グルーブ感が強い方が、心拍数が上がって、
激しい運動にも効果があると考えられる。


「野球のストライクってなに?」
ストライクは打つの意味で、審判がバッターに
打て!と叫んだのであった。野球の最初は、
下手投げで球を打つのが当たり前であった。
空振り3回でアウト、見送りは何球でもよく、
打たないと終わらないのにいい球が来ても
打とうとしないバッターにストライク(打て)と
警告であった。ピッチャーが試合に勝つため
打ちにくい球を投げはじめ、打てない球を
アンフェアボールと呼び、のちに略されて、
ボールとなった。日没までに決着がつかず、
ボール9球で進塁や三振のルールもできた。


「燃やすと煙が出るのはなぜ?」
煙は気体と思われがちだが固体や液体である。
メタンなどの可燃性ガスが出てくるが、火の
内側には酸素が届かず、不完全燃焼を起こす。
酸素と結びつかずに炭素が出て、それが煙。
焼鳥や燻製など、煙によって食べるものもある。

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2021年3月26日 (金)

ジョージ・セル 2

ジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団による
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いている。
交響曲 第7番 イ長調 作品92
1959年10月29,30日にセヴェランス・ホールで収録。
やはり録音は古いが、演奏における感覚は新しい。
ジョージ・セルの音作りは明確で実に鮮やかである。
豪快に力強い要素に満ちあふれている。それ以上に
鋭く切り込む明瞭さが顕著でこれは圧倒的な感動だ。
60年前にして、いま以上に現在を示しているような。
セルはクリーブランド管弦楽団と一時代を築いたが、
この演奏は、後のドホナーニやメストのスタイルに
しっかり引き継がれていて、それが伝統なのであり、
改めて聞くと何とも様々な想いが沸き起こってくる。

SONY 88883737152

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2021年3月25日 (木)

クラシックCD専門ブログ開設

これまでの15年間の記事から整理をして、
クラシックCD専門の新しいブログを開設した。


クラシックCD 鑑賞の記録
http://ttclassic.livedoor.blog/


内容は同じなのだけど、演奏家やレーベルで
カテゴリー分類をして、検索できるようにしたのと
聞いてみたいけど、探せない、見つからないという、
そうした声に応え、そして廃盤になっているものは
新しい型番を紹介して、お手伝いができるように
わかりやすく整理されている名盤リストを目指した。


訪問者が少なく、宣伝させてください。

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2021年3月24日 (水)

3月24日の感想

振り返ると去年の秋頃からパソコンが
調子悪かったように思うのだけれど、
1月の末に動かなくなってしまって、
初期化をしたところ、すっかり軽くなり、
調子よく動いていたのだが、最近また、
ときどき重くなる現象が起きており、
今週になってからは「ドライブエラー」、
それに伴う「ディスクチェック」で
使うことができなくなってしまった。
仕方なく、また初期化したのだが、
今回はその初期化も苦戦してしまい、
夜中までかかって、寝てないけれど、
上手くいかなくて、直らなかった。
HDDでエラーが発生しているらしい。
使いすぎか。使い方も悪いと思う。

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2021年3月23日 (火)

ピエール・ブーレーズ 6

1967年の大阪国際フェスティバルにおける
バイロイト音楽祭の引越し公演であり、
ピエール・ブーレーズ指揮NHK交響楽団で
楽劇「トリスタンとイゾルデ」から第3幕
1967年4月10日に大阪フェスティバル・ホール。
前奏曲から何という感動的な響きが鳴り出すことか。
重厚で深い音色によって、感動させることも多いが、
ブーレーズはとにかく精妙な響きで和音の調和で
作曲家の耳には当たり前のことかもしれないけれど、
ワーグナーの生み出した真実の音の重なりとは、
これなのかもしれないとはじめて聞く感覚である。
ワーグナーに精通したバイロイト祝祭管弦楽団も
バイロイトで活躍しているワーグナー歌手たちも
慣例の響きというのがあるのであり、しかしながら
ブーレーズにとっては全くそんなものとは関係なく、
真っ新なところからワーグナーのスコアと向き合い、
そこに存在する音楽に客観的にあり続けるならば、
いつ指揮してもそれ以上でもそれ以下でもなくて、
ブーレーズはその音を表現するだけなのである。
「トリスタンとイゾルデ」もいろいろと聞いてきたが、
まるで耳をきれいに洗い流されているようである。
まさにこの時代の主役であるヴィントガッセンと
ビルギット・二ルソンだが、間の取り方や速度感、
通常との違いで歌うのにどうなのかわからないが、
響きの点では、これほどに気持ちいいことはなく、
歌との調和でブーレーズへ共感もがあったはずと
私は聞いていて、そういうことを感じさせられた。
この第3幕は、かつてない高みの感動である。

