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2024年5月 2日 (木)

ミヒャエル・ギーレン 66

ミヒャエル・ギーレン・エディション(第10集)から
南西ドイツ放送交響楽団の演奏による
ノーノのヴァリアツィオーニ・カノニシェ
建築家のカルロ・スカルパに 彼の無限の可能性に
進むべき道はない、ただ進まなければならない
1989年9月17日にストラスブルクのビシュハイム、
カーゲルの手紙
1987年10月30日にハンス・ロスバウト・スタジオで収録。
ノーノとブーレーズは、最も難解な作曲家であると
聞くと思うと身構えてしまうのだが、この1989年には、
ギーレンはノーノの作品をまとめて3曲も取り上げた。
ヴァリアツィオーニ・カノニシェは新ウィーン楽派的に
変奏曲という形式を追及しているとそうした印象だが、
シェーンベルクの室内オーケストラのためのシリーズ、
そのスタイルを踏襲している作品なのだそうである。
そしてカルロ・スカルパ、アンドレイ・タルコフスキーを
追悼する作品で、ノーノの後期の作風が示されるが、
削ぎ落された空間であり、断続する響き、断ち切られ、
そこに生まれる静寂にこそ、音楽は存在するという、
強い緊迫感に支配される作品であり、これが難しい。
そこに苦手意識があったのだが、ノーノも聞いてきて、
この緊張感のある響きに感動できるようになってきた。
成長したともいえるのか、それならば、うれしいこと。
最後に同時期のギーレンの演奏からカーゲルだが、
こちらはまた、過激な作風で、多様な要素が混在し、
それらがあふれ出してくる過剰な音響に興奮する。
ノーノとカーゲルでは、方向性は逆かもしれないが、
そこを際立たせると理解は深まり、実に興味深い。

SWR>>music CD-No.SWR19111CD

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