2014年7月 3日 (木)

東海道中膝栗毛~大森

大森といへるは麥藁ざいくの名物にて、家ごとにあきなふ
飯にたくむぎはらざいく買いたまへこれは子どもをすかし屁のため

大森の「麥藁(むぎわら)ざいく」とは、麦藁を種々の色に染めて、
玩具などに編んだものだとか。麦藁が名物とは知らなかった。
子供をなだめるために、麦藁細工を買いなさい。
子供をすかすとは、なだめるの意で、すかし屁と掛けている。
麦飯を食べるとガスがたまり、すかし屁が出るということだ。

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東海道中膝栗毛~鈴が森

こちらも弥次さんだが、鈴が森にいたり、
おそろしや罪ある人のくびだまにつけたる名なれ鈴がもりとは

頸玉とは、玉を緒に貫き、頸にかけて飾としたもの。
いわれてみれば、鈴が森なんて、かわいらしい名前だが、
いうまでもなく、江戸時代の刑場である。首が飾られていた?

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東海道中膝栗毛~品川

海辺をばなどしな川といふやらん
と弥次さんが上の句を詠み、喜多さんが下の句を
さればさみづのあるにまかせて

「さみづ」とは、真水のことで、鮫洲と掛けている。
品川は、海辺であるのにどうして川なんだと。
真水(さみづ)があるから、川でも不思議はない。

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東海道中膝栗毛~旅立

発端の最後にある…かしまだちの狂歌
難波江のよしあしくとも旅なればおもひたつ日を吉日とせん

東海道安見絵図(明和九年版)に
定め得し旅立つ日取よしあしは思ひ立つ日を吉日とせん
というのがあり、十返舎一九は、難波江に生えている
葭(よし)と芦(あし)に善し悪しを掛け、日の善し悪しに
関わらず、思い立った日を吉日としたいとしている。
その発想は素敵だが、話の中身はかなり不謹慎。

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