NHKCD KKC2188/90

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2021年3月22日 (月)

ピエール・ブーレーズ 5

1967年の大阪国際フェスティバルにおける
バイロイト音楽祭の引越し公演であり、
ピエール・ブーレーズ指揮NHK交響楽団で
楽劇「トリスタンとイゾルデ」から第2幕
1967年4月10日に大阪フェスティバル・ホール。
第2幕を59分で演奏しており、時間的にいうと
信じられない早さなのだが、鑑賞としては全く、
速すぎるという感覚はない。ブーレーズは正しい。
ブーレーズの響きのコントロール、音楽の的確さ、
いつだって少しの迷いもなく、完璧な結論を出す。
不思議なぐらいに研き抜かれて、輝きがすごい。
たっぷりと鳴らして、その余韻に浸るということが
ないのかもしれない。そこがどう受け止められたか。
いまとは違って、50年以上も前のことなのである。
ブーレーズは1966年のバイロイト初登場なのだが、
その翌春のこの公演で、「トリスタンとイゾルデ」は
1966年はカール・ベームの指揮で上演されており、
1967年の上演はなく、1968年から1970年まで、
カール・ベームの指揮であった。この大阪における
評価の行方でブーレーズが「トリスタンとイゾルデ」も
担当することもあったかも、なんていうことを勝手に
思い浮かべてしまうとこの演奏に実に惹きこまれる。
そういうことにはならなかったし、ブーレーズもまた
この作品の全曲上演というのはなくなってしまう。
正式にはわからないが、ブーレーズの歌劇場での
「トリスタンとイゾルデ」の上演記録というものが、
見当たらないようなのである。唯一の記録なのか。
一方でいえるのは、ベームが来日できなかった、
ということだけかもしれないが。どちらにしても
1966年以降、ブーレーズのバイロイトにおける、
存在感は高まり、後の「指環」につながるのである。
やはり実際に快速な演奏ではあるのだが、私は
このブーレーズを支持して、かつてない感動だ。
第3場ではハンス・ホッターのマルケ王に夢中。

NHKCD KKC2188/90

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2021年3月21日 (日)

ピエール・ブーレーズ 4

1967年の大阪国際フェスティバルにおける
バイロイト音楽祭の引越し公演であり、
ピエール・ブーレーズ指揮NHK交響楽団で
楽劇「トリスタンとイゾルデ」から第1幕
1967年4月10日に大阪フェスティバル・ホール。
バイロイト音楽祭でのピエール・ブーレーズによる
「トリスタンとイゾルデ」の上演記録というのはなく、
この時期は「パルジファル」を担当していたのだが、
なぜかこの日本でそれが実現していたのである。
ついに聞くことができた。実にブーレーズらしい。
流れるように前へ進んでいくが、整理整頓されて、
あらゆる要素がテキパキと迷いなく解決されていく。
とにかく明確な響きで、くっきりとした輪郭は鋭い。
快速なテンポ設定といえば、この上ない感じであり、
歌っているのは、ウォルフガング・ヴィントガッセン、
ビルギット・二ルソン、第2幕に進むとマルケ王で
ハンス・ホッターも出演しているが、この速度感で
歌ったことってあるのか、煽られる感じがすごい。
夏のバイロイトで1966年と1968年のマルケ王は、
マルッティ・タルヴェラであった。繰り返して聞くと
いろいろと分かってくるが、それにしてもやはり
この研き抜かれた感じ、輝きはまさに圧倒的だ。
ブーレーズのこの偉大な記録は世界の宝である。

