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2021年3月 2日 (火)

ギドン・クレーメル 8

ギドン・クレーメルでバッハの無伴奏ヴァイオリンを聞く。
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
2001年9月25-29日にロッケンハウスで収録、
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
2002年3月10-15日にリガで収録、
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
2001年9月25-29日にロッケンハウスで収録。
無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータの後半で
いつ聞いても感動的な作品だ。真の傑作である。
クレーメルの奏法は古楽的というわけではないが、
この鋭さは独特な仕上がりで、激しさ、険しさがある。
優雅な時間はどこにもなく、美しい音色の甘いときも
ほとんど聞かれない。この厳しさこそがクレーメルだ。
響きは力強く、立体的な造形を作り上げているけれど、
音楽の流れはしなやかに自在な表現を獲得している。
クレーメルは、1980年に最初の録音を完成させて、
20年の月日を経て、こだわりの再録音を行ったが、
それからまた20年が経ってしまって、クレーメルは、
74歳になったところであり、現在の演奏でもう一度、
新しい録音を残してくれないであろうか。聞きたい。
その思いの人は、きっと多いに違いないであろう。
しかしその一方で、この二度目の録音の完成度は、
これを超えるというのはもう無理であろうか、という、
そこまで突き詰められた演奏でただただ感動である。

ECM1926/27 476 7291

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