2017年11月10日 (金)

圓生百席 「能狂言」

圓生百席の録音から「能狂言」を聞いている。
この録音を聞いたことはあったのだが、どうも
あまり面白くなくて、今回は気合いを入れて、
しっかり聞いてみたけれど、やはり面白くない。
田舎大名が節句行事に能狂言を上演するが、
家臣はどんなものか?わからず、苦労する。
途中、茶店の場面は、噺家版「二人旅」だが、
その旅芸人の噺家二人組が、金を目当てに
インチキ能狂言を演じる。立派な能舞台で
「忠臣蔵」五段目の山崎街道を演じるのが、
茶番の能で面白いのかもしれないけれど、
その辺の感覚が、いま一つよくわからない。
与市兵衛の金を巻き上げた斧定九郎が、
五十両の金を軍資金に島原へ女郎買いに
行こうとするが、死んだ与市兵衛が生き返り、
「やるまいぞ、やるまいぞ」という、能狂言の
決まり文句がぴったりと来るオチ。ここもまた
どうもその面白さは、あまりよくわからない。

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2016年12月14日 (水)

圓生百席 「吉住万蔵」

圓生百席の録音から「吉住万蔵」を聞いている。
圓生師匠は講釈の四代目邑井貞吉にこの噺を
教わったそうで、しかし元は、古い春風亭柳枝が
演じていたので、落語であったということである。
万蔵がお通夜をして、お稲の戒名に向かって、
二度と女房は持たないからと話しかけているが、
すると急に蝋燭の火が立ち上って、戒名が燃え、
お稲と勝吉の戒名が入れ替わっていたのであり、
惚気を聞かされて、勝吉は焼けるのは当り前…
というサゲ、このオチは圓生の作だそうである。

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2016年11月23日 (水)

圓生百席 「紫檀楼古木」

圓生百席の録音から「仙台高尾」と「紫檀楼古木」で
圓生師匠の地噺二席を聞いている。地噺ということは
江戸のうん蓄がたくさん入っていて、勉強になるのだが、
「仙台高尾」では、「名を成す」というので士農工商の…
それで最終的に高尾太夫のうち、仙台高尾の噺となる。
伊達高尾という仙台公に身請けされた高尾大夫である。
そして「紫檀楼古木」だが、この噺を選んだのは、後半の
寒空の下で暖かい羽織をいただいて、しかしそれを断り、
「羽織(はおりゃ)着てる~(羅宇屋、煙管~)」というオチ。
ここで冬の噺というイメージがあったのだが、改めて聞くと
圓生師匠の場合には、季節はあんまり関係ないような。
狂歌の面白さは、なかなかその場で細かいところまでは、
深く理解することはできないのだが、こうして聞き込むと
蜀山人も紫檀楼古木の噺も洒落があって、好きである。

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2016年6月28日 (火)

圓生百席 「おさん茂兵衛」

圓生百席の録音で「おさん茂兵衛」を聞いている。
この噺は出会ったことがなく、聞いてみたのだが、
長編ものの序なのか、ごく一部なのだろうけど、
ここだけ聞くと…変な噺である。スッキリしない。
女嫌いの茂兵衛が、商いで上尾宿に来たところ
一膳飯屋の女で、おさんに一目惚れをする。
茶で話すだけでいいと…おさんの亭主で金五郎に
三十両の金を用立て、三婦(さぶ)親分の仲立ちで
茂兵衛と引き合わせるが、金のためには女房も
売り飛ばそうとする金五郎に愛想を尽かして、
おさんは茂兵衛と逃げてしまう。その場面はなく、
後の展開のようで、三婦はそれが元で腹を斬る。
義理の立たない…実にハッキリしない噺だ。
茂兵衛は、女のために店の金も使い込んで、
主人も裏切ったことになり、道を踏み外した。

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2015年10月 2日 (金)

圓生百席 「後家殺し」

圓生百席の録音で「後家殺し」を聞いている。
たっぷり義太夫の噺である。聞かせどころの掛け声で
「どうするどうする」というのは有名だけど、上方では、
「後家殺し!」というそうで、オチにつなげるために
後家さんを殺してしまうのだから、あまりいい噺ではない。
義太夫とセットで、さんざん後家さんとの惚気を聞かされて、
元々上方の噺だけど、義太夫好きの大阪ならば、楽しくて
仕方ないのかもしれないが、こっちはちっとも知らないので、
大して面白くもない噺である。それが、聞いているとすっかり
話に引き込まれて、夢中になってしまうのだから、それは、
やはり圓生師匠の芸の凄さで、結果的には、素晴らしい!
素人の義太夫という点では、「寝床」にも似ているけれど、
ここでも仕事そっちのけで、義太夫と惚気を語るという。
職人の常さんは義太夫が上手いので、芸は身を助ける…
というか、後家さんに惚れられ、楽な生活をしていたのだ。

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2015年9月18日 (金)