NHKCD KKC2188/90

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2021年3月20日 (土)

ジェームズ・レヴァイン 10

ジェームズ・レヴァインが3月9日に亡くなった。
この数年は聞ける機会もなくなってしまったが、
私にとっては、1980年代から90年代の活躍は
圧倒的であった。バイロイトにも出演していた。
ジェームズ・レヴァイン指揮ウィーンフィルで
ベートーヴェンのミサ・ソレムニス ニ長調 作品123
1991年8月にザルツブルク祝祭大劇場で収録。
夏のザルツブルク音楽祭におけるライブ録音。
レヴァインらしい、明るく、ゆったりとした表現で、
無理のない自然に鳴り響く音色は華やかである。
雄大な表現にもレヴァインの指揮には、繊細で
細やかな動きを快活に聞かせるところがあって、
ウィーンフィルであり、そこは美しい演奏である。
ミサ・ソレムニスは死者を悼む作品ではないが、
ここでソロ演奏を聞かせるコンサートマスターの
ゲルハルト・ヘッツェルさんが翌年、山岳事故で
亡くなっており、このCDは想い出に捧げられた。
その演奏をレヴァインの死で聞くのもいいと思う。

DG 0289 482 2464 7

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2021年3月19日 (金)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「野菜と果物の違いってなに?」
省庁や学会によって、分類はバラバラである。
イチゴに関して、農林水産省では、種を撒き、
一年以内に収穫できるので、野菜に分類する。
文部科学省では、通常の生活上、果物として
食べられているので、果物に分類している。
園芸学上もイチゴは野菜である。同じように
スイカも農林水産省、園芸学上は野菜であり、
文部科学省は果物に分類している。比べて
パイナップルは一致して果物であるのだが、
木に実がなる木本植物が果物であるの対し、
草になる草本植物であるので、園芸学上は
パイナップルは、厳密には野菜ともいえる。


「ご飯を左、みそ汁を右に並べるのはなぜ?」
左の方が偉い、左上位の考え方があった。
天皇は南向きに座り、すると東が左である。
米は神からの恵みの象徴であり、日本人の
生活における特別な存在で、左上位の思想で
ご飯を左側に置くようになった。九州の一部、
大阪ではみそ汁を左の奥に置くこともある。


「アルミホイルはなぜ片面だけキラキラ?」
昭和5年頃、当初は0.008mmのアルミを
紙に貼り合わせていた。後にアルミだけの
アルミホイルが発売され、0.015mmであったが、
薄さを追求し、0.011mmまで薄くしていった。
圧延して0.022mmまで薄くしたアルミ材を
2枚重ねてローラーにかけ、剥がすと厚さは、
0.011mmになり、ローラーの面はキラキラで
アルミ同士が重なっていた内側は、凸凹で
光の乱反射で、片面はキラキラしていない。

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キース・ジャレット 84

2014年のキース・ジャレットを聞いている。
ECMのCreationで世界各地のソロ・コンサートから
1: 2014.6.25 トロント ロイ・トムソン・ホール
2: 2014.5.9 東京 紀尾井ホール
3: 2014.7.4 パリ サル・プレイエル
4: 2014.7.11 ローマ パルコ・デラ・ムジカ
5: 2014.5.9 東京 紀尾井ホール
6: 2014.5.6. 東京 オーチャード・ホール
7: 2014.7.11 ローマ パルコ・デラ・ムジカ
8: 2014.7.11 ローマ パルコ・デラ・ムジカ
9: 2014.4.30 東京 オーチャード・ホール
2014年の世界各地で行われたソロ・コンサートから
名演を抜粋して、1枚のアルバムが制作されている。
キース・ジャレットは、2時間のコンサートにおいて
あらゆる種類の音楽を次々に演奏していくのであり、
それを思うとここでは統一した世界観が創造されて、
全9曲が共通の方向性であり、ちょっと物足りない。
全曲で一つの「創造」なのかもしれないが、ならば、
それで72分間の演奏だとさすがに変化に乏しい。
しかしヒーリングであり、ECMのアルバムとしては
この音色は頷ける。この感覚って、ECMらしいか。

