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2024年5月13日 (月)

エヴァン・クリスト 1

ザルツブルク音楽祭2011で上演された
シャリーノの歌劇「マクベス」
エヴァン・クリスト指揮クラングフォールム・ウィーンで
2011年8月4,5日にザルツブルクのコレーギエン教会。
サルヴァトーレ・シャリーノによる新作オペラだが、
これは素晴らしい。空気を伝わる鋭い音の振動は、
緊迫に満ちた空間を創造し、この衝撃に感動する。
教会の豊かな残響を活かし、特殊奏法を多用した、
奏者たちの超絶技巧の音色は、エレクトリックに
増幅されているのか、過激に脅迫的で圧倒される。
この鮮烈な音色は脳を覚醒させて、その刺激は、
聞く人の眠りの領域を呼び起こす感覚なのであり、
これはすごい。久々の強烈な感覚に目が覚める。
観光的なイメージの強いザルツブルク音楽祭で
その片隅でこんなにも最先端の演奏が行われて、
この企画力と高い芸術性にやはり価値があると
そしてそれが記録として残されたことに感激した。
題材はお馴染みの「マクベス」であり、全3幕で
第3幕には、第2場の後に間奏曲が演奏されて、
第3場と終結部で構成されるという、いかにもの
歌劇らしい展開が見られるのだが、その印象は、
録音で聞く限り、どのような舞台上演なのかは、
全く想像つかず、ここでは前衛的な音楽を堪能し、
歌劇としての形態は、非常に興味あるところだ。

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