圓生百席 「猫怪談」「骨違い」

圓生百席の録音で「猫怪談」と「骨違い」を聞いている。
この二つに共通するテーマは、「死骸を運ぶ」という。
「猫怪談」に猫は出てこないのだが、お父つぁんの死骸を
踊らせているのが、年古い大猫ということで、踊り出す前に
黒いものが横切ったという表現が入っていて、それなのだ。
相変わらず与太郎のバカはお笑いで、谷中を夜中といって、
寺中(大寺の境内にある小寺)を女中といって、困ったもの。
与太郎はこういうバカだけど、しかし心優しいところもあって、
怪談とはいったものの…サクッサクッと霜柱も立つ冬の噺だ。
勉強になったのが、人が死んで、寺に報告に行くときは、
ひとりで行ってはいけない。ふたりで行くもんだ…って。
「骨違い」では、「質に入れる」ことを「ぶち殺す」といった…
その表現に掛けて、犬に向かって、「ぶち殺すぜ」というと
「人間にはされたくねえ」と犬がつぶやくというオチである。
縁の下に埋めた人の死骸が、犬の骨に化けた…という
そこにつながっているのだが、圓生師匠のオチだとか。
念のために本来のオチを記録しておくと、犬に吠えられて
「畜生!てめえも人間にされるな」というのが元のサゲ。

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2015年4月14日 (火)

圓生百席 「一人酒盛」

日曜日に三之助さんの「一人酒盛」を聞いてきたのだが、
覚えているうちに…圓生百席で圓生師匠の録音を聞いている。
比べてみると柳家の「一人酒盛」と圓生師匠の型は違っている。
柳家の方では、四杯目を形だけでも留さんに勧めるのだが、
圓生師匠のでは、そうした台詞はなく、熊さんは、酒の相手が
欲しかっただけで、実ははじめから留さんに一滴も飲ませる気は
なかったのではないか!という。圓生師匠のでは、燗を付ける前に
留さんに酒の肴で刺身を買いに行かせ、それに対して、柳家では
四杯目のところで、留さんに糠味噌をかき回させて、覚弥の香々、
結果的に留さんは四杯目を逃して、飲まれてしまうという展開。
機嫌よく熊さんは、楽しい酒で、一人で喋りまくっているけれど、
圓生師匠の後半の酔いっぷりはベロンベロンで、その点では、
途中から相手の留さんが飲んでいるのか?飲んでいないのか?
その辺もわからなくなってしまっている印象もあり、この酔い方が
オチ「あの野郎は、酒癖悪いんだから」につながっている気もして、
素面でカンカンになって怒っている留さんとの対比は最高だ。
明るく朗らかな噺ではあるが、酒飲みの愚痴っぽいところが、
延々と続くところもあり、そういうのはちょっと疲れるのと…
要領悪く一滴もありつけない留さんがかわいそう…という。

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2015年2月 3日 (火)

圓生百席 「ちきり伊勢屋(下)」

圓生百席から「ちきり伊勢屋」の(下)を聞いている。
乞食伊勢屋の伝次郎が、本物の乞食になってしまう。
長者番付に名を連ねるようなちきり伊勢屋であったが、
あまりに阿漕な商売で、並はずれた金儲けをしていたので、
世間からは、乞食伊勢屋と陰口を叩かれていたのである。
それが盛大に施しをしたのと残りの金も吉原で使い切って、
しかし二月十五日に死ななかったのだから、たいへんだ。
後半、勘当になった紙問屋の若旦那で亥のさんのところに
伝次郎は居候をして、二人で駕籠屋をはじめるという…
しかし品川で、再び運が開け…まあ、バカバカしくて、
こんなことありえないのだが、おめでたい噺である。

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2015年2月 2日 (月)

圓生百席 「ちきり伊勢屋(上)」

圓生百席から「ちきり伊勢屋」を聞いている。
今日はその(上)で、白井左近が易の名人という
よく当たって、評判になった経緯が語られるのだが、
実は、そこはこの噺の本筋ではなく、後半になって、
その評判の易者を伊勢屋伝次郎が訪れて、
二月十五日正九つに死ぬ!と宣告されるのである。

ちきり伊勢屋であるが、暖簾にちきりの印が入っていると
ちきりとは、木材、石材をつなぐのに埋め込むものだそうで
両端が広く、中がくびれて、狭くなっているそうである。
そのちきりを図案化して、紋として入っているので、
「ちきり伊勢屋」、世間で「乞食伊勢屋」と噂されるそうな。

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2014年10月27日 (月)

圓生百席 「札所の霊験(下)」

圓生百席から「札所の霊験」を聞いている。
昨日に続いて、その(下)で、舞台は越中高岡へ。
藤屋七兵衛に身請けされ、根津遊郭の小増は、
本名でお梅となるのだが、宗慈寺の住職で、
永禅和尚が水司又市なのだから、それは驚き!
名前が変わるのがわかりにくいのだが、しかし
それが物語の展開であり、そこを理解しないと…
名前が変わると人も変わる。特に又市だが、
(上)では素朴で真面目な田舎侍だったのが、
永禅となると…罪に罪を重ねる悪僧である。
酒の勢いで自分の身の上と中根善之進殺しを
白状するところは…「孝女お里」を思い出した。
圓生百席では、本堂の床下から七兵衛の死骸が
発見され、永禅の悪事が露見とここまでだが、
この後、父を殺されたお継が仇討ちをする。

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