ECM 2450 472 1225

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2021年3月18日 (木)

マルク・アンドレ・アムラン 25

マルク・アンドレ・アムランによる自作の演奏である。
短調による12の練習曲
2009年11月8-10日にワイアストン・エステイトで収録、
小さなノクターン
2009年5月15日にブリストルの聖ジョージ教会で収録、
「最も親密な思いを込めて」より
2008年8月30日にロンドンのヘンリー・ウッド・ホール、
主題と変奏(キャシーズ・ヴァリエーション)
2009年11月8-10日にワイアストン・エステイトで収録。
12の調性による練習曲は、ショパン、リスト、ドビュッシー、
様々にあるが、12の短調をすべて用いて作曲するのでは
アルカンの短調による12の練習曲から影響を受けている。
これまでのあらゆる技巧を駆使した練習曲集と比較しても
アムランの作品は並外れてアクロバットな超絶技巧であり、
自作自演のための作品で、とことん追求しているのかも。
しかし鑑賞としては、独特なのは、超絶技巧を感じさせず、
アムランはサラッと弾いて、少しも力まず、リラックスであり、
穏やかな時間が流れている。そういうところは実に不思議。
力学的には、力が加わってしまいそうなところで、力を抜き、
技巧との一体感で精緻なバランス感覚を築いているのは、
アムランならではの特殊な技である。こだわりの自作で
このスタイルも極まっている印象がある。音楽は美しい。
ショパン、リスト、アルカンから、ジャズへと飛躍する。

hyperion CDA67789

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2021年3月17日 (水)

ネルソン・ゲルナー 1

ネルソン・ゲルナーのウィグモア・ホールでのリサイタル。
ショパンの幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61
2つの夜想曲 作品62
アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 作品22
12の練習曲 作品10
ラフマニノフの前奏曲 ト長調 作品32-5
ショパンの前奏曲 ニ短調 作品28-24
2009年10月1日にロンドンのウィグモア・ホールで収録。
ウィグモア・ホールでのライブ録音のシリーズから
ネルソン・ゲルナーによるショパン・リサイタルである。
ウィグモア・ホールは本当に素晴らしいコンサートを
企画している。その録音がこうして聞けるのはうれしい。
ショパンの後期の傑作にはじまって、華麗な作品へと
時代を遡っていく、この流れは実に引き込まれる。
後半の12の練習曲は、ホールの雰囲気の中で聞くと
何とも躍動感があって魅力的だ。高度なテクニックを
鮮やかに駆使しながら、メカニックに偏ることはなく、
華やかな色合いと香るような空気に満たされている。

Wigmore Hall WHLive0039

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2021年3月16日 (火)

ファジル・サイ 3

ファジル・サイによるベートーヴェンで
ピアノ・ソナタ全集を収録順に聞いていきたい。
ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 作品2-1
ピアノ・ソナタ 第5番 ハ短調 作品10-1
ピアノ・ソナタ 第6番 ヘ長調 作品10-2
2018年6,7月にザルツブルク・モーツァルテウムで収録。
ロマンティックに歌い込まれている印象はあるのだが、
響きはシンプルで軽快である。思った以上に滑らかだ。
独特のアクセントを際立たせているところもあるけれど、
それは極めて自然な形で当然の成り行きなのであり、
以前のような強烈な個性を爆発させている感じはない。
今回はじっくりと落ち着いて、ベートーヴェンの作品に
向き合っているようである。というのは初期のソナタで
これが中期から後期へと進んでいくにつれ、どうなるか、
そこはファジル・サイで注目の全集である。楽しみだ。
極端に速く弾く傾向は見せず、むしろユーモアである。

Warner 0190295380243

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2021年3月15日 (月)

