クラウス・テンシュテット 2
クラウス・テンシュテット指揮ベルリンフィルによる
シューマンの交響曲 第4番 ニ短調 作品120
メンデルスゾーンの交響曲 第4番 イ長調 作品90
1980年4月にベルリンのフィルハーモニーで収録。
実によく歌い込まれており、感情豊かに隅々まで
心のこもった響きで、深く感動する。この時代から
1990年代の頃、テンシュテットの熱烈なファンが、
世界的にいたわけだが、こうした音楽によって、
人々を惹きつけるのだと思う。ベルリンフィルも
ドイツ的な渋い響きを基調としながら場面により
明るい色合いへの変化を見せるところもあって、
素晴らしいのである。カラヤンの支配する時代に
そのベルリンフィルにおいて、ここまで思い通りに
自分の音楽を奏でていた指揮者がいたなんて、
いまさらながら驚きでもある。それはいまだから
気付けることなのか、テンシュテットの偉大さだ。
Warner 0 94433 2
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