2018年4月21日 (土)

小満ん語録~夏子物語

久須美酒造の「夏子物語」という日本酒の
瓶のラベルが小満ん師匠の書である。
新潟の酒屋さんからネットで取り寄せてみた。
語録ではないのだけど、師匠の見慣れた字。
どういう経緯で字を書いたのかはわからないが、
新潟県長岡市(旧和島村)にある久須美酒造は、
漫画「夏子の酒」のモデルになった蔵元だそうで、
1994年にドラマ化されて、和久井映見や中井貴一、
萩原聖人が出演したようだが、知っているような…
知らないような、それにちなんでの「夏子物語」。
久須美酒造は、天保四年(1833)の創業。

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2018年3月22日 (木)

小満ん語録~八笑人

月曜日の吉野町での小満んの会における
「花見の仇討」にちなんでの師匠の一句から
「八笑人」について、「花暦八笑人」の初編で
春の場面が「花見の仇討」の元の話である、
ということ。滝亭鯉丈作の「花暦八笑人」で
江戸の気楽な仲間の八人が、茶番を仕組み、
思わぬ手違いで失敗するという滑稽話らしい。
四季折々の行楽の趣向で春は花見である。

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2018年2月 5日 (月)

小満ん語録~芝

「芝浜異聞」のマクラより芝の話題。

横丁に 一つずつある 芝の海
金杉橋から高輪の大木戸にかけて
東海道筋に大名の蔵屋敷、町屋が並び、
辻々に芝浦の海が見えた。雑魚場といって
金杉と本芝の二か所の魚河岸があり、
雑魚とは近海ものの小魚で、これが
本物の江戸前の魚だが、芝魚といって、
たいへんに美味かったという。

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2018年1月27日 (土)

小満ん語録~火消

先日の小満んの会で聞いた「火事息子」より
江戸時代の消防は、現在の放水による消火と違って、
破壊消防であり、風下の建築を解体することによって
延焼を防ぐ方法であったと、これについてはよく聞くが、
消火活動において、建築を壊すので、火消人足には
鳶の者が採用されたとこの件についてははじめて聞く。
落語の登場人物において、頭(かしら)がよく出てくるが、
一般的に町火消の組の頭というのが思い浮かぶけれど、
建築の鳶の頭の雰囲気もあり、鳶≒火消であるならば、
それも正しかったことになる。モヤモヤがひとつ解決。

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2018年1月25日 (木)

小満ん語録~気散じ

月曜日の大雪の中での小満んの会であったが、
師匠の一句が(「火事息子」については別の句)
「初雪に誘われて、気楽に出掛けてみたものの、
殊の外の大雪で往生してしまい」という内容で
帰りは空いていたが、ご苦労されたであろうと
そこで出てきた言葉が「気散じ」であり、意味は
「気晴らし」「気苦労のない、気楽、のんき」で
思いつくのが「富久」の中での一節であった。
久蔵が富札を大神宮様に供え、御神酒を飲み、
高いびきで寝込んでしまい、「独り者の気散じ」
独り者の気楽さで、誰に遠慮することもなく、
酔ってそのまま寝てしまう、そんな様子である。

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2018年1月15日 (月)

小満ん語録~ブルドック

13日の小満んの会で戌年にちなんだ小噺。
正確にはわからないが、こんな感じだったと。

はじめてブルドックを見る子供には、
それは恐ろしい形相だと思いますが、
「おっかぁ、おっかぁ、いまね、ブルドックがね」
「あらま、たいへん、恐かったでしょ」
「うん、あたいのことをね、べろべろっと味見した」

この程度にしか思い出せないのだけど、
すっかり気に入ってしまって、ブルドックは、
イギリスで闘犬用に改良された品種で
ブル(bull)とは雄牛のことだそうである。

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2017年12月10日 (日)

小満ん語録~目貫

昨日の「大神宮」での話題なのだが、
吉原に関するマクラを聞くときに
金龍の裏は遊女の目抜きなり
という川柳を耳にすることがあるけれど、
金龍山浅草寺の裏にあるのが吉原であり、
そこでは遊女が中心的存在ということか。

浅草寺の御本尊は一寸八分の観音様だが、
秘仏で見た者はなく、ただ一人、見たことあるのが、
十一代将軍徳川家斉であったという。開けてみると
観音様はなく、龍の彫られた刀の目貫があったそうな。
もちろんガセネタだが、秘仏を見た者がいないので、
そんな噂まで立つのであり、川柳に詠み込まれている。
つまり「金龍の裏は遊女の目抜きなり」の川柳は、
「目抜き」と「目貫」を掛けているのだ。川柳は深い。

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2017年11月16日 (木)

小満ん語録~むこう地

先日の小満んの会にまつわる師匠の一句で
「むこう地」とは、どこなのか?上総房総であろう。
冬霞で見えるような、見えないような房総半島の情景。
江戸湾、明治の代なら東京湾か、寒くなるこの時期に
海上には霧が発生して、品川で迎える朝の景色である。
つまり「居残り佐平次」だ。明治の頃の東海道品川宿は
街道の東側、海っ縁に旅籠屋が並び、どの部屋からも
海のむこうに房総の山並みが眺められたことであろう。
「品川心中」にも出てくるけれど、桟橋付の旅籠があり、
部屋のすぐ下には、波が打ち寄せていたのである。
佐平次の無銭遊興が発覚して、行燈部屋に移るのは、
この後のこと。品川の居残りもこう読めば風情がある。

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2017年10月16日 (月)

小満ん語録~左平次

来月の柳家小満んの会の案内ハガキが届き、
「居残り佐平次」にちなんでの師匠の一言だが、
「左平次」とは、出しゃばり、さしで口、おせっかい、
また、さしで口をきく人、おべんちゃらを言う人、
というので使われるそうである。歌舞伎の台詞に
こういうのがある。「いらざる家老の左平次にて」
「居残り」とは、金が払えず止め置かれることだが、
「居残り佐平次」の左平次(落語では佐平次)に
そんな意味があったとは、ちっとも知らなかった。

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2017年7月17日 (月)

小満ん語録~霍乱

先日の小満んの会での「寝床」にちなんだ
小満ん師匠の一句より「霍乱」という言葉で
読みは「かくらん」、意味は「日射病」とある。
漢方にある言葉で、夏場の激しい吐き気、
下痢などを伴う急性の病気と解説されている。
最近でいうと「熱中症」といったところか。

「どうした、顔色が悪いじゃねえか、熱中症かい?」
「そうじゃねえんだよ、昨日の晩は、
旦那の義太夫の会があったのよ」
「それはいけねえや、おめえ、大丈夫か?」

「鬼の霍乱」で使われているけれど、
病気をしたことのない人を鬼に例えて、
鬼が霍乱で患っているようだ…という
そうした意味で使われる。夏の季語。

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