ギドン・クレーメル 10

ギドン・クレーメルとマルタ・アルゲリッチのデュオで
ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集を聞く。
ヴァイオリン・ソナタ 第4番 イ短調 作品23
ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 作品24「春」
1987年3月にベルリンのイエス・キリスト教会で収録。
最初の作品12のソナタから2年ほどが経過して、
クレーメルとアルゲリッチはスリリングな緊張感を
ますます追及して、やりすぎの感覚は満載だが、
この面白さというのはないと思う。最高である。
クレーメルは鋭い音色をキリキリと聞かせて、
アルゲリッチも対応し、どこまで自由なのかと
極端な躍動感と起伏の激しさでこれは天才だ。
この二人の演奏を聞いてしまうとどんな演奏も
他では退屈に感じられてしまうのは仕方がない。
そういう点でもまさに危険をはらんだ名演である。
これらの演奏は好きで、当時から聞いていたが、
改めて聞いて、いまも心が躍ってしまうのである。

DG 474 648-2

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3月15日の感想

しばらく続いていたパソコンの重い状況だけど、
いろいろネットで調べたのだが、簡単なところで
ハードディスクのプロパティでクリーンアップを
試してみたら、治ったか?そんな簡単なことで。
でも考えてみると初期化して、一か月半ほど、
一度もしていなかった。何かのキッカケにより、
トラブル履歴が残って、それが影響していたか、
というのは、ちょっと思うのだけど。些細なことで
苦しめられるので、普段から注意が必要だなと。

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2021年3月14日 (日)

3月14日の感想

金曜日の夜10時までは、パソコンが正常に
何事もなく動いていたのだが、宮藤官九郎の
「俺の家の話」を見て、11時すぎに入れ直したら
遅くなってしまったのである。アップデートか?
使えてはいるので、故障やトラブルではなく、
アップデートの準備中のような、そういう感じ?
何の前触れもなくで、こういうことは多いので、
今回もアップデート関連のことではないかと
思ってはいるのだが、バックアップだけ取り、
改善しなかったら、初期化でクリーンアップか。
しばらくはこのまま使おうと思っているけれど、
1月の終わりに初期化して、すごく軽くなって、
快調に使っていたので、重く感じられてきつい。

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2021年3月13日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「鬼ってなに?」
日本では、古くから雷や災害、疫病を引き起こす、
得体のしれない見えない何かを「隠(おん)」といって、
恐ろしいものとされてきた。「おん」が「おに」と訛り、
「鬼」という言葉が与えられた。鎌倉時代になると
見えないものに形が与えられ、鬼に打ち勝つという
闘争心の表れでもあった。当時の鬼には角がなく、
百鬼といわれる妖怪に近い存在であった。それが
人の形をした怪物へと姿を変え、般若の面のように
角が生え、口が裂けた姿で知られるようになった。


「スキージャンプのK点ってなに?」
踏み切り台からラージヒルの場合、120m先の点を
K点といい、これ以上飛ぶと危険という位置であった。
技術の向上によりK点を超えるジャンパーが続出し、
現在では、140m超えをヒルサイズ・ジャンプといい、
これまでのK点は建築基準点と名称が変更された。


「ハムスターはなぜカラカラ走り続けるのか?」
ハムスターには、夜になるとエサを求めて、
10~20km走り続ける習性がある。12時間毎の
習性で朝まで走り続けないとおかしくなってしまう。

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2021年3月12日 (金)

キース・ジャレット 83

2011年のキース・ジャレットを聞いている。
ECMのRioでリオデジャネイロでのソロ・コンサート。
I: Part 1 - Part 6
II: Part 7 - Part 15
2011年4月9日にリオデジャネイロ市立劇場で収録。
世界の名門コンサートホールで演奏をしてきて、
それがCDでリスト化されている印象もあったが、
今回はこのリオという都市が重要なようである。
アメリカ、ヨーロッパ、それに北欧、例外は日本で
キース・ジャレットはそうした地域での演奏活動が
知られていたが、南米での記録は初登場となる。
演奏は素晴らしい。1998年の復活以降、ソロでは
細かい曲を連続して弾いていくスタイルに変わり、
それは残念に思ったのだけど、しかし結果的には
カーネギーもフェニーチェもパリ、ロンドン、どれも
聴衆を圧倒的に惹きこんで、あまりにも感動的だ。
ブラジルでの演奏というと熱い感じに仕上がるかと
勝手な推測をしていたが、曲調や演奏の構成は、
他と変わらず、いつものキース・ジャレットである。
10年前であり、残りの録音も少なくなってきたが、
2008年から2011年あたりのこの時期は最高だ。

