カルロ・マリア・ジュリーニ 7
ジュリーニ指揮フィルハーモニア管弦楽団による
フォーレのレクイエム 作品48
ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌ
1986年3月12-14日にワトフォード・タウン・ホール。
すごく久しぶりのCDを出してみて、実に懐かしい。
ジュリーニ独特の遅いテンポで重いと思ってしまうが、
いま聞くとそういうことはなく、一方でとにかく厳粛で
前半は神妙な空気感の中、音楽が進行されていく。
それが第3曲の「聖なるかな」で、長音階に転じて、
情景が変わるところは何とも美しくて、素晴らしい。
そして第4曲の独唱は、キャスリーン・バトルだが、
第2曲、第6曲のバリトンはアンドレス・シュミットで
歌手にも注目である。この時代の期待の若手歌手が
起用されている。ジュリーニの指揮は、出すぎずに
非常に渋いのだが、フォーレの音色はこれがいい。
亡き王女のためのパヴァーヌも心に染みる。感動。
DG F35G20085
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