ECM 2198/99 277 6645

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2021年3月11日 (木)

ヴァレリー・アファナシエフ 31

ヴァレリー・アファナシエフの2011年の大阪公演から
ベートーヴェンのバガテル 作品119-1,2,3,4
リストの4つの小品、暗い雲、悲しみのゴンドラII
ドビュッシーの前奏曲集 第1巻より
帆、雪の上の足音、沈める寺
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 変イ長調 作品26より
第3楽章 葬送行進曲
ショパンのピアノ・ソナタ 変ロ短調 作品35より
第3楽章 葬送行進曲
ワーグナー(リスト、アファナシエフ編曲)の
「パルジファル」~聖杯への厳かなる行進
リストの「詩的で宗教的な調べ」より葬送曲
2011年11月20日に大阪いずみホールで収録。
東日本大震災の2011年、その秋の終わりに
大阪で行われたアファナシエフのリサイタル。
すぐにわかるのだが、テーマは「葬送」であり、
しかしこのプログラムの構成は、震災以前から
計画されていたそうである。それと結び付けずに
聞くことはできないし、聴衆もそうであっただろう。
ベートーヴェンのバガテルからリスト、さらには
ドビュッシーへという流れが、不思議なぐらいに
自然な関係性で作風や時代の差を感じさせない。
後半でショパンの葬送行進曲が演奏されるが、
リストの4つの小品でマズルカなどショパンの
音色が聞こえてくるのであり、リストの葬送曲も
ショパンを追悼する作品だが、ショパンの作品も
ここで全体に影響を及ぼしている。そして後半は
すべて葬送行進曲であり、厳粛な空気に包まれ、
独特な演奏会である。あれから10年が経過した。

WKLC-7017

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2021年3月10日 (水)

3月10日の感想

20210310

父のお墓参りに行ってきた。
3月5日が命日で、その日に行こうかと
先週の金曜日に計画していたのだが、
天気が悪かったので、延期することにして、
お彼岸も近いのでそれまでには行きたいと
するとお彼岸にはまだ早いのだが、今日、
朝から天気も快晴で暖かく、行ってきた。

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2021年3月 9日 (火)

ギドン・クレーメル 9

ギドン・クレーメルとマルタ・アルゲリッチのデュオで
ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集を聞く。
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ長調 作品12-1
ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 作品12-2
ヴァイオリン・ソナタ 第3番 変ホ長調 作品12-3
1984年12月にミュンヘンのプレナー・ザールで収録。
クレーメルとアルゲリッチによるデュオは有名だが、
この録音が最初であろうか。魅力があふれ出して、
なんという楽しさか、心が躍らずにはいられない。
鋭く、刺激的なクレーメルの音色は突き刺さって、
アルゲリッチがそれに驚異的な躍動感で対応。
力強く、より大胆に感情の起伏は限界まで大きく、
しかしクレーメルのヴァイオリンと見事に一体で
実にしなやかな音楽である。本当に素晴らしい。
柔らかい弱音の効果もうれしく、アルゲリッチは
室内楽の方がいいと思ってしまう。この時代から
独奏が減り、室内楽にのめり込んでいったのだ。
1985年のレコード・アカデミー賞を受賞している。

DG 474 648-2

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2021年3月 8日 (月)

ジョージ・セル 1

ジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団による
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞きたい。
交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
1957年2月22日にセヴェランス・ホールで収録。
セルの指揮が切れ味鋭く、明瞭な響きは圧倒的だ。
力強く勢いのある中でくっきりとした音楽を聞かせて、
あらゆる要素を的確に処理していく感覚というのは、
60年前にして、むしろ現代的な印象であり、新鮮。
音質は古いけど、1957年としては、最良の条件で
非常に聞きやすい仕上がりである。私は好きだ。
存在感としては、巨匠としての貫禄があるけれど、
ジョージ・セルの音楽は若々しく、数ある「英雄」で
最高の名盤のひとつであると思う。これは感動。

SONY 88883737152

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2021年3月 7日 (日)

カルロ・マリア・ジュリーニ 7

ジュリーニ指揮フィルハーモニア管弦楽団による
フォーレのレクイエム 作品48
ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌ
1986年3月12-14日にワトフォード・タウン・ホール。
すごく久しぶりのCDを出してみて、実に懐かしい。
ジュリーニ独特の遅いテンポで重いと思ってしまうが、
いま聞くとそういうことはなく、一方でとにかく厳粛で
前半は神妙な空気感の中、音楽が進行されていく。
それが第3曲の「聖なるかな」で、長音階に転じて、
情景が変わるところは何とも美しくて、素晴らしい。
そして第4曲の独唱は、キャスリーン・バトルだが、
第2曲、第6曲のバリトンはアンドレス・シュミットで
歌手にも注目である。この時代の期待の若手歌手が
起用されている。ジュリーニの指揮は、出すぎずに
非常に渋いのだが、フォーレの音色はこれがいい。
亡き王女のためのパヴァーヌも心に染みる。感動。

DG F35G20085

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2021年3月 6日 (土)

3月6日の感想

20210306

新型コロナウイルスの一日の感染者数を
自分でグラフにしたら、何か発見があるか?
緊急事態宣言がもう二週間延長になったが、
12月1日以降の増減を示したグラフである。
先週あたりから下げ止まりともいわれており、
さらに減らすためには何をすればいいのか?
これ以上のできることはなく、考えてしまうが、
大晦日に突然1300を超えて、新年の急増で
2500まで行ってしまったのが、よくここまで
減ってきたものだと思うのだけど。春であり、
人出も増えはじめており、どうなっていくか?

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2021年3月 5日 (金)

キース・ジャレット 82

2009年のキース・ジャレットを聞いている。
ECMのSomewhereでルツェルンでのコンサート。
Deep Space ‐ Solar, Stars Fell on Alabama,
Between the Devil and the Deep Blue Sea,
Somewhere ‐ Everywhere, Tonight,
I Thought About You
2009年7月11日にルツェルン文化会議センターで収録。
ゲイリー・ピーコックとジャック・ディジョネットとのトリオ。
世界の名門コンサートホールでジャズ演奏を行ってきた
キース・ジャレットであるが、ついにルツェルンである。
スタンダード・トリオでの録音はup for it(2002)以来で
現在のところ、この2009年のライブ以後の録音は、
発売されていない。これが最後の録音となるのか?
時間を経て、他のライブ録音も出てくるとは思うけど。
このルツェルンでの演奏も素晴らしい。私は好きだ。
後半にバーンスタインの曲が2曲入っているけれど、
ルツェルン音楽祭の開幕を控えた夏の時期であり、
そうしたことに影響されて、選曲に加わってきたのか?
キース・ジャレットのソロの録音はこの後も存在するが、
他のライブもCD化してもらわないとこのルツェルンが
最後となってしまう。ゲイリー・ピーコックが亡くなって、
権利の調整や手続きが難しくなっているのであろうか。
1998年秋のキース・ジャレットの復活以降の演奏も
スタンダード・トリオは進化し続けて、偉大であった。

ECM 2200 276 6370

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2021年3月 4日 (木)

コリン・デイヴィス 12

サー・コリン・デイヴィス指揮ボストン交響楽団による
シューベルトの交響曲 第8番 ロ短調 D.759
「魔法の竪琴」序曲 D.644(「ロザムンデ」序曲)
劇音楽「ロザムンデ」 D.797~バレエ音楽 第1番、
間奏曲 第3番、バレエ音楽 第2番
1982年3,12月にボストン・シンフォニーホールで収録。
サー・コリン・デイヴィスの指揮は、誠実そのもので
抑制を効かせ、出すぎることはないし、実に端正で
格調高い音楽である。心に響いて、なんとも美しい。
シューベルトの記したスコアに何かを加えることなく、
丁寧に忠実であれば、こんなにも感動的な音色が
鳴り出すのだ。コリン・デイヴィスはそういう表現で、
この指揮者にしかできない音楽が、ここにはある。
「未完成」も流れは滑らかであり、劇的な緊張感は、
ほとんど聞かれないのだが、モノトーンな色合いに
深みのある表現で、渋さの中の輝きがたまらない。
「ロザムンデ」の音楽では、さらに軽やかさが出て、
印象も明るくなって、この上ない幸福感なのである。

DECCA 482 4532

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2021年3月 3日 (水)

クラウス・テンシュテット 2

クラウス・テンシュテット指揮ベルリンフィルによる
シューマンの交響曲 第4番 ニ短調 作品120
メンデルスゾーンの交響曲 第4番 イ長調 作品90
1980年4月にベルリンのフィルハーモニーで収録。
実によく歌い込まれており、感情豊かに隅々まで
心のこもった響きで、深く感動する。この時代から
1990年代の頃、テンシュテットの熱烈なファンが、
世界的にいたわけだが、こうした音楽によって、
人々を惹きつけるのだと思う。ベルリンフィルも
ドイツ的な渋い響きを基調としながら場面により
明るい色合いへの変化を見せるところもあって、
素晴らしいのである。カラヤンの支配する時代に
そのベルリンフィルにおいて、ここまで思い通りに
自分の音楽を奏でていた指揮者がいたなんて、
いまさらながら驚きでもある。それはいまだから
気付けることなのか、テンシュテットの偉大さだ。

Warner 0 94433 2

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2021年3月 2日 (火)

ギドン・クレーメル 8

ギドン・クレーメルでバッハの無伴奏ヴァイオリンを聞く。
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
2001年9月25-29日にロッケンハウスで収録、
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
2002年3月10-15日にリガで収録、
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
2001年9月25-29日にロッケンハウスで収録。
無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータの後半で
いつ聞いても感動的な作品だ。真の傑作である。
クレーメルの奏法は古楽的というわけではないが、
この鋭さは独特な仕上がりで、激しさ、険しさがある。
優雅な時間はどこにもなく、美しい音色の甘いときも
ほとんど聞かれない。この厳しさこそがクレーメルだ。
響きは力強く、立体的な造形を作り上げているけれど、
音楽の流れはしなやかに自在な表現を獲得している。
クレーメルは、1980年に最初の録音を完成させて、
20年の月日を経て、こだわりの再録音を行ったが、
それからまた20年が経ってしまって、クレーメルは、
74歳になったところであり、現在の演奏でもう一度、
新しい録音を残してくれないであろうか。聞きたい。
その思いの人は、きっと多いに違いないであろう。
しかしその一方で、この二度目の録音の完成度は、
これを超えるというのはもう無理であろうか、という、
そこまで突き詰められた演奏でただただ感動である。

ECM1926/27 476 7291

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2021年3月 1日 (月)

ギドン・クレーメル 7

ギドン・クレーメルでバッハの無伴奏ヴァイオリンを聞く。
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
2002年3月10-15日にリガで収録、
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002
2001年9月25-29日にロッケンハウスで収録、
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
2002年3月10-15日にリガで収録。
クレーメルの有名な1980年の演奏から20年が経過し、
バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータが
再録音されている。クレーメルのバッハはやはり辛口で
厳しい造形の中に激しさを内に秘めて、感動的である。
感情を剥き出しにするのではないが、その強い想いを
演奏の中にぶつけて、抑制された動きにも自身の中で
作品と格闘している、その感覚がリアルに伝わってくる。
実に心が揺さぶられる。クレーメルは本当に素晴らしい。
クレーメルはソナタとパルティータをそれぞれ別に録音し、
しかし今回は、交互に作品番号の順で並べられている。

ECM1926/27 476 7291

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